369 名前:1/18 :10/10/30 12:05:00 ID:tqRjWyUz _____ / ノ' ^ヽ_\ / o'゚~(___人___)~o°\゜ | ゚ |/⌒ヽ| ゚ | \ ` ⌒ ´ / /` ´\ / ``"´ ヽ .| Y Y | .| | | | それは叫びだった。 絶叫でもあり、悲観でもあり、慟哭でもあり、狂気でもあり、絶望でもあり、殺意でもあり、 ただただ、救われることのない悲しみに満ちていた。 僕たちは杖を振り上げる手を止め、暫しの間、呆然とそれを見つめていた。 杖から魔法を放ち、それを止めていたのならまた違った世界も在ったろう。 だけど、講堂に居た僕らはその一人の人間の叫びに、ただただ呆然としていた。 370 名前:2/18 :10/10/30 12:05:15 ID:tqRjWyUz !:l!:ト、l::l{` ! j川/ ヾト辷N! ‐ノ !:l/ Yl:ト、 ヾ==r ノ/ iN \. ` ニ′/}' 丨 丶、 / ノ ̄´"''‐ 、 `¨´¦ _rく /癶V⌒!=| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| __,、=T下、``ヽ /‐''"_, -ヘ| | /「 ̄´ ヽヽ \ ヽ/ ´ _,,厶ヘ ∧=、、 |八 \ __/ _,)ヽ___/ ヽ ``=、、 ∥ \ ! V´ ̄:::::/ _,ノk>、`T!::::::":::\_ ∥ 驚いた顔をしているね。 若い君にはわからないかもしれないけど、あの頃の僕たち貴族にとっては 平民なんてのは従わせるもの、従って当然の存在だったんだ。 人ではなく、道具や家具に近い認識ですらあったのさ。 本当に傲慢な考えだと思うよ。でも、当時はそれが普通だったのさ。 そして、平民も僕らを人間ではなく、魔法使いとして認識していた。 失礼の無い様に振舞うのが当然でもあり、感情をあらわにするなんて以ての外、 ましてや逆らうなんて、想定外だったのさ。 371 名前:3/18 :10/10/30 12:05:34 ID:tqRjWyUz . .:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:;:..;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;..:;:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:. . ,:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:. .:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:... .. .. . . . . . . .. .. .. .. .. ...:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:. .:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:... .. .. ...:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:. .:;:;:;:;:;:.:.:.:.. .. .. ..:.:.:.:;:;:;:;:;. .:;:;:;:;:.:.:.:... . . . ..:.:.:.:;:;:;:;:. .:;:;:;:;.:.:.:.. . . . ..:.:.:;:;:. :゜ .:;:;:;:;.:.:.:.. . ゚: . ..:.:.:;:;:. .*:゜ ゚・:。 .:;:;:.:.:.. . ..。:*゚ . .:.:;:. ゚・*:。.. : ゚:*. .。 .:. .:。:・ . .. ... . .. ..... .. . . .:*. .:.:::.:..:.... . . . .. ..... .. . ... .. . あの日は『彼女』が再々々試験を受けていた。そう、『召喚』の試験さ。 使い魔を召喚して、従わせる。当時の観点で見れば神聖な儀式さ。 クラスメイトはみんな試験をパスしていた。不合格は彼女だけ。 最初は馬鹿にしていたクラスメイトも再々々試験までいくと 彼女を応援していた。なんだかんだで友達だったのさ。 僕らは講堂で彼女がプレッシャーを負わない様に、 だけどいつか成功すると信じて、固唾を飲んで見守っていたんだ。 372 名前:4/18 :10/10/30 12:05:56 ID:tqRjWyUz 結果として、彼女は『彼』を召喚した。苦難の果ての成功だけに僕らもみんな喜んだよ。 祝福の拍手が講堂に響いた。彼女は嬉しそうにはにかんで、最後の締めに掛かった。 使い魔との契約、それで儀式は終わりさ。終わりになるはずだった。 だけど、召喚された彼がそれを拒絶した。 ____ / \ / ─ ─ \ | (__人__) | \ ` ⌒´ ,/ r、 r、/ ヘ ヽヾ 三 |:l1 ヽ \>ヽ/ |` } | | ヘ lノ `'ソ | | /´ / |. | \. ィ | | | | | 神聖なる儀式を知らない平民が、その意味を理解できないのはまあ仕方ない。無知は罪ではない。 だけど、貴族の、魔法使いの命令を拒否した。それは確かな反逆だ。ありえない振る舞いだ。 その理解できない光景に、僕らは唖然としたものさ。 彼女は杖を振るって、彼を従わせようとした。 だが、またありえないことに彼はそれに抵抗した。 彼女が杖を振りかぶった隙に飛びかかり、杖を取り上げたんだ。 魔法使いが杖を奪われるのがどれだけ恥か、君には理解できないだろう? まあ、その話は置いておこう。 373 名前:5/18 :10/10/30 12:06:15 ID:tqRjWyUz 彼は自分を元の世界に返すように迫った。 今の僕なら理解できるけど、それはまっとうな反応だね。 いきなり見知らぬ土地に引っ張り出され、契約を強要されたのだからね。 でも、その時には神聖な儀式に泥を塗るような蛮行にしか思えなかった。 だから、僕らはみんな杖を握った。 無礼な平民に罰を与えるため、彼女を守るため、契約をさせるために。 ____ / \_ / / \( ;:;:;) (;:;:;:;;;:; (__人__) .:::::) / || ` ⌒||| ,/ / / |\/ / /l |  ̄ / /__| \/ / | | ヽ、//////) / | | /  ̄ ̄ / | | __/ )--- ヽ ヽ つ ⊂---― 'ー----' 誰が放った魔法だったか――彼が吹き飛ばされ、講堂の壁に叩きつけられた。 その時点で死ななかったのだから、彼は普通の平民じゃないと気付くべきだったのかもしれない。 だけど、僕たちはみんな頭に血が上っていたのさ。 彼女の試験を見守っていて、連帯感が生まれていた。 彼女の契約を拒否するのは僕たちみんなを愚弄する行為だったのさ。 そして、杖を拾った彼女が最終通牒を突きつけた。 死ぬか、契約して使い魔として生きるか。 簡単な選択だ。契約すればいい。貴族の使い魔という誉れを拒む理由は無い。 考えることなど何もない。理解すればいい。所詮平民は貴族に従っていればいいのだから。 みんながそう思っていたはずだ。 だから、あの叫びに唖然とした。 374 名前:6/18 :10/10/30 12:06:32 ID:tqRjWyUz ____ / _ノ ヽ_\ / ∩l^l^lnnl^l^|\ / 。ヽ ∥ ノ \ | / 人 l | \ / /|ii!i!|\ \/ . | /. |;;;;;;| \ | 魔法なんて、貴族なんて、こんな世界なんて、消えてなくなってしまえばいい―― 彼はそう叫んだ。彼を故郷から連れ出し、契約を強要し、帰れなくしたその全てを彼は憎んだ。 彼は拒絶した。彼は否定した。彼は懇願した。彼は憎悪した。彼は――それを望んだ。 だからだろうか、その瞬間に『全て』が終わった。彼が終わらせた。彼も終わった。 :::'., ,:::, ,.':::::::;' ,'::::::::::::::::;' ,..'; ' , ', ' ',:::;::::::::, ' ';::::', ,:::, ,:::::; ' ,.':::::::::::; ' ,..', ' ,' ' ' ' ';::', ;::, ,:::;' ,.':::;::::; ' , ' ' ' ', ;:; ;::; ,' ' , ' , ;:'.., ' ; ,::; , , ' ,....;' ' ' '., ; ,:; , ' ,...'::; ' ' , , ; , ,..':::::; ' , ,......', ' ' , ,':;::; ' ,....::'::::::::::::'::::::'::;:::' , ' ,....':::::::::::::::::;::::; ' ' ,..':::; ' ' ' ' ,':::;':::;':::;'::,_, 彼の叫びが響いていた。彼の願いが広がっていた。彼の呪いが拡散していた。 講堂だけじゃない。学院だけじゃない。あの地方だけじゃない。あの国だけじゃない。この大陸だけでもない。 全てだ。全てを彼は拒絶した。だから、彼はあの講堂から消えていた。拒絶した世界から消えていた。 故郷に帰ったのではないだろう。自分が消えることでしか、彼には召喚という現実から逃れる術はなかったのだろう。 それはなんて悲しい願いだろう。なんて悲しい救いだろう。その無慈悲な結果は神聖な儀式でもたらされたのさ。 375 名前:7/18 :10/10/30 12:06:49 ID:tqRjWyUz : ト、!:! ヽ! , ` ´ /|::,':/ : !i:N ` ノ /i:!:'/ :、:!|ハ _ /::!:/′ 小:!. ヽ  ̄ ` 'Ⅵ' ::::リ. \ ` / Ⅵ. ヽ、 ´ ` ー _ T ´ 、 ` ー 、 ` 、 i さて、話はここで終わりじゃない。これからが始まりだ。 彼の叫びは彼を消すことだけだった訳じゃない。 それは副次的なものに過ぎないのに気付くにはさして時間を要しなかった。 僕たちが自分の身に起きた異常にすぐに気付いたんだからね。 魔法が使えなくなった――それは驚愕だった。 子供の頃からごく当たり前に使っていた魔法が使えなくなったんだ。 貴族としての証明であり、力の象徴であり、身の保全を担う魔法。 それが使えなくなくなったんだ。 僕たちは恐怖した。『無能』の烙印を押されると。 だが、暫くして異常に気付く。 講堂の僕たちのクラスだけだと思っていた異常が、実は学院全体に広まっていたんだ。 その時、僕たちはどうしたと思う? 安心したんだよ。『よかった僕らだけじゃなかった』って。 きっと、一時的な術場の異常が起きてて、たまたま学院の敷地内で魔法が使えなくなっただけ。 そう楽観していたんだ。だって、今まで毎日使っていたんだからね。 だから、学生寮で魔法灯の灯りではなく、平民の使う菜種油のランプの火が揺れるのを見て、 『たまにはいい経験かも』なんて笑っていたのさ。 376 名前:8/18 :10/10/30 12:07:09 ID:tqRjWyUz 食料庫の固定化が解けていて、食材が駄目になる前に食べないといけないから食堂のメニューが 豪勢になっていたのを僕たちは喜んでいた。異常を異常と認識していなかったのさ。 三日ぐらいたっても魔法が使えるようにならないから、少し首を傾げていたぐらいさ。 そんな中、早馬が学院に飛び込んできたんだよ。そして、とんでもないことを言ったんだ。 アルビオンの浮遊大陸が墜ちた、とね。 _,=''''''^~~~~~~~~~^''''=,,,, ,-='''~ -=^~~~^-^~~~^==- '=,,, <~ -==^~~~^ =^~~^=-=^~~^'=-~'=, ヽ'^' __,,,,,,i~~~l===|~~i==|~~|_,,,,,..ノ ヽi~ | |__レ、l--l--レ.;---i i-、 r'^~~~~l l | :| ∩ ∩|,-=,__,-,_| |~i^i,, l^^|,,,,--==.i~~l~~~~~~~~~~| i l .|~^''''l~^i,,,, /i~~i' l ∩∩l .l ∩ ∩ l |__| .| .∩| .| l-, ,,,,,='~| | |' |,,=i~~i==========|~~|^^|~ ~'i----i==i,, | 'i | l ,==,-'''^^ l |. ∩. ∩. ∩. | |∩| |∩∩| |~~^i~'i、 ,=i^~~.| |.∩.∩ |,...,|__|,,|__|,,|__|,,|__|,....,||,,|.|,.....,||,|_|,|.|,....,| | |~i l~| .| | ,,,---== ヽノ i ヽノ~~~ ヽノ ~ ソ^=-.i,,,,|,,,| .|..l i,-=''~~--,,, \ \ l / / / __,-=^~ |,-''~ -,,,_ ~-,,. \ .\ | ./ / _,,,-~ / ~^''=、_ _ ^'- i=''''''^~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^''''''''=i -'^~ ~^^''ヽ ヽ i | l i / / ノ ヽ 、 l | l l / ./ / \_ 、i ヽ i / ,,==' ''==,,,,___,,,=='~ その時になって僕たちはようやく理解したんだ。なにかとんでもないことが起きている。 魔法を使えないのはこの学院の周りだけではない。トリステインだけでもない。世界中で使えなくなっている。 いや、魔法が消えてしまっていた。この世界の根幹が失われていたんだ。 使えないんじゃない。消えているんだ。その違いはわかるかい? 使えないのは、その理由を解決すれば使える。その可能性が僕たちの中に残っているんだ。 だが、消えているものはどうしようもない。原因が僕らにあるんじゃないからね。どうしようもないんだ。 377 名前:9/18 :10/10/30 12:07:31 ID:tqRjWyUz _ `)) ´ ∧ <⌒> /⌒\ ]皿皿[-∧-∧、 ________∧_/\_|,,|「|,,,|「|ミ^!、 /三三三三三三三 Π . ∩ |'|「|'''|「|||:ll;| __| ̄同 ̄同 ̄同 / ̄ ̄∧ ̄ ̄ ̄ ̄∧ ̄\ ... _/__|==/\===ハ, ̄ ̄|「| ̄ ̄ ̄ ̄|「| ̄ ̄| /_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 田 |「| 田 田 |「|[[[[| |ll.|ロ ロ /|.l⌒l l⌒l l⌒l l´| | |「| |「|ミミミミミミ、 /〃 ̄ /::|.| ,,|| ,;:'゙ ゙`ヾ,,.| | 田 |「| 田 田 |「|:::::::::::| | | | :|.|,;ヾ゙゙ヾ゙゙゙'';;,,:::ヾ゙゙ヾ''""``ヾ;;,,""~`ヾ゙゙`ヾ、´゙゙ヾ" 僕らはみんな自分の領地に戻った。 異常事態というのもある。領地で起きてる問題に対処しないといけないからね。 だが、本当の理由はそれじゃない。貴族の故郷の実家は城なんだ。兵士たちも居る。 魔法が使えない僕たちが学院にいるのは危険だと判断したのさ。 貴族たちが魔法が使えなくなった、その話を平民が知った時に何が起きるか―― 6000年の平穏の中で夢想だにしなかったその仮定が現実になるのは、そう時間を要しなかった。 378 名前:10/18 :10/10/30 12:07:47 ID:tqRjWyUz /\ | /|/|/| ドドドドドドドドドドドド!! | / / |// / /| | / / |_|/|/|/|/| (´⌒(´⌒`)⌒`) | / / |文|/ // / (´⌒(´祭だ!!祭だ!!`)⌒`) |/ /. _.| ̄|/|/|/ (´⌒(´∧ ∧⌒`)`)`)⌒`) /|\/ / / |/ / (´⌒(´(,゚Д゚ )つ `)`) /| / / /ヽ (´⌒(´⌒ (´⌒( つ |〕 /⌒`)⌒`) | | ̄| | |ヽ/| 遅れるな!! ( | (⌒)`)⌒`) | | |/| |__|/. ∧_∧ ⌒`).ドし'⌒^ミ `)⌒`)ォ | |/| |/ (´⌒(´( ´∀` )つ ド ∧_∧⌒`) | | |/ (´⌒(´( つ/] / ォと( ・∀・ ) 突撃――!! | |/ ( | (⌒)`) ォ ヽ[|⊂[] )`) | / (´ ´し'⌒^ミ `)`)ォ (⌒) | 貴族と平民の人口差は比べようも無く、農具や工具を手にした平民が領主の城へと雪崩れ込む。 厚い鉄の扉を閉めようにも、戸を閉めるための魔法が使えずに閉められず、侵入を許す。 謁見の間で迎え撃つための自慢の魔法剣は魔力を失い、ただの装飾過多の重心の安定しないナマクラ。 貴族であることをいいことに領民から搾取を続け、魔法に頼り切って城の防衛に気を払わなかった貴族が あちこちの地方で一揆に遭ったと聞いている。いや、一揆というよりは復讐、殺戮だね。 魔法さえなければ、貴族は平民に蹂躙される少数派に過ぎなかったのさ。 幸いにも我がグラモンは領民と密に連携していたし、混乱が起きることを予想して、 事前に城の食料庫の食料を領民に配って、自制を促した。 固定化が切れて腐るのを待つだけの食料で、平民の鎮静ができるのなら安いものさ。 379 名前:11/18 :10/10/30 12:08:06 ID:tqRjWyUz _ _ __ ___ |\ \┴―┼‐┼―┼―┼∧┼―' |\| ̄~|_l__,」_」__」_ ___.|__| _」 l\{\ |\ \ ̄ ̄ ̄ /十ヘ'|| ̄ ̄ {\}\|{'\| ̄~| (゚Д゚ )|| |\ \|\|\”>―、 {XXX'○ |\|\|\\|\l\ \ |VVV|,|| |\ \ \|\|\\|' ̄~|r'⌒J |\|\|\ \ ヽ|\\ ̄\ ∧ ”~'ー w'!|\|\ \ \|\|\|\|\ ̄\ _. |__| |\ \|\|\|\|\|ヽト\\_\ /十ヘ || , ,wi.|\|\|\ \|丶|\|\ト、\!___| (゚Д゚ )|! \ \|\|\|\ \|\ \|\|\ \XXX○ \|\ \|\|\|\|\|\|\|\''i\ ̄ ̄\ , \|\ \|\ \|\|\|\ \\| '\ \ \|\|\ \|\ \|\ \ \|\| \___\ wi '" \|\ \|\|\|\|\|\|\|\|_| | 難を逃れた近しい貴族と連絡を取りながら、僕らは自分の領土の安定に努めた。 夜盗が出たり、余所の領地の一揆が飛び火している情勢の中、平民の混乱を抑えていたんだ。 だが、じきにそれも必要なくなる。それどころじゃなくなったんだよ。 トリステインは水精霊の加護で豊作が約束されていた。それすらなくなっていたんだよ。 いままで種を植えれば勝手に生えて、豊かに実るのが当たり前だったのが、 飢饉の予感にそれどころじゃなくなったんだよ。慌てて肥料を撒いたのさ。 天気も怪しくなった。雨が降らない。水路から水を引こうにも水路や水車が壊れた。 何でだと思う? 水路や水車の固定化が切れていたからさ。 380 名前:12/18 :10/10/30 12:08:25 ID:tqRjWyUz _ /:/\ ┌个┐| | .:_| | .:|...:|/:/...:.:|..: : : : : :.:`L..r─┬i \ | └┴┬i::::|==========|: : :// :::...>、 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :.[_[;;::::.} ‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 .: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 ::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п∥::.:l| : : : : 〉〉 工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈 : :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ : :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/∟ロ⊥! 花の都と歌われた王都なんかは酷い有様だった。 高層化した建物を構築する為に基礎に固定化が使われていた。その固定化が解けていたんだ。 自重に耐え切れなくなった家屋が倒壊し、橋が落ちた。何千人、何万人もの被災者が出た。 魔法が建築の基礎だったから、魔法がなくなれば基礎から崩れ落ちる。 瓦礫の撤去も人の手で行わないといけない。軽量化の魔法も使えない。 橋の掛け直しをしようにもゴーレムも使えない。 石材の切り出しや、荷重に耐えられる設計も、平民の職人の手で行わないといけない。 だけど、できないんだ。 だって、6000年もの間、大規模な公共事業は貴族の仕事だったんだから。 馬車が通っても落ちない頑丈な橋なんて、平民にはどう作ればいいかもわからないんだ。 作っていた魔法使いも魔法なしでどう作ればいいかわからない。 橋を掛け直すこともできなくなってしまっていたんだ。 衛生状態が悪化し、流行病が蔓延する。人が倒れ、亡くなっていく。 教育を受けていない平民が誤った看病で、逆に病をうつされてしまい感染が拡大していく。 だけど、どうしようもないんだ。薬が足りないし、秘薬を作ることもできない。 この世の地獄という有様だった。 あの日、魔法がなくなっただけでこの世界はこんなにも脆く崩れ落ちてしまった。 6000年の栄華の薄皮一枚下、そこは地獄だったのさ。 381 名前:13/18 :10/10/30 12:08:47 ID:tqRjWyUz .....::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ::::::::::::::::::::::::[][][][][][]::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::: [二二二二二二]:::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴::::::::::::::::::::: ::::::::::::二二|l | ̄|┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬.:::::::::::::::: ::::: ___|l | |┬┴┬ …∧_,,┬┴┬┴┬┴┬ [二二:::::::::::: ≡≡≡≡≡| |┴┬┴┬ (;;; ;;-) ┬┴┬┴┬┴ | | | | | | :::::::: 三三三三三| |┬┴┬┴ O;; ;;| ┴┬┴┬┴┬ | | | | | | ::::::: 二二二二二|_|┴─┴ ~| ; ;; | ─┴─┴─┴ | | | | | | :::::::: :::::: U U  ̄ ̄:::::::::::: :::::::::::: :::::::::::::::: ::::::::::::::::: ::::::::::::::::: ::::::::::::::::::================:::::::::::::::::: 国が荒れ、人の心が荒む。 僕らはただ自分の領地を守るのに必死だった。 私財を投げ打って、領内の畑を整備した。水路を軍隊を使って引き直した。 領民と協力して、混乱の時代を乗り越えた。 食料がなくなれば隣から奪えばいい。 そんな考えの別の領地からの襲撃に剣を取った。 例え魔法が使えなくても剣と弓と銃と大砲と戦術と戦略で返り討ちにしてきた。 グラモンは1000年前、魔法もないのに、魔法を使う貴族たちと戦っていたんだ。 そして、その戦いの系譜はずっと受け継がれていた。 いや、この時を待っていたのかもしれない。 1000年前はグラモン領を得るだけで剣を収めざるを得なかった。 だが、世界を敵に回しても戦える自負もあった。 先祖代々練られた戦略を披露してみたい誘惑に駆られたこともあった。 そして、この混乱の時代を抑えることこそが、領民の平穏を得る唯一の手段だと考えた。 382 名前:14/18 :10/10/30 12:09:06 ID:tqRjWyUz だから、僕は朽ちていくトリステインから独立を図り、新生グラモンを興した。 荒廃した領土の再建を誓い、魔法がなくなった世界から、新世界の始まりを宣言した。 ご先祖様の残してくれた災害派遣のイロハのおかげで、領民の受けはよかった。 領民にパンとスープを配って、鍬を渡して畑を耕す指導をした。 瓦礫を撤去して、更地に水路を引きなおして、都市の再整備を推し進めた。 僕たちが先陣を切って、現場に立って、みんなを引っ張っていたのがよかったんだろう。 領民も僕たちについてきてくれた。 6000年の平穏が打ち砕かれて絶望していたみんなが、立ち上がってくれたんだ。 _圭_____ ///////.ヘ. //////// `lへ.  ̄||ニlニ厂|ニlニ「l~「 ∩ l ̄ |`┴ノ l`┴' || | | | レ'l´l^'i'^l`lヽ || | | | L.LL.L.LL.LLl -''"~ 家屋の建て直しも始めた。 固定化が使えないから高層化した建物は建てられない。 軽量化の魔法も使えないから重い石材を運ぶのも無理。 だから、質素な木材住宅が主流になった。 魔法の恩恵のない不便で、みすぼらしく、慎ましい生活。 だけど、僕たちがみんなで掴んだ確かな新しい世界が始まっていた。 383 名前:15/18 :10/10/30 12:09:26 ID:tqRjWyUz ::::::: l|: !!::|!. y/:/:/l|::::/ |∧::| {′ ⌒ }ハ:l::;:::l::/}:/ :::::::::l|::|!::|:V/l//::::l::/ / ヽ! : : : : : : rリノ:/:::/ ::::::l:::l;::|::|/∠ニイ/ V// :::::::|i;l::|'゙{. / ,.. _ノ :::::l| l:| ゙、゙、. r''´ f^Yl ::∥ { ゙、ヽ ^‐-=ユr-' 、{ V | ヽ\ _ノ {、ヽ、l ヽ\ / rト 、 ヽ ,.-‐=ニ_、 _ノ .i ヽ \ ' 、 . \,イヽ、  ̄ .{ ヽ ヽ.}l \ \ l l .〉 / そうして、80年だ。激動の80年だった。長く辛い80年だった。 黄金色の畑に麦が揺れ、水路には水が流れ、領民の家からは炊飯の煙が上がっている。 川には馬車が通れるだけの橋が架かり、街の大通りでは朝市が開かれ、子供が遊ぶ声が聞こえる。 僕たちが取り戻した、領民の生活だ。 魔法使いはもういない。その恩恵にあずかることもできない。 だけど、僕たちは生きていける。僕たちは生きているんだ。 6000年の繁栄は今はもう遠い昔だ。80年前の僕らが見れば、何処のスラムかと思うだろう。 だけど、僕たちが築いてきた新世界なんだ。 そして、君が受け継ぎ、君が守り、君が導いていかなくてはならない大切な世界なんだ。 頼んだよ、新たなる『王』よ。 384 名前:16/18 :10/10/30 12:09:53 ID:tqRjWyUz ヾ7 ´ ノノ |::i/:::! j:::i:::iリ 〈 _ i/ ヽiイ:!::i:::i' . ヽ_.. _ / トj:::iN . iー / /```ヽ ゝ--rrf´ / , ´\ トi´/ , ' ,...:':::::::::::ヽ i !j , .', .'.::::::::::::::::::::::::::i //' / ./.:::::::::::::::::::::::::::::::! 君はこの世界を滅ぼした彼を恨むかい? それとも同情するかい? 彼の望みどおり魔法も、貴族も、世界も消えてなくなってしまった。 彼の呪いが彼を呪い潰し、そして世界を覆い尽くした。 結果はご覧の有様だよ。 まあ、彼が滅ぼさなくても、そう遠くない未来に似たようなことが起きていても不思議じゃなかった。 ただ破壊を求める邪神を召喚したり、死に至る流行病に掛かった者を召喚したり、ね。 今までの儀式で、そんな危険な存在が召喚されなかったのが運がよかっただけだったのさ。 神聖なる儀式ということで行っていたけど、その危険性は誰一人として認識していなかった。 僕たちは何て危ういものの恩恵に身を委ねていたんだろうね。 魔法がなくなった世界で、不安に駆られたあの時代の人々は自らの手で滅んでいった。 僕は領民を守るのに精一杯だった。 君は、僕のこの苦い経験を生かして、次は世界も守ってくれ。 グラモンは魔法のない世界での覇権を握った。 他の国々が未だに荒廃から立ち上がれずに、地面に這いつくばって生きているのを考えれば奇跡だ。 だけど、慢心してはいけない。 君は領民の生活と安定に身を粉にして働かなくてはならない。王とは国の奴隷なんだからね。 そして、いつの日か――魔法が復活する可能性も頭に入れておかないといけない。 呪いがいつまでも続くとも限らないからだ。無論、それを当てにしてはいけない。 魔法が復活しても、それに頼っては元の木阿弥だ。そんな危うい世界にしてはならない。 385 名前:17/18 :10/10/30 12:10:19 ID:tqRjWyUz :::::i|:|:l {i|/ィt/ハl::Nハij.}゙|:/!::|::|::! :::::l|:|:トy//:!:/i∧!' ` "'リ//:/ ::::!:|:|:レィー/ У´ :::l!l;!ヾ、′ / :::|!′ ゙\ `゙ヲ′ ゙ヽ / \イ'"` ̄´ \.\ 今なら解るんだ。 召喚された彼がどれだけ不安で、絶望し、恐怖に震えていたか。 見知らぬ土地でいきなり契約を強要される。本当に人の所業じゃないよね。 魔法使いの、貴族の傲慢さに呆れるばかりだね。 魔法がなくなり、貴族はただの人となった。そんな今だからようやく解るんだね。 彼は自分の故郷から召喚され、すべてを失なったんだ。 今もあの叫びが頭で響いてる。 恋人だったんだろう、名を叫んでいたよ。何度も何度も叫んでいたよ。 80年前のあの地獄の中でも、彼のあの叫びほどの悲痛はそうそうなかったよ。 386 名前:18/18 :10/10/30 12:10:39 ID:tqRjWyUz ようやく、哀に会えると思ったのに!! 魔法少女哀を3年も待っていたんだお!! 朝一で買って、ダッシュで帰って来た所だったのに!! インストールも終わって、これから始まるところだったのに!! ワクワクして、昨日は眠れなかったんだお!!それなのに、それなのに!! 無理矢理拉致しておいて、いきなり使い魔になれだなんて、帰れないだなんて!! もう、哀に会えないだなんて―― __,. -┐ _ ,. -‐ '' ´ :::::::::', r::- _ ‐ ´ :::::::::'、 /:::::::: ´` ' ‐- ::::::::':、 ,.:'::::::: ::::::::ヽ /::::::: ::::::::丶 ,.::':::::::::: ::::/ ,:、 _,..:':::::::::: / ,..':::::::> ___ ... く:::::::::: / ,.:::::::: /\ , , /\ `、 \ / , ' l ヽ∩ / (__人__) \ ∩ノ j / , ヽ ノ | |::::::| | ヽ ノ \ / , ' | ヽ \ ` ⌒´ / / j \ / , ' \  ̄  ̄ / `、 \ ./ , ' \ / `、 \ 魔法なんて、貴族なんて、こんな世界なんて、消えてなくなってしまえばいいお―― 387 名前:名無しさん :10/10/30 12:11:01 ID:tqRjWyUz >>337で書いた『とんでもないものを召喚して大惨事。以後、召喚は禁止』の世界を書いてみました。 ハルケ世界から魔法がなくなったら、壮絶なバッドエンドになりそうですね。 388 名前:名無しさん :10/10/30 12:14:33 ID:QipGx3hi 考えさせられる内容だったのに、だったのに!! 最後こらぁあああ!!!! 乙でありますw 389 名前:名無しさん :10/10/30 12:15:56 ID:N8ql9Hna 乙 最後ww むしろ、やらない方がよかったんじゃ? 390 名前:名無しさん :10/10/30 12:22:25 ID:J3pvHYUL 乙 だが最後、お前はなぁw 彼はどうなったのやら 391 名前:こうですか わかりません :10/10/30 12:46:39 ID:RzHkZrsp .|:::::/:::::::::::::::::::lゝム:::::::::::l:::ト、:::::ヽ::::::::::::ヽ:::::::ヽ、 .|:::/::::::::::::::::l::/ l::i::::::::|::|ヾ\:::::i:::::::::::ハ:::::i、::ヘ l:::i::::::::::::―ァメ__、__l:::!i::::::|::| _ 斗∀トl:::::::!:|::ト:lヘ::ハ くくく、成功だ l:::|::::::::::::≪ ̄_o>ヾトヘ:::N≠o_ ̄≫!::::::l:|::l l:l ハ::! ツインジュエルシードドライブ搭載ガジェットV型 . l::::l::l:::::::l/イ |ヘ{ |:!::::/リ:::} リ リ によるAMFバーストで第00管理外世界は今後 /:::::ヘ|!:::::i!:::! |i リ::/;イ:::ハ 100年ほど魔法が使えない状態になったよ。 ./:::::::::::::ヘ::ヘト{ ' /://::|:/:::l、 ./イ::::::::::::::::::\ゝ. r、__ ___,ァ /ィ/:::/':::::::トヽ {/l::::::::::::::::::::::::::::\ /::::'::::::::::::::i!:! ヾ .l:ハ::::::::::::::::::::::::::::iヽ .,イ:::::::::::::::::::::::| ll ' l:::/!:::::::::::::::::::::l \ / !::::::::::::::::::::i::| |' .レ' l::::::::::::::::::::::ハ ` ー ´ .ハ::::::::::::::::i::N _ ∠二: : : :`ヽ/´  ̄ ̄ `丶 , '" ̄: : : : : : : : : : : : : : : :、:\/⌒\ /:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:ヘ\.:.:.:.: ヽ l://.:.:/.:./ .:./ .:l.:.:,'.:.:{:.:.:.:.l.:.:ヽ.:.:.Vl:/ \.:.:.:.:', /.:.:/.:. l:.:.:.!>ト/{.:.ハ.:.:斗<:l:.:.:.l.:l.:.:.:.:.ヽ.:.:.l ご苦労様なの、ドクター . l.:.:/.:.:.:.|:l.: レ仟圷ヽl ヽfチ圷 |.:.:l:|.:l.:.:.:.:.:.:.:.: | ギリギリだったけど、やる夫くんの逆召喚も . |:/!.:.:.: 从.:.{. V;;リ V;;リ 'j.:.,' |.:l.:.:.:.:.:.:.:.: | 成功したし、これで万事解決なの! . j:ハ.:.:..Ⅳト :.ゝ ' /.:/レ|.:l.:.:.:.:.:.:.:.: | \:{ヽ|:小 V 7 彡'.:.|│l.:.:.:.:.:.:.:.:.| ` Ⅵ:| ヽ、 ´ ,.イ! .:./ |.:l.:.:.:.:.:.:.:. | ヾ:ゝ ト≧≦ュ| リ/ |.:l.:.:.:.:.:.:.:.:| ____, /| >tく |ヽ、____|_l.:.:.:.:.:.:l.:.| /ヽ::::::::::::::::/ |/ l只lヘ| l:::::::::::::::: ̄ヽ.:l.:| |:::: ヘ ̄ ̄ {____|{{<ハ>}}_j ̄ ̄`メ:::::::::|.:l:| 392 名前:名無しさん :10/10/30 12:49:30 ID:J3pvHYUL うわはは、流石スカさん驚異の科学力w 393 名前:名無しさん :10/10/30 12:50:42 ID:dbSY3Dgn なんかもう色々と台無しだーw 乙 394 名前:名無しさん :10/10/30 12:53:03 ID:JbJQVjkg 乙…ルイズとトリステインとハルケギニアのすべての人々超乙 ていうかルイズ、どーなってしまったんだろうか。言ってみれば彼女が世界破滅の引き金であって…… 395 名前:名無しさん :10/10/30 12:56:38 ID:H2D2V+Jo 乙! イイハナシダナー 396 名前:名無しさん :10/10/30 13:01:26 ID:dbSY3Dgn 100年も魔法が使えないと、今度は魔法技術が失われるな 技術概論だけでも継承する手がなくもないが、誰もそんな余裕なさそうだし 魔法関連施設が一揆が破壊され、本の保存も魔法なしでは覚束ないとなれば、 書物からの技術の発掘も期待薄だし 397 名前:名無しさん :10/10/30 13:12:08 ID:KOX6EDGk とんでもない話だわwwww けどまあ、魔法という存在が消えたらどうなるか、よくわかる事例だわなぁ 398 名前:名無しさん :10/10/30 13:17:35 ID:DWNBOmHL 面白かったww ただ、なのはさんは大量殺戮者になっちまったのがな…… 399 名前:名無しさん :10/10/30 13:39:39 ID:CTPpAK4n 残り容量が少なくなってきたので、どなたか立てられる方が居ましたら、次スレを立ててください。 AAスレッド part 9 AAを投下したい方はこちらでどうぞ。 (公序良俗に著しく反しない限り、一次二次三次を問いません。一コマから短編中編までご自由にどうぞ。) ★お願い★ 次スレは980を踏んだ人が立てて下さい。 または容量が10KBを切るあたりで気付いた人が立ててください。 (最大500KB) やる夫保管所 AA作品過去ログページ ttp://www.geocities.jp/kurokurobee96/yaruo_aa_log/index.html 前スレ ttp://yy71.60.kg/test/read.cgi/kurobee/1287750893/ ある程度古い過去ログは『スレッド一覧はこちら』から『過去ログ倉庫はこちら』に入っています。 AAスレッド(初代) ttp://yy71.60.kg/kurobee/kako/1278/12781/1278120407.html AAスレッド part2 ttp://yy71.60.kg/kurobee/kako/1280/12809/1280970415.html AAスレッド part3 ttp://yy71.60.kg/kurobee/kako/1283/12839/1283945004.html AAスレッド part4 ttp://yy71.60.kg/kurobee/kako/1285/12853/1285344970.html AAスレッド part5 ttp://yy71.60.kg/kurobee/kako/1285/12859/1285953234.html AAスレッド part6 ttp://yy71.60.kg/kurobee/kako/1286/12867/1286774079.html AAスレッド part7 ttp://yy71.60.kg/kurobee/kako/1287/12871/1287159402.html 400 名前:名無しさん :10/10/30 13:55:45 ID:YW1NxEQJ 時空管理局としては、 次元を越えての国家ぐるみの誘拐行為を見逃せないということでw 虚無が発生するたびに潜在能力の高い人物が誘拐され、洗脳されたらたまったもんじゃないw なので空のエースの特に強い要望とか根回しとかOHANASHIとかで介入が決定したのじゃあないかと。 今回は要救助者に虐待、迫害が加えられ、明確にSOSも発せられたしね。 かなーりビキビキきながらなのはさんはSOS発信を待ってたんじゃあないかなあ。 と妄想したw 401 名前:名無しさん :10/10/30 14:15:05 ID:dbSY3Dgn 実際に手を下したのはなのさはんじゃないしね くすぶってた火が消火されなくなって大火事になっただけで まあ、やる夫に手を出した時点で「お話」にすら値しなくなったんだろう なのはさんのお話はあくまで相手と仲良くなりたいという動機から来るものだしな 402 名前:名無しさん :10/10/30 14:55:16 ID:DWNBOmHL >>401 いや、大陸落としが起こった時点で何万人も死んでないか? なのはさんの一存というわけではないと思うから、大量殺戮者と言ったのは訂正するけど…… もっと穏便にやろうよwwwと思ったwww 403 名前:名無しさん :10/10/30 15:18:27 ID:N8ql9Hna 十分穏便だと思うが・・・ 何度も何度も夫を拉致しようとしてきた(←ここ重要)から、拉致できないよう原因そのものを取り除いただけだし 魔法の力で浮いてる大陸なんて想像の範囲外だろ 人が死んだのはあくまで結果論じゃないか 404 名前:名無しさん :10/10/30 15:24:43 ID:tCMjLlGp まぁアレだ な「そんなの知ったこっちゃねぇの」 ってこった 405 名前:名無しさん :10/10/30 15:51:33 ID:1DsyLG9Q なのはさん的にこれは十分穏便だろ 対応手段に次元断層が出てくるんだから…これだと世界自体が終る 406 名前:名無しさん :10/10/30 16:04:22 ID:ZaiyCT1K ごらんの有様だよ 407 名前:名無しさん :10/10/30 16:16:29 ID:E3p2tSog まほうは わたしだけが もてば いいの あいるびーばっくよ…うふふふ…