装甲巡洋艦　浅間級　（Asama Class、Imperial Japanese Navy Armored Cruiser） 〜大洋を駆け抜けた武勲艦〜

昭和１６年の�D計画で俎上に上ったB65型超甲型巡洋艦を改良したのが本級である。�F計画により昭和２０年から翌年にかけて４隻が起工され昭和２５年には全艦が就役した。
戦艦としてはあまりにも弱体であり、重巡としては大きすぎるという批判がなされる本級であるが、米艦隊との夜戦指揮艦として要求される性能をほぼ満たしていた。
本級で特徴的なのは、史上初のＤＩ鋼板採用艦だと言うことだろう。ドワーフからの技術移転により、硬度と靭性のバランスの取れた２５ミリの鋼板が製造され、主防禦区画に一部使用された。これは後に翔鶴級や信濃級に装備され、防禦重量の節減に貢献した。
機関もオーソドックスな高温・高圧重油専焼缶であり、航続距離の延伸のためディーゼル・エレクトリック複合推進が提案されたがこれは時期尚早であるとして見送られた。 防御力も金剛級と同等もしくはそれ以上であり、大重量弾を使用した５０口径１２インチ砲は遠距離砲戦では１４インチ砲に若干劣る程度であった。近・中距離では半自動装填機構の採用により、とにかく手数を出すことで単発あたりの低威力を補った。戦火より手軽なためかユフ戦争においてあらゆる海戦に駆り出され、その実績は十分に名艦といいうるものであった。





要目
基準排水量：30,000トン
全長　　　：238m
全幅　　　：28.2m
兵装　　　：50口径31センチ砲　三連装三基
　　　　　　　65口径10センチ砲　連装八基
機関出力：170,000馬力
速力　　　：33ノット
航続距離：16ノットで8,000海里
同型艦　　：[浅間][白根][剣][白馬]


注：画像は天翔艦隊様（http://www.d1.dion.ne.jp/~j_kihira/tensyofleet.htm）が公開されているものに猫じゃらしが改変を加えたものです。