改装巡洋艦その1


防空巡洋艦  北上型


*この作品は「いやぽぽ」様から入手した素材を使用しています


 基準排水量: 5,200t
 出   力: 90,000馬力
 最高 速力: 31.5ノット
 航続 距離: 14ノットで5,000浬
 兵   装: 五式37mm機銃四連装14基(*)
        九六式25mm機銃単装4基



<KUROの解説>
 転移後、重雷装艦の「北上」と「大井」は無用の存在と化した。
 この為、管理人員しか配属されず、港に係留されっ放しで予備艦状態となっていた。
 しかもこの間、魚雷発射管は建造中の駆逐艦へ、砲は陸軍に回されて丸裸となり、一時は廃艦の検討すらされていたという。
 ……が、丁度全面採用の可否が検討されていた五式37mm機銃のテスト艦として生まれ変わることとなった。

 ちなみに五式37mm機銃とは、陸軍の一式37mm高射機関砲(Flak18をライセンス生産したもの)を艦載兵器としたものである。
 80発/分という低発射速度の上、高射砲並の運用人員を必要とするが、その射程は九六式25mm機銃を大きく上回り、かつ大威力であったことから採用された。
 が、同時期に採用された五式25mm機銃の性能が予想以上に高性能であったことから、主に哨戒艇に高射砲代わりとして搭載されたり、小艇の主武装として搭載された程度に止まった。

 本型には14基56門もの五式37mm機銃が搭載されており、些かトップヘビー気味となっているが、その片舷32門の斉射は強力無比であり、まるで『火山が噴火したようだ』ったという。
 尚、本型の機銃群は九五式機銃射撃指揮装置の改造型により統制されていた。




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