『98式小作業機特改(通称:モ式豆々戦車)』




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陸軍が開発した帝國版ゴリアテとも称すべき有線操縦式超小型装軌車「やい号器材」即ち
98式小作業機はその電動車乙に箱型防盾を装着し、兵1名が搭乗して偵察を行う用法も
想定されていたが、そこに歩兵火器による武装を施したのがモグワイ族専用の装甲車輌、
98式小作業機特改こと通称モ式豆々戦車の発端である。極東赤軍のトーチカ爆破という
目的を失った98式小作業機を筆頭に、専ら員数外の装備から作製された兵器であるため
諸元は一定しないが、図の車輌では車体前部の固定砲塔に89式重擲弾筒×2、車体後部
の旋回砲塔に96式軽機関銃×1をそれぞれ車載用に小改修した上で搭載しており、特に
巻上揚弾機(砲身外部のレールにより擲弾を半自動的に砲口から装填する)と測角器とを
活用した重擲弾筒の正確な連射は、アルミ合金製のシャーシによりおよそ0.7tと軽量
な車体−獣人なら1人引き荷車で回収可能−もあって、歩兵に随伴した火力支援で思わぬ
威力を発揮したという。また電纜による発電車からの送電を不要とするため、動力は電動
機×2から自転車補助を転用した旧式ガソリン発動機×2へ換装されており、出力重量比も
向上している。



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