000： 1 ◆WeAPMvKLVc ：00/00/00(？) 00:00:00 ID:HRTrmMh.
～～はじめに～～
作中の時期は投稿時には艦隊学校入学時でしたが、諸事情により予科練本科進級時に修正しました。
これに合わせて内容も一部修正しています。
このため投下後のレスや返レスに微妙なズレがあるかもしれません。
449： 1 ◆WeAPMvKLVc ：2019/10/31(木) 12:41:46 ID:HRTrmMh.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃ やる夫の能力は提督検査後も成長を続け、予科練本科進級時には正規空母艦長級に昇格していた。
┃
┃ 正規空母艦長級は戦艦艦長級と同格なので、事実上の「提督の最高峰」と言って良いだろう。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
|
| 長官級は帝國でも年に1人かそこら──世界規模で見ても年に数人──という
| 希少を通り越して絶滅危惧種の上、色々とオカシイからノーカンらしいお。
|
＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣￣ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ なお「世界規模でも年に数人」云々はメタネタだお。
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
r､ r､／ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
＼>ヽ/ |｀ ｝ | |
ﾍ lノ `'ｿ | |
/´ / |. |
＼. ｨ | |
| | |
, ´￣｀ヽ
/ ,.-､ }
|__/ 0 {_/
| / ,. -――-､
∨//＞--- ､＿_ r＜ ー--､ ヽ
,..＜／: : : : : : : : : :ヽ､//＼ ﾟr '__,ノ
／: ／: : : : ,: : :/: : : : : |: :＼/￣￣￣
,:': : :/: : / : /: ,.ｨ: :.ｲ : : : |: :､: :ヽ
/ : : /: : / : /: / ':/ |,: : :./: : :∨: :､
,.ｨ : : /:／:': : :!{/￣}'￣|: : /ﾄl､: :|:|: :.｀＼
／/: : :/': : : |: : :| ＝＝ ﾑイ }'ﾏ: |:|: ∧
／／': :/: |: : : :l＼:.| u 、 ==/l:/,:!,: : | いやいやいや、戦艦／正規空母艦長級もたいがいおかしいと思うよ？
／: ' /: :,: : : ,: : : |､_ ＿_ ,: /:.lﾘ ＼}
／ ´ ,: : /: : : : ,: :.:.| :､ 乂:.:.:.ｿ 八:_:｣ ｀. と言うか、一般人から見たら提督という存在そのものがオカシイから。
/ ' ,.-‐-､＿/___|: :.∧ ､ イ: :.|
/ ／ 〈l |::| l|: :{/∧ /｀ ｰ ´: /: : :|
/,. イ 〈l |::| ,: |/ / //:/|: : : :{-､: :|
,:/ Ⅵ |::| |:j! {_ ' ∨ !: : :/l〉 ∨ ,.-――---ァ
/:{ ヽ|::,...イ: ﾉ | ｀ r| ,: :{ l〉 ｀ヽ, rく ＿二≧ｱ
,: : | ､ }' {:.:ﾉ | , Ⅵ/' } / ｰ=rｰ '
{／!＼_} ／ ｢:.ﾉ | l ∨∨:､ ＿/ 〈 / ｢/
/: //}//＞- ､_,.イ､＿_/:｢ ＜ :. ＼∨}ィ//∧ , ' ＼__,/--'
,: :/'´ |////// :. {: |￣T≧=--ﾞー--'-ﾊ'////,／ '
,: : ' ｀ 7ｰ ':.| , 从| || ||ﾑ￣,:' /
/: / /--､:/ ::.,:::. /' || l} ,:'
':. / ///,Ⅵ、 ＼::::...../............::::::..... /'人＼ ／
/: / ///'´¨//＼ ｀7ー---― ¨ r―--イ : |: : |｀ ´
: / /／ ＼//＼ {l {l /: : : : :.:|: : |: : |
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃ 戦艦／正規空母艦長級の同時運用トン数（標準）は32,400～60,000トン、同隻数は12隻。
┃
┃ 隷下の艦隊は全艦が高度にリンクされ、その高い初期レベルと成長性と相まって圧倒的な能力を発揮する。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
450： 1 ◆WeAPMvKLVc ：2019/10/31(木) 12:42:20 ID:HRTrmMh.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃ それだけに希少な存在だ。
┃
┃ 帝國で年間に誕生する戦艦／正規空母艦長級は10～12人（平均10.8人）。
┃
┃ 長官級を含めても10～15人（同12人）なので、これをハンモックナンバーと考えると相当だ（もちろん海軍には
┃ 非提督系の士官候補生も多数存在するが……）。
┃
┃ やる夫の将来は「約束された」と言っていい。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿_
／― ― ＼
／（●） （●） ＼
／ （__人__） ＼ 「相応の戦場（＝激戦地）に放り込まれる」ことが約束されてる訳ですね。
| ｀ ⌒´ |
＼ ／. わかりたくないですお。
／ ＼
| ・ ・ ）
. | | / /
| | / / |
| | / / |
(YYYヾ Y (YYYヽ |
（_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ
,.-zz-､
/￣ ¨∧,.--∧. ∧
/ //∧==/∧ 0 ∧､
/ //:,: :,.ｨ: : : : | l∧: .
{ ': :.|: :.l | : |:_:.乂 }:.ﾑ
乂__ノ':ｨT7:{ | : | ､:|､:｀¨¨´: : ::.
|: |: |:.| { 从{__｣ ﾘ Ⅵ: : ､ : : |
|:ｲ: |:.lｨ≠ﾐ ｨ≠ﾐ|: : |:＼:.| う～ん、ブレないね～。
l八:.从 ' /: :.:|: : :.:|
Ⅵ : 、 ﾏ 7 /: : /:;: : : :.
/:八 : ＞ _ ィムイ /: : : : :
,: /: :|: : :/-| |: : :./: : : |: ::.
/:/￣l|: ://,ﾉ {: : /|l〉￣｀ヽ: .
{:/ ∨:.ｲ/｀ヽ イ|: / ||i〉/ '，
_,イ 乂ﾉ/ 乂ﾉ ||l〉' ｀ヽ､
{ /／/ l:/ {: :}､/ll〉、 _,}
〉 ん/ｰ,＼.../_,...イ乂:} }､ ,'／/＼
／// { {{o/ ￣ TT|〉:{￣∨:{ ////}､ｲ
/＼/l人 ﾏ{ |!､:.〉 /: : ｀¨¨{//／ ':.
/ __/∨:＞}| -- /ｲ从 ,: : : : : |: :|: 〉- ,
. 〈 ＼: : : ||| || {: : : : : :|:.／ ／:.
＼ ＼:〈 }} _,....- || ヽ: : : :／ ／: : :.|
451： 1 ◆WeAPMvKLVc ：2019/10/31(木) 12:44:08 ID:HRTrmMh.
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ 当たり前だお！
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼ 調べてみたら、戦艦／正規空母艦長級でも最終的には同期の1/4以上が「戦死」や
| ヽ |!!il|!|!l| / | 「重度の戦傷」等で現役（海上勤務）期間中に軍をリタイアするんだお！？
＼ |ｪｪｪｪ| ／
／ `ｰ' ＼ |i
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ |そ ドンッ！！
`ー､＿ﾉ ∑ l､Ｅ ﾉ <
|
| まあ巡洋艦艦長級が25～30％、駆逐艦長級が30％だからそれよりはマシだけど、結構多いよね～。
|
| ……しかしそれだけの数の戦艦／正規空母艦長級が「そうなる」戦場って、ちょっと想像がつかないよ。
|
＼
￣￣￣￣￣＼|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
/￣¨¨¨￣l| ,. ⌒ヽ､-､／／／＼
/ l|／ ／/ ＼ ＼／〉
|￣| () __| ,／／ ＼ ＼ ／
_| | | | ／イ ＼ /
__,.--,-､. ／ | | / } _,.ｲ＼ }､
/ / ///_＼/／:{＼_二二___/ /: : : : :.＼ / ＼
'￣｀/ / /二,..ｧ'': : : :{:＼＿＿__ノ /: : : ､: : : : ＼＿／ ＼ どれだけハードなんだろうね～？
/ / /l//---_ｧ: : : : : ∨: ∧: : : l_/: : : : :∨: :.∧: : :、 ､
､ / | |_|- ､7/: : : : : : : ＼: :|: : : :.∨: : : : :∨: : :∨:,: :.、 ＼
＼､ ':. | | |＼__ア: : :.:.:|: :|:∨:､{∧: : :.∨＼: : :∨: : :∨､: : ､ ＼
｀ | | } | ' {/: : : : : :.:|: :|: :∨ : ∧､: ､|＼:{＼: :! : !: :∨＼:'＼ ､
/{ |_// / ;: : : : : : : |: :|＼{＼: :∧＼}￣＼￣| : |: : :|:r ､ヽ ＼ Y
イ |＿/ ,' {: : :|: : : : :|: :|_ノ＼ ､ ∧ _ | : |: :.ﾘ:| ｀ //ヽ､ ,
｀ー' |: |:.∨: : :T´从 ＼:｣ -≠'´ |: /: /:∧ {/∧ ｀ ｰ /
|/| : ∨: :∧{ ､＿ノ u /:ｲ: /: :| ﾑ} ﾏ/∧ ム､
| ,: : :∨: : :＼ ￣ ; __ /イ: : j! ∧ ∨/＼＿_／// :
／ : : : |＼: : : :〉､ ,.-.:.':.:.:.:Y l|: : :| /'∧ ＼/////／ |
＿/_､ |: :/ ＼:｣: :＞.,..._ 乂＿_,／ ｨ|: :./ー-' } ｀￣￣ ´ /
r/∧∨∧ j:/ （_| ||: : : :|-､ |＿｀¨´ /´ !: :{ー'ー-' ／＼
,.....--|∧∨/} （_| ||: : :.∧ ､j ｀ /|: :| ＼ ／: : : : :＼
452： 1 ◆WeAPMvKLVc ：2019/10/31(木) 12:44:53 ID:HRTrmMh.
-―─- 、
／ ＼ 戦艦／正規空母艦長級の主戦場は「境界線の向こう側」、つまり深海棲艦の勢力圏だお！
/⌒' _ノ ＼ (⌒ヽ,
. / ′ （ ＞)}lil{(＜ ） ＼ 丶 それに戦艦／正規空母艦長級には、三振制度は適用されないんだお！
{ { | （__人__）ｌ | } ）
. 丶 、 | i| ::::::::|│ | ／ ／. 26年の年季が明けるか再起不能になるまで、戦い続けなきゃいけないんだお！
. ＼ ｰ| lLｪｪｪｌ│ | ／
7| l | | l
/ |
. ′ |
i l
. 乂 ｲ
| /ー――一、 |
し′ ､_ｊ
|
| ……ああ、戦艦／正規空母艦長級の現役期間は26年だっけ。
|
| 巡洋艦艦長級は20年、駆逐艦長級は10～16年で三振制度もあるから、それを考えると相当条件が厳しいよね。
|
| でもまあ年間のリタイア率はその分「薄まる」から、能力で相対的に考えるとマイルドと言えなくもない……かな？
|
＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| o _,|∧_. --. ._///＼ ＼
|-､__ﾉ |: : : : : : : : : ｀ヽ/＼ _ﾊ
〉､＿ノ: : : :.|: : : : : : : : :ヽ ＼＿}
/: :/: : : :.,: :.:.|:|:!: |: :/: |: : : : .
/: /: : : :_/:_|:/:从､:.∧:_|: |: : : :.
':': ':.:|:-|:/: /|' {: : : :| ´l:/｀:.:.|:|: :.',
l:|: |: :|: :}'{:/ ∨:_:｣ /' Ⅵ|:|',:|ﾘ
;:|: : |:|: :| ､＿_, ､＿,. |: |:| }' （「三振制度が無い」ってことは、途中脱落者は基本的に戦死か
/:|: /|:|: :| , ,: : ﾙ:, 再起不能レベルの病傷者のみ）
/:/ｲ: 从:.ﾑ.u ﾑイ: : |
/: : : :|: : : |从、 r‐っ イ: : :|: : :| （更に戦艦／正規空母艦長級提督の「タフさ」も考えると──）
/: : : : :|: : : : :|＼ ｀ ーｭ´､ : : : j: : : :.
/: : :,.--乂,: : : }/∧ | |,: : : : |:_: :., :. （……いや、よそう。やる夫くんをこれ以上悲観させたくないし）
,: : :./ ヽ: : |/ ト､ ∨､: : : |∧:.| }l
/: :./ ､ ,: :| , ｀ Ⅵ ､: : :. ＼:|
,: ／ Y}: :| :. ∨ ヽ: : . ｀ヽ
/: { |{: ﾉ } ､:l ＼ ､:._ }
/: :/＼_,.ィ///丶｢: ﾉ＿,.--r-r-､ヽ > 乂: } /
, : / /{///////〈: ﾉ´ || ∨ ｀Y´￣乂_}l∨/＼
/:./ /: :|￣￣｀Y/从 || || }//／,
,: / ,: : ; ,:{_/ 、 jj / /イ :.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃ なお、提督ではない（＝艦神の加護を持たない）一般の帝國人の同年代（23～49歳）の死亡率は20％を超える。
┃
┃ それ以前と以後の数字、そして待遇を考えれば決して悪くないだろう。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
453： 1 ◆WeAPMvKLVc ：2019/10/31(木) 12:47:18 ID:HRTrmMh.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃ はっきり言ってしまうと、待遇は寧ろ良い。
┃
┃ 階級ひとつとっても、戦艦／正規空母艦長級なら最終的に中将にはなれる。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／|＼ _, . :‐: : : : : : ＼＿＿_.ノ
.ｨ__〉｜:ト＼.／: : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ . えっと…… それも含めてのこの待遇だよ？
. / r::|:::|＼/: : : : : |: :i : : : : : : : : : : : : : :＼
/ o./::/:::ル': : : : : : :|: :{ : : : : i: : : : : : : : : : : ＼ それになっちゃったものは仕方がないよね？
. |_ /::/::://: : : : : : : λ: :､ : : : |: : : ﾄ: : ヽ: : : : : :ヽ
. | し'／／/: :/ : : : : : {: ﾄ: : ゝ: : :!:.／|⌒i: :} : : : :| : ', なら、もっと前向きに考えようよ。
. し.';／ {: :/: :/ {: : : |: |}从:〉 : : !ヽ: }ヽハ:!|: : : :|: : :',
|:/: : {: :|: : :／|:l {＼: : : i'´V-―z|:!: : : :!: : : ',. /ヽ _
|: : : :| : |: : :|:.:|.メ〉 ＼__i '"￣￣|ｊﾉ: : :i! : : : ', / // /､
|: {: :/!: :|: : :Ⅳ .ｨ:ﾁ ,. '' "/:/: : /|: : : : ', { ヽ / // / /
V|: :{ |: : : : :|ｨ／ ′ l:/: : /: |:＼: : 丶! ﾚ // / / __
|: :| |: : :＼{ ､'' " ノ /: ／: : |: : :＼: :ﾉ 、 〈／／
Ｖ ト ＿{.:_;>.._u. ￣ ∠ィ: : l: : :|: : : : _/ ） ／
( ＼ 丿: : : :: ヽ: : ｀i ーr--- |: : :|: : :|／い{ / /
＼ ＼(＼: : : : : : : 丶: | : : | |: : :|: : :!ヽ ヽ)ヽ ／===ｭ
＼ ＼ ＼: : : : ／λ|: : ﾉ | : V: : | ＼ うト=＝'" i [_]
＿＿＿＿〉 i ヽ: / （ﾊ: : { |) ＿_ /ヽ:_: : /＿／/〉| ｜ ｜
}―――― { V （| |: 丿|) 〉 ｀ 〈:ヽ:）--～ヾ | ,..イ＼
(二二二 _} (| |}:!:|_|)/ ）:〈＼＿＿_ >r――イ､.丿: : ヽ
/＼＿＿_.ノ∧ X (:.:ﾉ / ヽ/ } : :）∧::::ヽ ｜ |/}: : :＼
|
| その待遇もな～ 色々面倒というか……。
|
| いや「そういうの」が好きな人ならいいだろうけどさ、現代っ子で非リア充のやる夫にはキツいんだお。
|
＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣|／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／ ￣￣ ＼
／ノ ヽ__ ＼
／（―） （― ） ＼ （文字通り「富も地位も名誉も～」だからな～）
|. （_人＿） u |
＼ ｀⌒ ´ ,／ .（おかげで自分どころか実家まで、昔の名士や政治家的なつきあいとか強要されるし……）
/ ヽ
. / l ,/ / i
(＿) (__ ノ l
／ ／ ___ ,ノ
!､＿__!､＿_＿＿_つ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃ ……いや、「なってもらわなければ困る」のだ。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
454： 1 ◆WeAPMvKLVc ：2019/10/31(木) 12:51:16 ID:HRTrmMh.
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃ というのも、高位の提督になるほどその後のキャリアの相場は決まっているからだ。
┃
┃ 戦艦／正規空母艦長級なら、26年間の海上勤務生活を終える頃には中将になっている。
┃
┃ その後の陸上勤務は──
┃ 外地なら艦隊司令長官補佐（見習） → 各級艦隊司令長官、
┃ 内地なら司令長官補佐（見習） → 要港部司令長官 → 警備府司令長官 → 鎮守府司令長官、
┃ ──といったところだろう（要は一軍の長、本当の意味での「提督」だ）。
┃
┃ 「一国一城の主とその家臣団（兼大奥）」的な気質を多分に持つ提督とその艦娘たち。
┃
┃ そんな彼らを統率できるのは、経験豊富な戦艦／正規空母艦長級以外に存在しない（長官級はあてるには
┃ あまりに希少過ぎる）。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
|
| 要は封建時代の武士みたいなものですよ。
|
| いくら偉かろうが戦争が上手かろうが、中小の豪族（巡洋艦艦長級）や一騎士（駆逐艦長級）が
| 諸侯（長官級・戦艦艦長級）たちをまともに指揮できます？
|
| 「一騎士が中小の豪族たちを～」でも同じこと、本人以前に周囲（艦娘）が納得しませんよ。
|
＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣|／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣￣ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼.
／ （ ー） （ー） ヽ ……非提督？ 問題外ですね。
| u ___｀___ |
ヽ、 `ー '´ ／
⊂⌒ヽ 〉 く /⌒つ
＼ ヽ / ＼ ヽ /
|
| ぶっちゃけ帝國は実力で提督を下した訳ではありませんからね。寧ろ「譲ってもらった」レベル。
|
| ですから特に軍事関連ともなると、今ひとつ権威が効かないと言いますか……階級だけでは押し切れないんですよ。
|
| 相手が高位の提督なら尚更です。
|
＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣|／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣￣＼
. ／ ノ ' ヽ＼
. ／ ／）（ー） （ー）u＼ 「政権は返上したが軍権は手放さなかった」なんて言う学者までいるくらいですよ。
| ／ .ｲ ' |
. /,'才.ﾐ). ⊂つ ／
. | ≧ｼ' ＼
／＼ ヽ ヽ
|
| ……まあ「人間同士」でだって階級だけじゃ厳しいんだから、当たり前と言えば当たり前の話なんですけどね？
|
＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣|／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣￣＼
／ ⌒ ⌒＼ 提督は個人で一軍に匹敵しますからねえ。
／ （ ＝） （＝）＼
| u ___´___ | それだけで十分…いえ破格なまでに「有能」ですよ。
ｃー､＼、 `ー '´ ／
,へ λ ＼
<<<／ヽ
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455： 1 ◆WeAPMvKLVc ：2019/10/31(木) 12:52:22 ID:HRTrmMh.
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃ ああ、抑えられないのは基地周辺に暮らす民だって同じだ。
┃
┃ （その基地の規模や重要度にもよるが）それなりのランクの提督でなければ、彼等は納得しないだろう。
┃
┃ 下手な提督では地元の政治家まで巻き込んで大騒ぎだ。
┃
┃ ……非提督？暴動すら起きかねない。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
「今度の司令官様は何級だね？」
「そうさな…… 長官級は望むべくもないが、できれば戦艦艦長級、それが無理ならせめて重巡艦長級が欲しいところさね」
「……は？『提督じゃない』？」
;:;:;:l;|l;| l! |;! i!|;ｌ !l;|ｌ;:i!:i!;:i!|:i!;:i | || | | || | > ,r`ー'､,く, __,,ﾉ'´｀'ゝ,,_ ＿_
:;:;:il| l! i! _j/ !､__ |! _|! ｉ!;:;ｉ!;:i!l;i!;i!i. l l | l| ﾐr'‐､ﾊ_,rﾞi Z ヽ ｒ'`''´ﾞZ,/ .／ , 、＼
;:i:i!/´,二､ :､ ::' ,二､＼|:;ｊ:;i!;i!|:iﾄ!` i!l ﾟ ﾉ. ・ .|〈 ｌ|{ｪ}ｉ{ｪ}ﾘ | ? |
;|l ./ o, | | ､.| o, ヽ ﾉ' |!li;:;i!;:i､ ﾞi _`_,, u,!7 ﾞｌ ,ﾆ, ﾉ ＼＿_,／
￣￣＼‐' :| | ``―'"///|/|;:;i!;:i;:､ _,,､,-､､__ .i､ '--' ,/ /￣￣`く`二'>ﾞj´￣￣ヽ
￣＼. |,､ u |/ |!;:;i!;:iﾞｊ!ヽ:)‐ﾆ>>`ir/ `ー7/,r‐r‐ ､:.:.:.:.:.:.:/`ヽ､,r'´ヽ:.:.:.:.:./
‐|‐ l ‐|‐ |.,､/ ､ Ｕ ｌ､/;:;!:;:i!;! :.:.:`-'￣:.|:.:j ヽ /ｲく:.:.:l:.:.:.ヽ:.:.:.:.:|ｲﾁｬ｢| ￣ |:.:.:./
(ﾒ｀j しd‐ |‐=''⌒'ｌ! u ,'|;:;i!i!{`j!i! -j:.:.:.:.:.:.:.j:./＼＼＿//:.:.:.l:.:.:.:.|`}三|ﾊ゜ﾗl l .|三{
‐|‐ ‐l‐ .|ｰ'一'ｰ| ,' |ﾊ!ｿ` ,rヽ／￣l｢l'''‐ｔ三‐,ﾆ＼/:,／￣￣＼|_,rｭ‐.､|」r‐三l｜
(ﾒ`j (ﾒ`j |‐─ｖ^ｉ|ｉ / ヽｉ ￣|:.l:.:i!:.:.:.:.:ll:`'---! `‐'`／ は | 三┐|/ ∠i､ﾄ|
ｒ‐‐､ -l- |ｰー一ｉ|!,/ / |:.!:i!:.:.:.:.:.:ll:.|￣|:.:.:.:|￣| ぁ |__/匸_」Ｌ＿｣ヽﾉ
ｒ‐' (ﾒ｀ｊ |ｰ‐ ､ｊ,ｊ// ／ /:.:.:.:.:/:.:.:.:ll:.| └‐┘ |､ !？ ,/ }ー───{
0 -l- | `‐ニ/: / /:.:.:.:.:/:.:/.:.:ll ￣'''''''''─┘＼＿＿／:| | .ｌ| |ｌ |
(ﾒ｀ｊ. .|---‐''::: / ／:.:.:.:.:/:.:/.:.:.:.ll:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| | `''l|ｰl!'' |
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456： 1 ◆WeAPMvKLVc ：2019/10/31(木) 12:53:36 ID:HRTrmMh.
＿__ ...
／￣ｲ ｉ⌒ヽＹ ..
. // //| || } ｉ ......
//__// .| |ヒ彡ｲ ...
〈___／.:￣￣￣￣:｀丶」 「「…………」」
／/: /: : ＼: : : : : : :. ヽ ....
/: /: /: ｉ{: : : :}ト: : :＼:ｉ: ∧ . ＿＿＿_
{〃:ｉｲノ八: : :从ヽ＼: ≧=- ／ ＼
|:.イ{ ● ￣ ● }: }::.ﾄ､: :.| .／─ ─ ＼
|: 从⊃ ､_,､_, ⊂⊃: lﾉ: :.:| .／ （●） （●） ＼
ﾍ|/:ﾍ j: :∧: : :| | （__人__） |
. /: :}: ｉ/⌒l,､ __, イ: : {: : : :.∧ ＼ ｀ ⌒´ ,／
/: : {:./二7〈_} {_〉 }: /｀ヽ: : : ∧ ../ ＼
. /: : : /{ {人_Ｙ_人〈:〈 }: : : : :＼ .｜ |
「えっと……、もしかしてワン○ース？ え、もしかして『階級が上なほど強い』とかマジでそういう……？」
「ま、まあ必ずしもそうじゃないってことは理解してるだろうけど、ほら提督って存在がいるから！
. その実力と実績を見ちゃうと、それを理想としちゃうんだよね～。やっぱり」
「……ああ、戦国武将とか軍の将軍って強いイメージがあるものね。下手に理想が現実化しちゃったから──」
「だよねえ……」
＿__
／￣ｲ ｉ⌒ヽＹ .
. // //| || } ｉ ...
//__// .| |ヒ彡ｲ
〈___／.:￣￣￣￣:｀丶」 .
／/: /: : ＼: : : : : : :. ヽ . _＿＿＿
/: /: /: ｉ{: : : :}ト: : :＼:ｉ: ∧ . ／ ＼
{〃:ｉｲノ八: : :从ヽ＼: ≧=- . ／ ＼
|:.イ{ ● ￣ ● }: }::.ﾄ､: :.| ／ ＼
|: 从⊃ ､_,､_, ⊂⊃: lﾉ: :.:| | ＿, ／ |
/⌒ヽ|:|:ﾍ ゝ._） u. j:/⌒i: : | ...＼（ー⊂ヽ､∩ ｕ ﾉ
. ＼ / }:{ ＞ ,､ __, イｨ/二ﾆﾌ:.∧ . | | ゝ＿ ＼ ／ )
/ /{:|≧ 〈_} {_〉 }'､___∧: :.∧ .. | |＿＿＼ ” ／.
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┃
┃ そう、多くの場合において海軍各基地の司令官は、誇張無しに最強の存在であり最後の盾なのだ。
┃
┃ そして民もそのことに慣れ、当然視している（未だ深海棲艦の脅威が存在する事もこの考えを強く後押ししている）。
┃
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457： 1 ◆WeAPMvKLVc ：2019/10/31(木) 12:54:26 ID:HRTrmMh.
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┃
┃ いや、単なる戦力としてだけではない。
┃
┃ 戦艦／正規空母艦長級ともなれば、工作艦・給油艦・揚陸艦（陸軍特殊船）といった支援艦も保有している。
┃
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┃工作艦“明石”
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┃給油艦“足摺”
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┃
┃ これらの艦は現役時代こそ出番が少なく（戦艦／正規空母艦長級としては）レベルも低いままだったが、
┃ 寧ろこれからが本番だ。
┃
┃ 揚陸艦の陸戦隊は周辺地域の治安維持に、同航空隊は（空母の艦載機と共に）やはり周辺地域の哨戒に、
┃ 工作艦と給油艦は臨時の造修補給所として、何れもその支援能力は絶大であり有事でなくとも十分に活躍する
┃ ことだろう。
┃
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000： 1 ◆WeAPMvKLVc ：00/00/00(？) 00:00:00 ID:HRTrmMh.
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┃
┃ 艦娘だって飾りではない。
┃
┃ 人の姿をした彼女達は、だが人間などよりも遥かに優れた存在だ。
┃
┃ ましてや集となれば、（リンク機能により）その能力は指数関数的に上昇する。
┃
┃ 必要なら艦内の装備や妖精たちだって動員可能だ。
┃
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､_{ j／,く ＿____ , ＿＿＿ | }
. zﾍヽ ′/ノ-‐━―-:、. __: :´＿: : : : : : : : ｀:. ／: : : : : : : : : ＼,j＿＿＿j､
/ ｀ｰv:.´:. :. :. :. :. :. :.､:＼ : : : : : : : : : : : : : : : ＼ ／: : : : : : : : : : : : : :| Ｉ
! 。 /:. :. :/:. j:ﾄ､:､:. :､:ヽ:.ヽ :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼: : ＼. ,ｨ: : : : : l: : : : : : : : : : | !
ﾟ､。 ﾟ /:. :|:. |l:./}:| ‘} ＼}:. ﾟ,:. :. /: : : : l: : : : : : : : : : ヽ ,､ _∧_lヽ_ヽ. 7: : : : : i: : : : :/l: : : : :|
. ｀ーl:. :. |:/|l/ jﾉ ´￣ ヽ:.}:.:.:|.. : ′ : : / :/!: : : : l: : : : : :＜ フ _〈､〈_: : i|: : : : : j: : :／ j／i/i: | /￣￣＜
|ﾄ:. :|'´ｌ r'它ﾘ>}:.j＾l:.|. _ﾞ: : :...`rぇ=z....: : :| ＿: : : :レ､∨i´｢1ヽ八......!: : : ／!／ 丐ｶ ﾚ:| ,′.: : :!､: :｀ヽ
ﾟ! }ヾf尼! j/fﾘ:.|... ﾞ{: : 人.ﾞ芯 N: : :|. : : ｀ヽ |: : : : ＬLﾚ^: : :.. ゝ／ｨ⌒ , ｀¨´ ,' /.:l ∧: :| }ヽ:.|: :＼
V:.:‘:, , rイ: }|. _人ﾞ＼j vり ＼j /.⌒}: : : : : : : : ∧.....: ﾍ , ￢ / j |,ｨtｫ{__|ｲ芯: : |´
. _.ノ:. :. ‘:, _ ' r(_/＾jﾉ｀)... :...::. '. ==ミ }: :/ : : ﾄ-: :`ーﾐ.:ﾞ厶:_人 ヽ___ノ__,ｲ /..{ ﾋｿ , ゞ' ﾏ:|
, ＿＿_ﾞ:.rｰ＞:., __ r(_ l{ _).. :':､,. "" / : : :. :.人: : : : : :.}.ﾞ}....∠:_:＞=ｰ ∧/ ,′.. r-､ 人}
..|￣￣￣ｨ ´: : : : : : :｀: . __＿＿ ／´:_::イ :く,.ﾞ`⌒´. ノ : : : :(: : : : :..ﾞ:: :.ﾉ. x== ミ _r:ヘ_´￣_＼.-､-=≦: :/
. ／: ／: : : : : : : : : : :ヽ. | /:::::/´:::::(::::::ﾞ1:､::'‐: -‐'"::,r'^_/: :;rく.Y: :.ﾞヽ:: ／ xヘ´￣ ≫==´ミ ｀ヾ...ヽ:}: イ
..∧ /: : / : : : : : : : : :: : : : :∧ ∧ //::::::::::::､:::＼{::::: ':、:、::. ,r' r'"/:;／^: :}{ﾞ::..: :(.`ﾍ...... , ⌒／ 〉 ／ ＼くﾍ
. ': : : :.|: : : :/: : : ::. :ﾊ: : : : : :∨..... //:r::::::ﾊ::::}::::::::＼::::::::.ﾞi ）i' l_,.;r'". ':.ﾞ: : : :＞-...... i / / '⌒ / i ヽ_》,
':.::.i|: :|: /:/: :／|: / ∨: : : 八 /ｲ:::{::::N__ヽ|､:::r＼{､::::::::ﾟ,:rv ヽ.ﾞ: : : : : : : ｀..!/ ゞミ/ ' / / / 八 V%
...|: : i|: :|/}/／. ﾚ'. __. ∨: : :.从 }ｲﾍ:::|rtｯ≧ヽ|≦tｯ‐::}､:ﾟrﾞj' ., 1 : : : : : : :.../ 才 ! ﾚ ／ ｲ / } | }{
...|: : i|: :.〃⌒ , ⌒ヾ∨|j:ﾘ|... { t'N ／ } ＼ jﾉt}.../ ,/_ .i...: : : : : :.ﾞ/ ／ i! | 厶イ一 !／^ｰ‐Ⅵ! !!}
..从: : :八 ::::. ::::. .ﾊ:ﾚ: | ヽﾐ} l {'ノ..ﾞ;' ./'ｰ､ﾆﾌl:...: : : :...〆 ノＶ´| ｰf'斧㍉／ ｨ斧㍉L |ﾄ､
|人: :込 ｒ ｧ /:.:: :.::| 从 ｕ....从..ﾞ,' ,:' .; .i: : : ／_,, ≦ 乂! ｀弍ぅｿ 以 ﾉ´ |! Y
| ＼: :l ゝ､ __ ｡si: : : : 八 . r‐ー-､..ﾞ}＼ ｰ‐'. ／i^i,ヽj 1 / .} i、 i...:..ﾞ辷=- -=ミ | | ,, ,, ､ ,, ,,f' | ﾊ_ソ
.. ＿_ﾏ|_ﾉ Lﾚﾉノ|/|: /...... ヽ, .,r'^'ｰ==､':､:_;ヽ,...j! i:, i! .i ,h .j .i i: . γ´ ＿ ）>ﾍ. ﾄ 丶 _. ハ!/ ＼
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..ノ´¨ヽ ﾟ｡ <> ｡ﾟ. i|. ＿.-‐=≦／. ﾍ;. .:rト､..., __ ＿___':、 j ; ノi./ ｀'ｰﾞ⌒)ノ 廴{i ｰﾍ Ｖ ≧= '豺ノ /＿_)ﾉ
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┃
┃ ──そんな存在が多数侍り、補佐までしているのだ。
┃
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458： 1 ◆WeAPMvKLVc ：2019/10/31(木) 12:57:18 ID:HRTrmMh.
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┃
┃ 戦艦／正規空母艦長級の提督とは、それだけの能力を有した存在なのだ。
┃
┃ はたして下位の提督…ましてや非提督の軍人が、その個人的な才覚でこの差をどれだけ埋められるだろう？
┃
┃ 不可能だ。もはや次元が違う、個人の才覚を完全に超越している。
┃
┃ これ程の提督を従える？不可能だ。
┃
┃ 相手はもはや現人神と言って良い存在だ、従えるだけ何かを持てるとはとても思えないし、何より周囲が納得しない。
┃
┃ （これはなにも戦艦／正規空母艦長級に限った話ではない）
┃ （「巡洋艦艦長級と駆逐艦長級」…ひいては「非提督と提督」の間でも同じことが言える）
┃ （「提督同士のランク差」「非提督と提督」の間には、それ程の「差」が存在するのだ）
┃
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,: : :/:´: :'∧ : : l 之ｵ|:./:.| ,:.:|
/: : : {: : : : :|＼: 〉 ' ｀¨/': :.八: |
/: : : : :,: : |: :.|: :| ､ r ―.､ /: :|:/ リ ここまで差があるとちょとね～ うん、無理！
／: :/: : :∧: :, : |: , ＼ ゝ ﾝ .ｲ: :./'
/: : :./: : :/: : :, : : |＼ ｀ ._ ＜:./:イ: . 何より取り巻きの艦娘達が納得しないでしょ。
,: : : ,. ´〈ﾑｰ.∨: | /∧ /＼|: : : ,: : :ト､:.
/: : / 〈ﾑ }!∨{' //| { /l|: : : l: : :| ,:. . 時と場合と相手によっては命すらヤバいと思うな～。
,: : :/ ＼: 〈ﾑl| }:ハ/}l| ∨l∧: : :|⌒Y : .
./: : :| ＼〈ﾑⅥ: :.} |-､ _∨ l〉,: :! l, }: |
': : : ,' 〈l／{: : 〉l| ∨〈: :ﾊ. :. l: |
: : :/ | 〉: {/ ::. ＼〉: :} |:. l: |
: : { 八': :ﾉ＼__ :､ ヽ:ﾑ ヽ ,: :|
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＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ まあ否定はできないかな……。
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＼ ｀ ⌒r'.二ヽ<
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
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┃
┃ だから、高位の提督は出世する（させる）のだ。その実力に相応しい地位に。
┃
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459： 1 ◆WeAPMvKLVc ：2019/10/31(木) 12:57:39 ID:HRTrmMh.
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┃
┃ それだけに、高位（巡洋艦艦長級以上）の提督に対する教育は手厚く…そして厳しい。
┃
┃ 彼等は優れた「艦娘使い」となるため、そしてその力に相応しい教養と心身を得るために学ぶだけでなく、
┃ 組織を率いる司令官、政府や諸外国との意思疎通ができる政治家となるべく学ぶ、いや学ばされる。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
|
| こういった諸々を考えると、巡洋艦艦長級以上と駆逐艦長級で学校が分けられるのも納得だよね。
|
| そりゃ駆逐艦長級だって教育は手厚いし厳しいけど、提督としては駆逐艦長（一騎駆けの武者）に過ぎず、
| 将校としてもせいぜい大中佐止まりだもの。
|
| 巡洋艦艦長級以上、ましてや戦艦／正規空母艦長級とは能力も立場も違いすぎるよ。
|
| まあ気楽といえば気楽かもだけどね？
|
＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／|＼ _, . :‐: : : : : : ＼＿＿_.ノ
.ｨ__〉｜:ト＼.／: : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
. / r::|:::|＼/: : : : : |: :i : : : : : : : : : : : : : :＼
/ o./::/:::ル': : : : : : :|: :{ : : : : i: : : : : : : : : : : ＼
. |_ /::/::://: : : : : : : λ: :､ : : : |: : : ﾄ: : ヽ: : : : : :ヽ あと分けるのは人数の関係もあるけど。
. | し'／／/: :/ : : : : : {: ﾄ: : ゝ: : :!:.／|⌒i: :} : : : :| : ',
. し.';／ {: :/: :/ {: : : |: |}从:〉 : : !ヽ: }ヽハ:!|: : : :|: : :',
|:/: : {: :|: : :／|:l {＼: : : i'´V-―z|:!: : : :!: : : ',. /ヽ _
|: : : :| : |: : :|:.:|.メ〉 ＼__i '"￣￣|ｊﾉ: : :i! : : : ', / // /､
|: {: :/!: :|: : :Ⅳ .ｨ:ﾁ ,. '' "/:/: : /|: : : : ', { ヽ / // / /
V|: :{ |: : : : :|ｨ／ ′ l:/: : /: |:＼: : 丶! ﾚ // / / __
|: :| |: : :＼{ ､'' " ノ /: ／: : |: : :＼: :ﾉ 、 〈／／
Ｖ ト ＿{.:_;>.._ ￣ ∠ィ: : l: : :|: : : : _/ ） ／
( ＼ 丿: : : :: ヽ: : ｀i ーr--- |: : :|: : :|／い{ / /
＼ ＼(＼: : : : : : : 丶: | : : | |: : :|: : :!ヽ ヽ)ヽ ／===ｭ
＼ ＼ ＼: : : : ／λ|: : ﾉ | : V: : | ＼ うト=＝'" i [_]
＿＿＿＿〉 i ヽ: / （ﾊ: : { |) ＿_ /ヽ:_: : /＿／/〉| ｜ ｜
}―――― { V （| |: 丿|) 〉 ｀ 〈:ヽ:）--～ヾ | ,..イ＼
(二二二 _} (| |}:!:|_|)/ ）:〈＼＿＿_ >r――イ､.丿: : ヽ
/＼＿＿_.ノ∧ X (:.:ﾉ / ヽ/ } : :）∧::::ヽ ｜ |/}: : :＼
／ ￣￣ ＼
／ノ ヽ__ ＼ 本当、大変なんだお。
／（―） （― ） ＼
|. （_人＿） u | まあ必要なのはわかるんだけどね……。
＼ ｀⌒ ´ ,／
/ ヽ
. / l ,/ / i
(＿) (__ ノ l
／ ／ ___ ,ノ
!､＿__!､＿_＿＿_つ
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┃
┃ そのための教育は予科練予科→同本科→艦隊学校と実に8年以上(*)にも及び、更に卒業後も延々と続けられる。
┃
┃ （高位の提督に本来ならば必要無い筈の「お付き」が多数付くのもその一環だ）
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
※甲種合格者は提督検査直後の段階で予科練予科に早期仮入学するため、正規の8年間に＋7～10ヶ月加算される。
460： 1 ◆WeAPMvKLVc ：2019/10/31(木) 12:57:54 ID:HRTrmMh.
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┃
┃ 当然、戦艦／正規空母艦長級以上はその中でも最も注意を払われる。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
( ⌒ )
γ⌒ ⌒ヽ
ゝ ノ ポッポー
| l |
＿＿＿_
／ ＼ ハードル高すぎ！ 士官教育じゃなくて将官・政治家・外交官教育じゃねーか！
／ 一 ﾉ ゝー ヽ
／ (●) }lil{ (●) ', やる夫一人にそれぞれの専門の教員が専任で付くとか、どんだけだお！？
＿_| ノ（ (__人__) |
(´ .＼ ⌒ ｜ / ／ やる夫は大貴族の跡取り息子とかじゃねーんだお！？
｀`ﾞ''ｰ､ ＞ｰ- ｀´ --‐ '’
｝ ﾍ
.{ j､ }
} :! `ｰ' ペシッ！！
/ ／ ヽ } |l!il|
（ / ヽ ! γ ｀ﾟ´ ヽ て
`ｰ' `ｰ' {＿＿＿jzz， て
） て
ゝ⌒ ﾍ/⌒ヽて
,..--zzz--､
／_}＿__／ , ｲ
{----＿,.イ//|.＿__ /￣＼
｀￣ ,. .＜: : : ,: : : : :＞､/∧^{_∧
, . : ´: : : : : : :/: ': : : : : : : :ヽ,l＼ ∧
／,: : : : : : /: : :,{|: |: : : : : : : : : ﾑ ＼_〉
__ {^Y /´:/: /: : : /: :／/|: : : : ;: ,: : : : : : ::.
r-､_〉'T ,ｨ__,/: /: :/:/{-/-- '|: : :､/: |!: :|: : :|: :|
r ､{ } l/ }:/: ｲ:/: : |ィてミ､ {: : /＼|!: :|,: : |: :|
､､_〉¨ /: 八: :.}'|: :|:.|弋zｿ ＼{ ,.=ミｰ:!|: :.|: :| ぶっちゃけ、もっとタチの悪い「何か」だよね！
ヽ ' /:,--､:.:|:.:Ⅳ :.:.:.:. , 必刈}:':.＼|: ﾑ
r-- }＿＿,ｲ´ /{:＼| ,-......_ :.:.:｀¨ /:/: : /|:.∧
| / / 〈/.,: : : :〉、 {:.:.:.:.:.:.} /ｲ: : :/: ! ,: :',
∨＼＿__///〈/ /: : :/- ＼ ｀ - ' イ ム:イ: : :, ＼:,__
/ / }/〈ｲ {: :／ /^}ヽ｀ ー‐=≦=|: : : /￣｀ヽｲｱ〈_, }
,{ ' _,./ｲ-／イ==' / ｀ ´￣/^| |: :|:/|l〉/ / {-' /^Y
/乂__／: : ､ /: :/ / | l| ,: :{ |l〉 { :. {_,.ノヽ
': : : : : |: : : :∨:／_ |￣ |:., | ＼}: :､|l〉 | ' {_,／〉
,: : : : : :.|: : : : {:ﾉ /＼､ / ＼ 乂:}/ﾌ-|＼ _ｰ '
| : : : : : |: : : ,从 {/ ｀＼ ' ／ |: 〉/-| ＼ｲ､: }
| : : : : : |: : :.{: 人 || ＼.:＿＿／--rr--j〈ｲ, Y､ | [〉:|
| : : : : 八: ,.ィ ＼....＿＿__､ // /:/: : . | ー-':.:|
|: : : :/ ／ / ﾏﾆ{￣＼＿＼ // ｲ: {: : : : .{ l:.|
| : : '／ ,' | ＼|ﾆ|ニニ|ﾆ|≧=--＜ |: 从､: :八 ﾉ/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃ やる夫の「提督への道」は、今まさに始まったばかりだった。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
461： 1 ◆WeAPMvKLVc ：2019/10/31(木) 13:01:39 ID:HRTrmMh.
以上、投下修了。
＿＿＿
／ ＼. あ、うん…… もしかして「こっち」の方が気楽かお？
／ ::＼::::::／::: u＼
／ （⌒）:::::::（⌒） ヽ （「国」としては零細すぎるので）指揮する程の軍隊なんて存在しないし、
| （__人__） u | “大崩壊”前の感覚が多少なりとも残ってて）政治からも結構遠ざけられてるし）
＼ `‐'´ ／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ ← 欧州転生ver.
------- ､ _ ,ヘ
／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾄ､
_ 斗＜i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}i:i:'，
ィi〔i/i:i:i:i:i:i:i:i:Vi:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:/i:i:i:i:i:ｉ:}i:i:i:i:}i:i:i:V
. /i:i:i:ノィ:i:i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:/i:i:i:i:/i:i:i:i:i/i:ｉ}i:i:i:i:}i:i:i:i:V
/ｨi:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:vi:i:/i:i:i:i:ｉ{i:i:i:i:iｨi:i:i:}i:i:i:/i:i:ｉ:ｉ:i:}
|i:iｨi{i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:ｉ:{i:i:i:i:i:i{i:i:i:i斗-/}i:i/i:i:i:i:ｉ:i:i}
ﾚ' }iﾚ'{i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:|i:i:{i:i:i:i:i:i:Vi:i/ }/ ﾉｨi:i:i:i:i:i:i:i:i}
}i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:ivi:i:i:i:i:i:V ┳┳ {i:i:i:ｉ:ｉﾊi/ 家庭なら「亭主元気で留守がいい」に近い扱いやけどな。
}i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:iVi:i:i:ｉ:ｉ{ ┃┃ {i:i:i:i/ ﾉ'
}i:i:i:Ⅳi:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:{ Vi:i:ｉ八 ┗┛ Ⅵ/ ……提督は客観視しとるつもりかもしれんが、それは転生前の感覚やで？
}i:i:i::i:vi:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ|i:i:i:i:>V:ｉ:ｉ:i⌒ }
}i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i:i|i:i／ ∨ｉ:| ｲ 他の提督保有国と比べると、相対的にそーなるんや。
}i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i|￣ ¨¨Vi:|> - ＜
}i:i:i:i:i:i:ハi:i:i:i:i:i:{ﾆﾆ≧s｡Ⅵ
,:i:i:i:i:i:i/ ∧i:i:i:i:i:ivﾆニニニﾆ>､
/i:i:i:i:i:/,ｲニvi:i:i:i:i:Vﾆニニ/ニニ'，
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ではまた。
※さすがに長いので、コメント＆返レスを分離しました。
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