771 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 21:57:17 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ――さて、少し整理して考えてみよう。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ~~“大崩壊”直後の混乱する人々~~ ヽ _____ノ l /| ,. -‐'―‐-、 ,〃/ ,ィ そもそもあの連中(深海棲艦)はなんなのだ? / (二二ヽ 〉 /// / リ_ 〕 `u) .r‐、 ∠ノ| あれだけの数が、いったいどこから現れた? / __つ_ 、( }6.| _ノ `′└┬-、 `‐-ィ ,) |イ 二=‐'′ く___`‐-‐' (__,ノ\___≦ | ̄,ィ彡三三三ト、 __ __ / ` ̄ ヽ なぜ国中の電子機器が突然作動しなくなった? . 上二二二二`┤. ⊂ニ,-r‐-、──-`二⊃ ――いや、半導体を使用していない機器すら、多かれ少なかれ . {ィ|| { {jーlj⌒) |k}. 影響を受けている。長距離の光学観測すら、だ。 . ヽl ,. -(つ- 、.u レ' ,⊂⊃∨ , -、 ∨⊂⊃、 航空や長距離通信に至っては全滅だぞ?いったいなにがどう / i / レvv/ー‐レv、| ヽ i ヽ. なっているんだ。 / | >L.二⊥⊥二.」< | \ ( | \| \/ |/ │ ) . \ | | ○‐ | | / . ┴┴┴ 、 r--―/ 二二二.uヽ―---、 わかりません。深海棲艦ももちろんですが、 ノ /(`. __ ̄ ̄__ ") ! ハ この環境の激変についても科学では説明が……。 .八. | | _(___)_ | | ヽ / l. >| " -=====-` | < | \ ./ | ヽ| ―― | / |" ) ヽ. l. | ニニニ. |./ | / \| l ― | |./ .| | | | |. | | ヽ __匚___| |___人 く_____>――――‐<_____> _ _(  ̄ ̄ ̄`ヽ 激変どころの話ではありません。 (__ λ_ノ~`) .| . ししヘ 、/ヽ| .| 深海棲艦の出没する地域では、自然法則の幾つかが揺らぎ |(‘/〈_‘) ||5) 始めているそうです。 ヽ し_ u/ |\ー,、 ヽ__/| / < / \ その範囲と変化は時間と共に加速度的に増大しています。 「( )' ./ ヽ ヽ | し ノ// ト > 世界の法則が変わりつつあるのです。 | し'V | / ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 正直なところ、深海棲艦を始めとする所謂“鬼”たちについて、正確な事は現在でも何一つと 言って良いほどわかっていない。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 772 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 21:57:56 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ だが帝國は百年以上の長きに渡り、海で陸で戦い続けている。 だから、理屈はわからなくても経験からその大まかな特徴を掴んでいた。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ~~陸軍教導学校における下士官候補生教育の一場面~~ | | いいか、この教範「対陸棲兵戦闘ノ参考(下士官用)」は、先人の血と汗の賜物だ!感謝して読め! | | なおこれに記載されている内容については軍機である! 断じて外で口外してはならんぞっ! | \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . :':ノ:.:.:',:.:. : .、 . /:.:.:.:.:'⌒ヽ:.:.:.:.:.:\ i_;,;ノ.:.:.(⌒):.:.:.:ヽ;,___:i . ※ 陸棲兵は所謂「陸の“鬼”」たちの正式名。 |___;,;,.:.:.:.:.:.:.:;,;,;:.:.___| ただしあくまで陸軍の正式名で、海軍では . -‐‐┴=ニ二二二ニ=┴‐- . また別の名で呼ぶ。 (.:.:.:.:.:.:.:.:x个,ァtッフi jミxtッァ、丁Y.:.:.:.:.:.:.:) ` ー--rイ'`ー'';;'´j:.`ー''^Y}^T ¨ ̄´ { | ム、ノ:)、 iノ レ } ゝ:. i ,-''-、 i j ,ル′ _ ハ i {〈TこT}j ,′ /{ ::::Y::::| ',^ヽ二ンノ //______ ___∧j .:::ノ.::::ヽ\ `゙゙´ ノ/|:::\ー-=ニ\ x<>/:: .::::}、o:::::\二ニ彡ヘ|:::o:::>:::::::::::::::ヽ /一'.:::ノ ー―-=ミxー 、:\∧__∧:::::::\:::::::::::::::| 」\:::/ .:::ヽ.::::⌒ヽl ヽ!:::::::::/i三三i::| /:::\:::}:::. ___ :::::::}:::! (7\ |:::::::/:::!二ニl::| }\::::Y′ |8:|:::`ヽ::厂ヽ.__ノ::::::::ヾ::::/.:::::!*=*=!:| }\}::::| .. |8:|:: .::},'.::::::::::::::::::::::\i/.::::::::!:X:O:!:| /ヽノ.:::j ´ ̄ ̄¨フ.::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::\::::ノ::| _ __ ∧∧ ___ ∧,,∧ |\  ̄ ̄ ̄\ |\ ̄( ,,)\ |\ ミ ,ミ |ヽ|ニ| ̄ ̄|ニ| |ヽ|ニ| ̄ ̄|ニ| |ヽ|ニ| ̄ ̄|ニ| | |──| | | |──| | | |──| | ___ ∧_∧ ____ ∧∧ .___ .∧_∧ |\ (, .)\ |\ ( .)\ |\ ( )\ |ヽ|ニ| ̄ ̄|ニ| |ヽ|ニ| ̄ ̄|ニ| .|ヽ|ニ| ̄ ̄|ニ| | |──| | | |──| |. | |──| | (娑婆の常識と違う…… この“鬼”、こんなに強かったのか……) (てかこの内容が正しいなら、民間人は襲われたらアウトじゃねーか) (新聞に出ている対処法が気休めレベルとは……) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ これらの情報は全国民に(そのレベルに応じて)開示されている。 ましてや中隊最先任である准尉には相応の質と量が開示されており、またその立場上 それ以上の情報にもしばしば接していた。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 773 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:00:28 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ そんな准尉が有している情報…そして自身の長年の経験によれば、“鬼”という存在は 「基本的に」陸海を問わず非常に頭が悪い。 ことに陸の“鬼”に至っては頭云々といったレベルを通りこしており、まるで絡繰人形だ。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ~~陸の“鬼”たちを掃討した将兵の反応~~ r 、 | \ ー―-、 ____|_ ヽ_ ´ `ヽ. なんか「こういう場合にはこう動く」って感じなんだよな。連中。 \/ 提督 :, i' -― ‐- i なんというか海のヤツと違ってまったく意外性がない、まるで l し l 予め行動パターンを入力されてるみたいだ。 ゝ、 rっ / /⌒ ,.-ー-、___,ノ^) `⌒ィ 〈 ゙ー--、 \ | _\ _ _/ _.| | | >  ̄ ̄ ̄ < || | レ´ 提督 . \ 」|. だよな。もちろん兵科によって反応は違うし、同じ兵科であっても上位種 ∨● ―‐ ∨ ほど保有データや処理能力が豊富なのかより多くの事例に対処できる、 | ト―┐ u } 一つの事例に対しても複数の行動パターンを持ってるみたいだけど、 、 ヽ_ノ / 慣れれば動きが手に取る様にわかる。“頭”潰しちまえば楽勝だろ。 >- ―'''‐- 、 ∠_ | <⌒>'' ̄⌒7 /  ̄ _ ―''⌒ /| ― ̄  ̄''''―‐一' | _____________ /''' \ l ☆ '、 l _,― .陸軍―、| l_,―=/==\ニ=ニ=- / / ● ●゙、 ……それでも一体一体が強力だし、何より数が多いから / | l´ l `l ! 俺たちにとっては強敵だよ。 / | `-´`-´ / /___ /> く __| _,l'´ ゙'::、 ゙゙゙'';;r:;'lニノ' ゙'' , _r'′ ゙':'′ ! ゙′ ヘ _____________ /''' \ l ☆ '、 l _,― .陸軍―、| l_,―=/==\ニ=ニ=- / / ― ―゙、 それにそもそも俺たち(下級将校を含む一般の将兵)は / | l´ l `l ! そこまで慣れる程、高みに立って戦えないからなあ / | U `-´`-´ / /___ /> く __| てか、たとえ慣れても命がけに変わりは無いし。 _,l'´ ゙'::、 ゙゙゙'';;r:;'lニノ' ゙'' , _r'′ ゙':'′ ! ゙′ ヘ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ましてや現在准尉たちがいるような、既に一度徹底的に叩き潰し、かつその後(不完全とは いえ)封鎖している地域に出没するような個体など、“鬼”としてはおよそ最低ランクの存在だ。 当然、その能力はもちろん入力されている行動パターンも最小限のものだろう。 寧ろここに来るまでに何度か遭遇(*)した、動物が変異したモドキの方がよほど「頭がいい」。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※『外伝 陸軍艦長物語(その3)』レス480参照。 774 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:00:46 RQwZr/aU ┌─┐ └─┘ ┌───┐ └───┘ ┌──────┐ └──────┘ ┌───────────┐ └───────────┘ ┌───────────────────────┐ └───────────────────────┘ \ \ \ ⅧIi:::: : | | \ \ \ ⅦIi::: : | | \ \ ヽ ⅧIi:::: : | | \ \ ヽ. ⅦIi::: : :| | ヽ ___彡1 ::〉. ⅧIi:::: : :| | ヽ __彡1::〉 ⅦIi::: : :| | 〉 ̄ ̄ /::/ ⅧIi:::: : :| | 〉 /::/. ⅦIi::: : | | / /::/ ⅧIi:::: : | | / /::/ ⅦIi::: : | | 〃 /::/ ⅧIi:::: : :| | 〃 /::/. ⅦIi::: : :| | { ___彡'::/. ⅧIi:::: : | | { __彡'::/ ⅦIi::: : :| | `ー===彡' ⅧIi:::: : | | `ー=≪ ⅦIi::: : | | }}}}}:::: : _人__ム }}}}::: : _人ム / . : : : : : : : : : : /::}} /. : : : : : : : /:::} / . : : : : : : : : : : /:〃 /. : : : : : : : /:::/ /. : : : : : : : : :/:::/:::/ 〃. : : : : : : : : /:::/ /. : : : : : : : : :/:::/:::/ {{: : : : : : : : : /:::/ / . : : : : : : : : : /:::/:::/ `ー= __彡 " / . : : : : : : : : : : 〃:/:::/ { : : : : : : : : : -=彡:::::::::/ `ヾ三三三三二ニ才” 775 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:01:11 RQwZr/aU |\ /ヽ | \ / | i \___/ | (――そういう連中だから、あの様に一斉に「外れた」行動をとる筈が無い) ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ | (数体なら有り得るが、全個体は無い) i | ヽ ノ ̄| / (連中の傾向を考えれば、「釣られて」ということも無い) > ´  ̄ ` < |\ /ヽ | \ / | (もちろん「その様な行動パターンを持っていた」という可能性もある) i \___/ | ヽ,. 准尉 | (……だが最下等の“鬼”が、そんな高級な行動パターンを持っているか?) / _ヽ,, ノ_ | i | (それに第一陣の“鬼”共も同じ種だったが、そんな行動はとらなかった) ヽ U ノ ̄| / > ´  ̄ ` < (最下等の、しかも同一種がだぞ?考えられん) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 現場に急行する途中、准尉は前回己の出した推論を吟味する。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 776 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:01:25 RQwZr/aU |\ /ヽ (もっとも俺の持っている極々限られた情報や経験からの推測だ) | \ / | i \___/ | (――いや、推測というより勘、独断と偏見に近いかもしれん) ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ | (間違えていても何も不思議な事は無いだろう) i | ヽ ノ ̄| / (まあだからといって捨てる訳にもいかんし、いちいち迷っていて > ´  ̄ ` < はきりがないが) |\ /ヽ | \ / | i \___/ | ヽ,. 准尉 | (……それに、そんな「もしも」よりももっと高い可能性がある) / _ヽ,, ノ_ | i | (それも、とびきり悪い予想が) ヽ ノ ̄| / > ´  ̄ ` < ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ああ、その通りだ。だからこそ准尉はそれを否定したくて、あれこれと考えていたのだ。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 777 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:01:48 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 常識的…いや准尉の知識と経験則的に考えて、こういう場合考えられるのはただ一つ。 「あの“鬼”共に大して影響を与えられる存在がいた(或いは『存在する』)」だ。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ |\ /ヽ | \ / | i \___/ | ヽ,. 准尉 | (影響を与えるには相応の“力”か“特殊能力”が必要だが、 / _ヽ,, ノ_ | 何れにせよろくな相手じゃない) i | ヽ ノ ̄| / (そしてこの場合最も考えられるのは――) > ´  ̄ ` < _____________ / \ / ☆ '、 } _,――,――-、| /_,―=\==/ニ=ニ=- / / ● ●ヽ| 准尉殿、あれです! /. | U (__人__) }| /_ /\ /」 / \ ̄ .∧ ̄/ \ / \/ ∨. \ 778 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:02:14 RQwZr/aU __ __ _ __ /::ヽ. 「::::l /} /:::/ /´::::/ /´::::> ,.-.、_ __,,..、 〈:::::::ハ |:::::j '´ |:::::/ /:::::::/./! /:::::/ /:::::/ /::::::::j__ ';:::::::l l/ _ l::::i /:::::::://:::/ /:::::/ /::::://::7 ,:'::::::::/::::::〉 __ V:::::l /::::}. l:::::!ヽ一' l/ /::::::< └-' 〈_:/ /::::://:::::::/,.ヘ. /:::::/ V:::レ::::::::r' .l:::::l /:::;へ::::\ /:::::< ー-'<:://::::::://:ヽ .';:::::::::/ ;:::::└‐:::ァ ∨ 丶;::::>. ,'::::;ヘ::丶、 ´ /::::::::/':::::::/ .';::::〈 !::::;_:::::::/ ` レ' `¨ /:::::::< ヽ;;/::::> ヽ::::〉 |::/  ̄ /::::;::::::::\ ヽ' .V U 〈:::/ \/ -=ミ 、____ 、__ 、__ i∧ \ \Y ヽ \`ヽ ∨,\___ f^¨\ ヾ :. ノ..::::} \  ̄`ヽ ..:}:__:::::__::j.::::::ノ 〈\ {\ `ヽ、 ノ..:::/Ol::::lOヽ:く 夊:.ー:. Y∧ ______r=≧ー ..,ニニl::::lニノ:;イ ヾ´ ̄丶ヽ::.\ ノ ::::. / ̄ /ィ、 、 > ..,  ̄` マ//∧ l\ \:::::::. |:: ::::.V / く{ \\ 、 ヽ ≧s。 `゙寸i l:::::.\ ;∨:リ |:::. ノ \ \ j ル ノ ゝ アニ=- `_ノ::::::::::|ヽ ; ; V ∨..イ .:::ヽ ヾ≦{_/ / ( { 厂ヽ..::::j:ノ:Y:∨∧ j! 〉:::! -=ニ=-ミ∧ `Y´ /.: ヽ ーヘ 厂ヾ:::::|::::∨∧ '∧ 廴彡'´三≧ー爻、 イ:::::_ノ l _ \{:::::ノ.:::/.::::///,| j{ /.:: i / .:::/ 了ヽ{=-乂___:::::;イ..._ノj::....`ヽ::.八´ .:::::::/⌒ヾ 八 ヽ::::.乂:::...:入.:/ 〉イ=- ::::::::: ≧s。::::::::::ィ/⌒丶,. -‐{ :::l、:∨:ヽ ∨::::厂 i`{ .イ/⌒ヽ ..::::人:.  ̄.::/.: }! .:ノ ノ∧∨::} /.::ノ l 乂__彡´ { .:::/´ :丶:. .::/.: /:| .::l / .':::::i ∨ .: ノ.::>─ヘ ヽ ..::/ .:::;ィ:\ イ℡、 /.:::! .:/´ ,....-=}...{ |:: /:; ´ ..::_::ノ j℡_廴___ノ(⌒ー∨ニ| ーヘ:::::乂l::::./ }:::{ :::. ィ(::::/ .ィ(:::/ /::\::::乂入__爻ー=ニ| /.::/..:::ト { ィ::、: ::∨:::/ /´::/ / :::ヾ:::::f⌒ー‐ァ冖⌒ヽ:::./:、/:ーf ヽ´ |:::::{ :::::/ / .ィ( / .::::厂 ー─く:::. j「 .::|:::::::イ } ノ:::::{ ∨ / .:::∧∧ / Yニ=- . /,:::. ∨∨.:::l::::/::! ./|/ \:::. } :厂 ̄/ ∨ ..... jニニニニ\'/,::: ∨ .::::!:イ|::::〔 .ィ( ..::::::} ニ=‐ 'ア }─=ァ′ .:/ l .::√ -=ニニ'∧::. .::::l::::!j:::::::{ j ..::ニ=‐ / / / .:::::/ ,r┴──--- _ -=ニ|::: .:::_j -‐  ̄ __,...ィ´ / :乂.∧ .::::/ ∥ニ=ニ=- ____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ __ . -=ニニニ/ / 廴ノl 厂:{ 廴  ̄ マ=ニ、ニニニニニニニニニニニニニニニニニ〈 /,ニ/ / 廴Y :八 / 了\ \ニ\\ニニニ\ニニニニニニニニ\ニ∨ニ/ / `ー i / 〉.:::::\ \ニ≧ー=ニニニニニ=──=ニニ丶ニニ/ ' У .:\ .:::::\ ` <ニニ> '゙ `ヾニニ/ ´ / ヽ .:::>\  ̄ . - 、 V_/ , / 〉´ ..イ:::\____,.ィニニニ∧ ノ" / {=- _.ノ ィ( ヽ:::__〕_ 廴ニニニニニ} / {> ー=ニゝ ノ´___} `^'ー/ / <ニ=- ___,.ィニニニ〉 .ノ イ `^'ー───- '  ̄ ̄ ̄ ̄ 780 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:03:13 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 兵の指し示すその先を双眼鏡で見ると、1km程の距離に象程もある鉄の巨人が立っていた。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ |\ /ヽ | \ / | i \___/ | ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ | うっ……。 i | ヽ U ノ ̄| / > ´  ̄ ` < _____________ / \ / ☆ '、 } _,――,――-、| /_,―=/==\ニ=ニ=- / / ● ●ヽ| デカいですね。強そうだ……。 /. | U (__人__) }| /_ /\ /」 / \ ̄ .∧ ̄/ \ / \/ ∨. \ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ もちろんだ。基本的に大きければ強い。 この当たり前の法則は“鬼”相手にも成り立つ。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 781 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:04:23 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 第二陣のあの不自然な動きは、間違いなくあれの仕業だ。 そして第二陣と行動を共にせずしてそれを実行した、できたということは―― ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ |\ /ヽ | \ / | i \___/ | ヽ,. 准尉 U | / _ヽ,, ノ_ | 指揮官級……。 i U | ヽU ノ ̄| / > ´  ̄ ` < ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ――“指揮官級”。 下位の“鬼”共を使役する知恵と特殊能力を併せ持つ存在。 あのただでさえ厄介極まりない”鬼”共に、組織的な戦闘を可能とさせる恐るべき存在だ。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 782 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:04:48 RQwZr/aU . / 7 / /7 / 7 / /7 / 7 / /7 / 7 / /7 / 7 / /7 / / /_/_/ / / /_/_/ / / /_/_/ ./ / /_/_/ / / /_/_/ . / /__ / /__ / /__ / /__ / /__ / ,--一′ / ,--一′ / ,--一′ / ,--一′ / ,--一′ ,, ‐ . / / / / / / / / / / ,..‐" /_/ /_/ /_/ /_/ /_/ ,/゛ ,. / .,..-'" / ,..-'" _/゛ _..-'″ / _..-'″ / ,..-'" , ‐,゙ ‐'´ ..;;シ'"゛ : '~ _,..i. _,, -‐''彡'´ _... _..-'''" _..-'″ _..-'″ __ ,..-'"゛ _..-''"゛ .,/´._.. -'''″ _..-'゙ / .,..-'´_,, ‐'″ .ィi―''" ,..-'´. / .`゙゙゙゙´ ,..-'゛_..-'" 、 .i彡-'"゛ , ;;ジ゛ `゛ _,,.. r;;=- rメ′ _,i;;ニニ-''″ |\ /ヽ | \ / | i \___/ | ヽ,. 准尉 U | / _ヽ,, ノ_ | i | (馬鹿な、なぜ上位個体がここに――) ヽ U ノ ̄| / > ´  ̄ ` < 783 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:05:09 RQwZr/aU .: .: .: .: .:. .,.-─-、 ,.-─‐-、 : .: ゜ .:. ,!_.:.: :.:__ | . l::::. :. .: . .| .: .: .:.:. : /.:.:.:._ __」 ./:.__., -‐ヽ .:.: ,r'´ ̄`ヽー-、/.-'‐─ - <丁_ _」 / 戈Y´ , ィ ⌒ヽ/ | |`ー─<二li|rrrrrrrrrrrュ .: .::_ノャ八 ./:. | U_ノ牛ニニニニ)二)─ ─' |! i! . :.:.:.:/:.:.::::;;//ニヽ. /:.:.. L_ノ┴ヽ `>孑刃{  ̄ ̄`  ̄ ̄ ´  ̄ ̄  ̄ ::. :.:..:/.:.::::;;;//辷7 \j|:.:.:.:. . 爪_ 丿/ //ヾ\. ト、.:./.:.:::;;;;// (__)\/ヽヽ:.:. .: . ,イ/ノ_,/_,// \\ _ :::ト、  ̄//_ ̄ ̄`ヽ /\>─'´  ̄ ̄  ̄ ̄. ̄ :; : ' :; : ``'' ー─-、、 ;;::二二 ノ:.:.:.`丶、 \/ ' :; : ' :; : .,.:,..:.. .,.:,..:.. .,.:,... .,.:,..:.. ,イ;;;:.:.:.:/::.:.:.::/:::.: :.ト、_」! ... ,... ... ,... ... ,... ....,.:,..:.. .,.:,..:.. /;;;;;:::/::/:::.:/::::::::. i::.:.::Y´ :; : .,.:,..:.. .,.:,..:.. .,.:,..:.. .,.:,..:.. .,.:,..:.. .,.:,..:.. 、 i ,r';´ _,.〃'´ _,r _ ,へ、,i V `'´  ̄∠⌒ ´ フ 'ケニ=、 ,イ'フ `⌒ヽ、 ' /, 、、 、ヽ ヾ ,〃/ ,; , ,、 h、、、ヾヽ、ヾヽ\> / / /,i、l'i l^! ,! ! | ヽ!_,>!'´^ヾく f`` ' !/〃"7`|!`|!、_,!| `K´-ェォ-、 `Y.、 '"!/ <´(ラゝ、 ^  ̄ .|イ.) ちっ…… r^i | ト/ 〈 ┤ ,! U |,! さすがにこの距離からでは、徹甲弾(九二式徹甲実包)でも抜けんか。 `、 ` ^ ! `、 、__,,...--一'ニゝ ! ,ゝク---―――'′ ,イ ,.:ク^ヽ / | ~´__,| \___./ |、_ ,i:::::::: ̄ ̄∧ ∧ ̄ ̄ ̄:::::::i、 ,i:::::::::l ̄l::::i∥V∥i:::::::::::::::::::::::i、 |\ /ヽ | \ / | i \___/ | て ヽ,. 准尉 | て ハッ ! / _ヽ,, ノ_ | i | ヽ ノ ̄| / > ´  ̄ ` < 784 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:05:32 RQwZr/aU 、 i ,r';´ _,.〃'´ _,r _ ,へ、,i V `'´  ̄∠⌒ ´ フ 'ケニ=、 ,イ'フ `⌒ヽ、 ' /, 、、 、ヽ ヾ ,〃/ ,; , ,、 h、、、ヾヽ、ヾヽ\> / / /,i、l'i l^! ,! ! | ヽ!_,>!'´^ヾく f`` ' !/〃"7`|!`|!、_,!| `K´-ェォ-、 `Y.、 あいつ黒幕か! おかげでいらぬ醜態を見せたぞ! '"!/ <´(ラゝ、 ^  ̄ .|イ.) r^i | ト/ ――機関銃小隊前進! ヤツを仕留める!! 〈 ┤ ,! |,! `、 ` ^ ! `、 、__,,...--一'ニゝ ! ,ゝク---―――'′ ,イ ,.:ク^ヽ / | ~´__,| \___./ |、_ ,i:::::::: ̄ ̄∧ ∧ ̄ ̄ ̄:::::::i、 ,i:::::::::l ̄l::::i∥V∥i:::::::::::::::::::::::i、 |\ /ヽ | \ / | i \___/ | いけません、危険です! ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ | 戦うにしてももう狩りではない、本物のいくさです。 i | ヽU ノ ̄| / ここは慎重に―― > ´  ̄ ` < _____________ / \ / ☆ '、 } _,――,――-、| /_,―=\==/ニ=ニ=- / / ● ●ヽ| 准尉殿っ、連中の後方から何か来ます! /. | U (__人__) }| /_ /\ /」 / \ ̄ .∧ ̄/ \ / \/ ∨. \ 785 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:05:55 RQwZr/aU ! .:.:.::::::.:.:::.:.:.! i.::::::i i.:.:;;;i j!;:;:;:;:;:;:;;;;;;:;:;:;;! ! .:. :.:.:::.:.:.:.:.:! i::::::::! i.::;;;;i j!;:;:;:;;;;;;;;;;;;:;:;;:! !. :. :.:.::::::.:.:.:.! i:;;;;;;;! i.::;;;;i j!;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;;;:! ! .:.:. :.:.::::.:.:.:.! i:;;;;;;;! i.:;;;;;i j!;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;! ! .: .:.:.:.:.:::::.:::! i:;;;;;;;! (;;;) .i.:;;;;;i .j!;;;;;;;;:;:;;;;;;;;;;;;;! ! .:. :.:.:.:.::::::.:.! jj!;;;;;;;! |.:i|.::i.:;;;;;i j!;:;:;:;;:;:;;;;;;;;;;;;:;!.:.:. .i! .:. :.:.:.:.::::::.:.! ......ノノ;;;;;;;;!; :;: .;.,.; ;. . ;, .;. ,.; ,. ;,.; ,.; ,.; ,.; ,.;, ;., ., .;|.:i|.::i.:;;;;;;ikkk;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;:;:;.: .:..: .,,,,:::i! .:.: .:. :.:.:::::.::!;;;;;;;;:;:;:;;:.:.:.:.::;:;.:{iiiijj州州jjjijij州州州jjjiiiii 州州州iii〔...;.〕;:;:;;;;;;;;jjjii;:;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;; :::::........::::.:.:.::i! .:.:.:::.:.:.:.:.:.:.::ト、;;;:;:;:;:;:;:;.:..:.:;;;;;{ _ -‐ _ - - - ,.r'"´  ̄| ̄〔`二´〕 ̄ ̄¨¨ ̄¨´ ̄ ̄  ̄ ̄ :::::::::::::.:.:.:.::::i! .:.:.::::.:.:.:.:.:.:.:i.::ト、.: .:::: .:.:. :. :. :. :. :.: .: .: .. : .:.:.:/ i i i i i .:.:.:. :. :.:. :. :. :. :. :. .r:::::、. :. :. :.:: :. :. :.:.::::::::::. :. :. :. :.::::::::::. :. :. :. :l ┃ .:: .:i i i i i lrt }:::、 __」.┃「:! i i i i i 〔YY^) [〕Yff:::! |:|; (O) ((;;;;;;;;))__ 」__ 」 __」 __ 」 __ 」_ /:ハ:> _」f1;:;:;!. ; i; `〒´二ニ王王王圭圭圭圭 iiiiiiiii 〈.:.:l.:;:;:;:;;', ; ..i; ,.イ;:;;;;;:;:;;;;:;:;:;:;.:.二ニニニニ= lrt ミヽ /ヽl;;;;;:;:;:;:',__ _レイ[fff〕===クニニiニニiニニiニニiニニiニニiニ _____に):::ノ__ ____ __ ____ _/,//\;;;;;;;:;:;:fjfjlイ;;;;;:;:'"´ .: :;:;;:;:;:;;:;:;:;:;; :; :;:;:;:;:;:;;;:;:;;:;:;:;:;; ‐‐‐‐‐‐‐‐‐/_ハ_> ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐. 〈:\///\;;;;:;:l」」;:;;;;. : :王工工二王二二王71爪 \\ ///;;;;;;;/ニiニiニ.:__: fi; fi;; fi fi Y;:;:;;;; \\l圭圭;;;;;;;;;;;;;;:;:;.:.:.:.:{三米三};;;{三米三};:;:;:;;;:;:;;; ___ ___ _____ __ ___ __ ____\| ̄`(◎)__ _ __ ヾノ爪シ¨¨ヾノ爪シ´¨¨ ¨¨ ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ‐‐‐ ‐‐‐‐‐ ‐‐‐‐‐ ‐‐‐‐‐ ‐‐‐ ‐‐‐‐ ‐‐‐‐‐ ___ ___ ___ ___ ___ ____ / / / ____ / / / ____ / / / ____ / / / ____ / / / /__ / / / / /__ / / / / /__ / / / / /__ / / / / /__ / / / / //  ̄ ̄ //  ̄ ̄ //  ̄ ̄ //  ̄ ̄ ,//  ̄ ̄ /'ー---'_,/ /'ー---'_,/ /'ー---'_,/ /'ー---'_,/ /'ー---'_,/  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ 786 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:08:16 RQwZr/aU /⌒ヽ |ゞ- '| | | __ | | |:i:i:i| _ | ト.、 r ┘:i:iーォアn ___ | 乂ー '.ノ| L:i:i:i:i:i:i:_ノ. |:| ー┐| _|  ̄ |___j:i:i:i:i:i: ̄! |:| l ̄:i| _「≧、____ -=ニニlニニニイ /> __ <ハ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ーi:iーi:i:i:i:ー──≦:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i .,< ______| -= . マ 乂___ノ / :!:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:l:i:::::::::::::::::::::::::::::「 ____ / | ´ | .イ \ ー一 ' /:i:i:i:i:i:i:i::: | | / r=‐ミヽ / | \ | ..::\  ̄ ̄ :i:i:i/! ̄l__「 |__| | 、 廴| |_ソ ! ' / / ー┐ | .:: |::::>──‐< └‐┐ | | >┤ ー=ニ三三ノ | l! | | ::: | j H l ├─┤ ┤ / / !  ̄ | l! |lli _ 」 |_..::::../.-‐≦ ¨ マ ̄ ̄ ̄ ___. | | ! l:::::::lイ´ ̄ ̄ ̄ ̄ __ _| l! |ll| |_ ̄ /´__`ヽ:i:i::../ィ ⌒ヽ\:i:i:i:i:r‐┘└─≦三三 └─乂_j_j_j____ | ゝ-r rく//| :...|ll| | `ー{ 〈 〉 }:i:i:i:| l:i:i:i:i:i:i:i:ii :|:i:i:i:`i 「  ̄ l 「  ̄ l 「 ̄ ̄l 「 ̄ ̄l 「 ̄ ̄ 乂_| ! |_j//,| .:::└' |.....:::乂 ̄.ノ:i:i:i:i| |:i:i:i:i:i:i:i:i| :|:i:i:i:ir' ー─┘ ー─┘ー─┘ー─┘ー─ _.ィ、{ :! _ノ 「」 |:::::::........::::::::::::::i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:r────‐ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄「| ̄ ̄ 「\/∧_j/L-='/∧:::::::::::::::::i:i:i:i:i:i:i:i:i〔二二〕:i:i:i:i:i:L「Τ ̄ ̄ ̄0{_}{_} {二{_} ==={}{} 、 ̄>、 j.j三三 ヽ/⌒ヽLjLj_〕/∧ ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iノ ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i>ミ三三三三三三三三三 「\_」≧o。` マ∧ \:i:i:i:i:i:i:i:/ーェェュ___> ´<` <.___r‐┐______.r‐┐_──///////// ム , \//////\ マ `‐r┬'/ ̄ ̄!| ̄ ̄ ー'´////>──|_|───‐ |_|ミ、\////////// ム / , \///[二l ヽミュ:| :|" r=ュ__|j///>、_/ ̄ =- _ニニニニ lニニニニニニニニ\\//////// ム、' / ./ \└ ┴ イ/ム 二/ ///_/∠:}三{ _/////,r‐┐._____ ___ ___\`{ ̄ }ニニニ ム \ ' / , \/////// 〕〔 _/ r‐'´∩ 廴ノ |「f:イ⌒ー辷─────{_j_j_j{_r::r┐r‐' ̄//// { / ,.\ ' / / , \/////ーヘ///,l_l ∪ ____ |L!_|__廴>──- 、:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:::::://イ:::::j::l//// ...\ / / \ ' / / /////// 厶__ _ ! ':|o::::|_|::::o|===/ /  ̄ ̄三レ':i:i:i:i::::::::::::::::::::|:::::}|:::::/"//// \.' / / ` / /ヘ__r┐〈 〈/勹}{__} | |o::::::::::::::::o|二/ /____{_}{_}{_}07  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ハ ̄////// ....\ .' / , /' r‐弋r┤¨ .ィ ` L|o::::::::::::::::o| {_'_}──‐{_゚_} i {> 、/⌒ヽ < }:|/////// .\ / / jニ ニ彡 廴!__く_メ  ̄ ̄ ̄ 〈 {> {_O_} <} 〉 マ> ´、◎ノ`<' l \ .' ! ̄ / >ヘヽ 、V//ハ\/ / 、 / / ̄ \/ / \_」 、L ‐' ノ ` <  ̄ >' ` <  ̄ > '  ̄ ̄  ̄  ̄ ''';;';';;'';;;,., ''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;; vymyvwymyvymyvy ザッ ザッ MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、 ザッ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ,/ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ ,.ヘ |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| ▼ |_/ \_| ▼ ▼ |_/\\_| ▼ ▼ |_/ \_| ▼ ▼ |_/.皿 /\ \ 皿 / / \ 皿 / / \ 皿 / \ | / \ | | オニ / \ | | オニ / \| オニ | | ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-‐‐‐- ; ;;/::::::::::.ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,_ -‐- 、;;;;;;;;;/::::::::::::::::::::_ ; i:::::::・::::::::/´;;;;;;;;;;;;;;;;;.,.-‐‐-、;;;;;;;;;;;;;,/´::::::::::::::.:::ヽ;;;;;;;;;;;.;.;.;.....;・´イ` ;;;;..:::::,::/.;;;;;;;;;;;;;,/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、;;;;;;i::::::::::・:::::::::::::::::,::〉;;;;;;;;;;/ ,.メ、 .i ‐- ._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.・ゝ〈:::::::_..- ‐ ‐ ‐< 、 _/ _ ‐ "´ | ゝ、 ` ヽ 、';;;/.:.:.:.:.:.:.:.:・.:.:.:.:.:.:.:_, -"´ 、'´ ` ヽ 、 `ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: _/.::ヾ ヾ; ゙:i `ヽ、 `;:::::::::::::::::::::::/.:: ゛ ;` 、 ゝ o } _ - ‐ -:::/.:::: ● ,c、 :: 、 - ヽ、 ノ ;{.::::::::.. `‐' :: i /i/i)〉~で´ l.::゙ヽ:::::::::.......... :: i ‐ ‐´i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\::::::::::::::::::::.ヽ,::::::::::. __ミ ミ :::::::::::::::::::::::::.,/ 〃ノ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ-ー‐ ‐.〉:::::, -‐‐‐-` 、 ト、__ , イ´ イ/i ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::(::::/i´.lー'.ー'.-.-.、ii´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; "/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/::::llヽ、iiiiiiiiiii__ -イル;;;;;;;;;;;;;;;; /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/..::::::ゞ.、「」 Πレ´〈;;;;;;;;;;;;;;; ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 788 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:09:12 RQwZr/aU 、 i ,r';´ _,.〃'´ _,r _ ,へ、,i V `'´  ̄∠⌒ ´ フ 'ケニ=、 ,イ'フ `⌒ヽ、 ' /, 、、 、ヽ ヾ ,〃/ ,; , ,、 h、、、ヾヽ、ヾヽ\> / / /,i、l'i l^! ,! ! | ヽ!_,>!'´^ヾく f`` ' !/〃"7`|!`|!、_,!| `K´-ェォ-、 `Y.、 '"!/ <´(ラゝ、 ^  ̄ ||| .|イ.) お、”鬼”共を乗せた巨大列車……だと? r^i U | ト/ 〈 ┤ ,! U |,! なんなんだ、あれは……。 `、 ` ^ ! ` U、__,,...--一'ニゝ ! ,ゝク---―――'′ ,イ ,.:ク^ヽ / | ~´__,| \___./ |、_ ,i:::::::: ̄ ̄∧ ∧ ̄ ̄ ̄:::::::i、 ,i:::::::::l ̄l::::i∥V∥i:::::::::::::::::::::::i、 |\ /ヽ | \ / | i \___/ | ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ U | ――くっ、迎撃のため陣を縮小する!急げっ! i | ヽU ノ ̄| / それと擲弾筒は信号弾を1発打ち上げろ! > ´  ̄ ` < ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ――かくして戦況は呆気なく逆転、中隊は包囲下に置かれた。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 789 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:09:27 RQwZr/aU : : : : : : : : : : : : : : : : : ; ;_:_; : : : : : : : : : : : : : : : : : :._:.;;''".._:.::;;:':.:. .. ..:...:..:::.:::;;:;:;';: : : : : : : : : : : : : : : :_ :,.,.;::.:.;:'':':';:''":"´: :: : : : : :_,..:''""`..:.;:;:':::.:.. . . ....:...:....:.';;..:.:'.';;:::.:: : : : : : : :_,.,.,;::;::.:::.:::;;:;:;:;:;':':':'"´: : : : : : : : : : : :..,;,:.:゙'"..:.:'.';;:.:;. :.. . . . ....:...:..:::.::;:;:;;';':':' : :_,.,.,;::;::.:::.:::;;:;:;:;:;':':':'"´: : : : : : : : : : : : :..,;,:.:゙'"..:.:'.';;:.:;. :.. . . . ....:...:..:::.::;:;:;;';':':':'"´ "..:.:::;:;:::;';':::':'"´ : . : : . : : . : : . : : . : :...:.:'"..:.:;;:;.:. ..,._' ....:...:...:.:.:::.:::.:::;:;:;':':':'"´: :.._;_:,.; ._,:.. :'''´: : . : : : . : : . : : . : : . : : . : : .''""゙゙´_,.,.::;;;' : : .: : . :..:.:.:..::.::::::;;:;:;';:':':':'" : .__,.,;:"''':;';:::: .:::;'": : . . : : . : : . : : . : : . : : . : : . : : . : :_.:_ _;::': . : :. ....::.:::;;;:';':'':'"´: : `_,.,...::.':'"...:.:::;;:;:;';:;':';;:''"´.. : : .. : . . . . . . . . . . . . . .__,.,:::;':;';'"` .. . ..:.:.:;:;;':':'"´ . _.,..:''"、:.:::.:::;;:;:;';';':''':'"´. : . : . : . : . :: . . . . . . . . ._..,...;'"´...:.:.:::.:::;;:;:';':':':'"´. . . . .,.,.;'::':"".`""''''"´ . . . . . . : : . : . . . . . _,;::."'..:.:.:::.:::;;:;:;:;';::':':'"´ `´ . . . . . . . . . . . . . . . .. . . . ,.,::: . ヽ、\ ', \ ,' 〃,. :'´,. ‐ 。 +.` ヽ、\ ', \,' 〃,. :'´,. ‐ '´, ゚ ` ー - 、. ヽ | 〃,.ィ'´-‐ ' ´_,. 'ニ ニ ― ≧;'。o'≦ - ニ 三 - 二 ',ニ - ‐ ' ´:// i.ヾ` 、'‐ 、 ‐- 、。 ゚ __, '´ 〃 ハ ヽ \ ` .、 : ' / ノ l ヽ ( ) ( ( ) ( ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ | | 准尉殿の最悪の予想が当たったな…… | 伍長殿、合図です! | 急いで本隊(機動砲艇)に戻るぞ! \____ ____ \___ ..____________ \|. __ __ |/ /__|__ /__|__ /_了∩ニ〇〇 /_了゚Д゚【ロ〔≡二(@ _,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙̄"~ ゙̄"~ ゙̄"~ ゙゙̄"'''ョ ゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ"~ ̄Y"゙=ミ""゙=ミ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 790 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:12:03 RQwZr/aU ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ・ ・ ・ : : : | | ¦ ! 791 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:12:15 RQwZr/aU :'''´: : . : : : . : : . : : . : : . : : . : : .''""゙゙´_,.,.::;;;' : : .: : . :..:.:.:..::.::::::;;:;:;';:':':':'" : .__,.,;:"''':;';:::: .:::;'": : . . : : . : : . : : . : : . : : . : : . : : . : :_.:_ _;::': . : :. ....::.:::;;;:';':'':'"´: : `_,.,...::.':'"...:.:::;;:;:;';:;':';;:''"´.. : : .. : . . . . . . . . . . . . . .__,.,:::;':;';'"` .. . ..:.:.:;:;;':':'"´ . _.,..:''"、:.:::.:::;;:;:;';';':''':'"´. : . : . : . : . :: . . . . . . . . ._..,...;'"´...:.:.:::.:::;;:;:';':':':'"´. . . . .,.,.;'::':"".`""''''"´ . . . . . . : : . : . . . . . _,;::."'..:.:.:::.:::;;:;:;:;';::':':'"´ `´ . . . . . . . . . . . . . . . .. . . . ,.,::: ._,. :.':"...:.:::;:;';':':::':'"´ ,, ,.,.;,;::::,:::::;''" ..:.::;':; _.....:;;:;:;::';::':':'"´ .,_.,::;:':''"゙"゙゙'..:::::.::;::;:::;:::;:;';';:::';'::'''" ` ´ ...:.,.._ .., . . .,;:;':"...:::::.;:;:';'"'''` .;:;'r-=´へ、;':'":'" . . ::'".,:::;:':;'' ┌へ、 `゙"´ ´""''''""´ _,/ / ':..ヘ `.\、_ "´'" _,/.::/.:::::;>‐''゙ ̄ ̄ハ .r─r--::;:-.:.、_:: ,<´_,::":/:':::::..`._..::;'".へ'´\/^ _/`yヽ√\ヘヘ:/ ..:::. ...::/ ,::' ..ソ;:::;..i:. . ::...` "_/へ.`ー-v::、,_...:,:_,/:/.::: ─'ー─´ー─----‐'ー-─'´ー-==;;:;'__,:::".::;';';:;';;;;;;;;;;;_ヾ.∠;;,,_:::__\:".::/'';;';';:;';;;;;;;;;';'; _:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.: . . . . . . . . : .  ̄ ̄Λ_Λ──______:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:.i ̄ ̄i:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . :::::::::: /:彡ミ゛ヽ;)ー、::::::::: Λ_Λ. .  ̄ ̄ ̄ ̄─‐. ⊂ニニ⊃ ______:. :.:. :.:. :.:. :.: Λ_Λ:.: :.: :. :. :. ::::::.../ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i:::::....(-д-::: )ー、::::::....... ( ゚д゚ )ー、 Λ_Λ:: .. . ̄ ̄ ̄─(-д-::: )ー、::.. ::. . / :::/;;: ヽ ヽ ::l::: . /i ;: :::i:::.::::::..... . /i ;: ::. i /:彡ミ゛ヽ;)ー、:::::::... . /i ;: :::i::.. : . (_,ノ⌒\;; ヽ、_ノ:l: . (:: ;;__/ :::./ |:::::...... (:: ;;__/ :::./::/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i::::.... . (:: ;;__/ :::./ |:: . i⌒\)i⌒\ /:: .. / ____/ :|:::::::::.... . . / ____/::/ :::/;;: ヽ ヽ ::l:::::...... / ____/ :|::.. | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ: . i⌒i_ノ :i⌒\ /::::::...... . i⌒i_ノ :i⌒\(_,ノ⌒\;; ヽ、_ノ:l::::... i⌒i_ノ :i⌒\ /::.. | :::| | :::|:::: .... | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ::::::::::... .. | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ i⌒\)i⌒\ /:::::::.... | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ::::... (___/ (___/::..... | :::| | :::|:::::..... . | :::| | :::|:: . | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ::::::.... . | :::| | :::|:::: ::... (___/ (___/:::.... .. .. . (___/ (___/:: : | :::| | :::|:::::::.... . (___/ (___/:::.... .. (___/ (___/:::..... ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 包囲6日目(上陸8日目)。中隊は未だ“鬼”共…いや“鬼”軍の包囲下にあった。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 792 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:13:02 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 現在、中隊は最悪の状況にある。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ _____________ /''' \ l ☆ '、 l _,――イ―-、| l_,―=/==\ニ=ニ=- / / ● ●゙、 / | \ l´ l `l ! これが最後のメシか……。 / | | `-´`-´ / /___ /> く __| _,l'´ ゙'::、 ゙゙゙'';;r:;'lニノ' ゙'' , _r'′ ゙':'′ ! ゙′ ヘ _____________ /''' \ l ☆ '、 l _,――ロ―-、| l_,―=/==\ニ=ニ=- / / ― ―゙、 / | \ l´ l `l ! 今となっては、こんな菓子みたいなメシ / | | `-´`-´ / . (圧搾口糧)でも名残惜しいよな……。 /___ /> く __| _,l'´ ゙'::、 ゙゙゙'';;r:;'lニノ' ゙'' , _r'′ ゙':'′ ! ゙′ ヘ _____________ /''' \ l ☆ '、 l _,――ハ―-、| l_,―=/==\ニ=ニ=- / / ● ●゙、 / | \ l´ l `l ! ちくしょう、せめて最期くらい腹いっぱい / | | `-´`-´ / 銀シャリ食いたかったなあ……。 /___ /> く __| _,l'´ ゙'::、 ゙゙゙'';;r:;'lニノ' ゙'' , _r'′ ゙':'′ ! ゙′ ヘ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ まず食料は包囲2日目――1日目の夕食後に包囲されたので実質初日――から半分の 1日1.5食(1300kcal強)に減らし、更に5日目からは1日1食(900kcal弱)にまで減らした。 だがそうやって節約した食料も、今日で終わりだ。 (戦死者の糧食が浮かなければ、この最後の1食すら完全には賄えなかった!) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 793 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:13:24 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 弾薬についても同様だ。 上陸時には九二式実包6,500発、三八年式実包1万3,000発、擲弾120発、手榴弾160発を保有 していたが、包囲された時点で既に3割近くを消費していた。 (ちなみに消費した殆どは包囲される直前の二度に渡る“鬼”共の進撃を阻止するための、 僅か数分間の射撃によるもの) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 「おいおい、縁起でも無い事言うなよ……」 「……本当の事だろう?」 「だよなあ…… 食料はこれで終わり、弾薬だってこのままいけば今日明日には底を尽く。 そしてここは最寄りの駐屯地からウン百km、母艇からすらウン十Km離れた陸の孤島だ。 しかも敵中で、徒歩で…… 無理だよ、無理」 ! 从 l i i l / ゝ人 / ∧,,∧ ; ! __ ヽ r ∧,,∧ モソモソ (´・ω・) 丿 ヾ/;;/ ヽ (・ω・`) ∧,,∧ /つ_ _O (二;;;;二二;二;;二) O _ とヽ ∧,,∧ ( ´・ω) ゝノu.u ((;;;;;;/;;/;;;;@) u'u'、ソ (ω・` ) / つ (二二;;二;;;二二) と ヽ ゝ_人) ∧,,∧ (@);;;;;;;;;;(@) ∧,,∧ (人_ノ ( ´・) (・` ) / ) ( ヽ ゝ_ ) ( _ノ モソモソ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 故に包囲後は(よほどの事が無い限り)射撃量を初期保有量の10%/日にまで制限すること によりなんとか遣り繰りしていたが、それももう限界で早ければ今日…遅くとも明日には底を尽く だろう。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 794 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:13:37 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ だから、今となってはこうも文句を言える兵たちは少数派だ。 大半が喋ることすらだるそうに、圧搾口糧を噛み砕くべく、もそもそと口を動かしている。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ / しかも敵中で、徒歩で…… 無理だよ、無理。 \ (あいつら元気だな……) (よくああも喋る気力があるもんだ……) : .  ̄ ̄Λ_Λ──______:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:.i ̄ ̄i:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . :::::::::: /:彡ミ゛ヽ;)ー、::::::::: Λ_Λ. .  ̄ ̄ ̄ ̄─‐. ⊂ニニ⊃ ______:. :.:. :.:. :.:. :.: Λ_Λ:.: :.: :. :. :. ::::::.../ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i:::::....(-д-::: )ー、::::::....... ( ゚д゚ )ー、 Λ_Λ:: .. . ̄ ̄ ̄─(-д-::: )ー、::.. ::. . / :::/;;: ヽ ヽ ::l::: . /i ;: :::i:::.::::::..... . /i ;: ::. i /:彡ミ゛ヽ;)ー、:::::::... . /i ;: :::i::.. : . (_,ノ⌒\;; ヽ、_ノ:l: . (:: ;;__/ :::./ |:::::...... (:: ;;__/ :::./::/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i::::.... . (:: ;;__/ :::./ |:: . i⌒\)i⌒\ /:: .. / ____/ :|:::::::::.... . . / ____/::/ :::/;;: ヽ ヽ ::l:::::...... / ____/ :|::.. | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ: . i⌒i_ノ :i⌒\ /::::::...... . i⌒i_ノ :i⌒\(_,ノ⌒\;; ヽ、_ノ:l::::... i⌒i_ノ :i⌒\ /::.. | :::| | :::|:::: .... | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ::::::::::... .. | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ i⌒\)i⌒\ /:::::::.... | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ::::... (___/ (___/::..... | :::| | :::|:::::..... . | :::| | :::|:: . | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ::::::.... . | :::| | :::|:::: ::... (___/ (___/:::.... .. .. . (___/ (___/:: : | :::| | :::|:::::::.... . (___/ (___/:::.... .. (___/ (___/:::..... ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ……だが、そんな状態でも負傷兵よりはマシだ。 なにしろ医者などおらず、いるのは素人に毛が生えた様な隊附衛生兵が1名のみ。 知識・技術はもちろん薬だって満足に無い。とにかく無い無い尽くしなのだ。 故に、基本的に負傷者は「ヨーチンに包帯」で放置である。 傷の痛みと化膿で多くが「ぐったり」だ。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 795 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:16:13 RQwZr/aU ========================================================================================= ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ――ああ、“鬼”と言えば連中には今回散々に「教育」させられた。 モドキでは無い「本物」と言えど最下等、単なる的でしか無かった筈の存在。 だが“鬼将”――指揮官級――に率いられた彼等は、まるで別モノだった。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ~~駐印軍上層部の考え~~ | | “鬼”共の軍――烏合の衆では無い組織化された――を阻止するには火力しかないが、 | 野戦でそれだけの火力を発揮することは不可能だ。兵站が追いつかない。 | | ……いやそもそも携行・随伴できる、している機銃や砲自体からしてたかが知れている。 | 質・量共にとうてい足りん。 | \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | _\ _ _/ _.| | | >  ̄ ̄ ̄ < || | レ´ 参謀イ .\ 」| ∨● ―‐ ∨ | ト―┐ u } ぶっちゃけ金が無い。まともに付き合おうとしたら直ぐに破産だよ。 、 ヽ_ノ / >- ―'''‐- 、 ∠_ | <⌒>'' ̄⌒7 /  ̄ _ ―''⌒ /| ― ̄  ̄''''―‐一' | | | あと「密度」もな。 | | 我軍の数は少ないが、相手はそれこそ無尽蔵。そして大陸は広大…… | | 無暗に進出すれば、直ぐに呑み込まれてしまうぞ。 | | 相手が軍であろうが烏合の衆であろうが同じこと、「遅かれ早かれ」だ。 | \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | \ / | | -――- | | / 参謀ロ ヾ | l/ ー' 〃ー' `, たとえカネがあったとしても、今度は人の方が先に溶けて消えちまうよ。 i - - ', |  ̄ ̄` ´ ̄ ̄ i i ∪ |__ , -―- 、 ヽ r――┐ / ! __,r‐、 ヽ ` ̄ ̄´ { ! / ノ 〈 > | \ ,.-ノ / / γ´ >、 Υノ / {__ ! !;.-' / \ | イ | | 結局、鉄道や河川で結ばれ(兵站線が確保され)、かつ掩体と火力で厳重に守られた拠点で | 迎撃するしかないだろうさ。それが最善手だ。 | \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . | ̄\ | ̄\ . | >――| ', そして「有魂艦で吹き飛ばす」。 . ∨ 参謀ハ ∨ . { ● ● } これが一番、金も人命も時間もかからない。それも圧倒的にね。 ', ┌―7 u/ ハハハ > ー' < ……というか、これ以外の方法を続けていたら国が保たない。 / \ | r y }\ | |、 / / ヽ | | 。 / / ヽ | O / / ヽ | | 結局は、「艦魂様でなければ無理」ってことか。 | | だが陸戦、それも大陸内陸部でのそれは艦魂様にとっても想定外のものだ。 | | おまけにまわせる数も限られている。 | | やはりある程度の生存圏、縦深を確保した後は受け身にならざるを得ないか……。 | \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | \ ー―-、 ____|_ ヽ_ ´ `ヽ. \/ 参謀ニ :, i' -― ‐- i l し l 幸い母艦航空戦力が豊富だから、戦略爆撃と機動防御でなんとかなるだろう。 ゝ、 rっ / /⌒ ,.-ー-、___,ノ^) `⌒ィ 〈 ゙ー--、 \ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ もっとも(今回遭遇した)“鬼将”の指揮自体は稚拙なものでしかない。 だが配下の“鬼”共は「騎兵並の機動力」に加えて「下手な象や巨熊並の生命力と力」、 更に一部の個体に至ってはライフルや擲弾に匹敵する攻撃能力すら有している。 そんな化け物が死すら恐れず、大量に存在するのだ。 それが曲がりなりにも組織的・合理的に動けばどうなるか―― ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ========================================================================================= 796 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:16:50 RQwZr/aU ========================================================================================= ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ……正直な話、曲がりなりにも大祢中隊が今もなお健在なのは、「彼等の善戦」というよりも 「“鬼”共にその気が無かったから」に過ぎない。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ~~包囲された大祢中隊の図~~ ┏━━━┓ 擲弾筒 ┗━━━┛ .__ .__ .__ /_x__|__ _ . /_x__|__ _ . /_x__|__ _ . /_了 ゚ー) ./ / . /_了 ゚ー) ./ / . /_了 ゚ー) ./ / . ○/__つ_つ/_/ ○/__つ_つ/_/ ○/__つ_つ/_/ と_ヽ_) ._/_ . と_ヽ_) ._/_ . と_ヽ_) ._/_ .  ̄ ̄ ̄γ__☆_ヽ .....  ̄ ̄ ̄γ__☆_ヽ .....  ̄ ̄ ̄γ__☆_ヽ ..... .. ○/_Y ´∀`) .. ○/_Y ´∀`) .. ○/_Y ´∀`) とlll⌒⌒__つ とlll⌒⌒__つ とlll⌒⌒__つ  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ 「ちくしょう、弾なんてとっくの昔にねえよっ!」 「擲弾筒の弾はテカくて重いからあまり持てないからな……」 ┏━━━━┓ 重機関銃 ┗━━━━┛ / ̄ ̄ \ /\ _. /  ̄ ̄\ |_____.| /| ̄ ̄|\/_ ヽ |____ |∩(・∀・;||┘ | ̄ ̄| ̄ ̄| / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| (´д`; ||┘ _ユ_II___ | ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|( ” つつ[三≡_[----─゚  ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| / ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ⌒\⌒\ || / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄] \_)_)..||| | ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄ 「1銃1日あたりたった325発!? 連続で撃ったら2分とかからず撃ち終えちまう!」 「火力が足りない! アパム!アパム!弾!弾持ってこい!アパーーーム!」 ┏━━━━━━┓ 軽機関銃・小銃 ┗━━━━━━┛ __ . __ ./_x__|__ __ /_☆|__ /_了 ゚_) ./_x__|__ //) ゚Д゚) とlll⌒⌒__つ _,,,,,,,_/_了 ゚_) ヽ,____/|〆 とlllγ__☆_ヽ_つつ . .|,,,T,,,| ○/_Y ´∀`)___[],,,,,,__, . じ'`J とlll⌒⌒__つli;:=-〒゙゙゙゙゙゙Å ̄` __ /_o_|__ /了 ゚Д) とlll⌒⌒(つニ∩ヨ===┯  ̄ ̄ ̄~ 「くっ、“鬼”共に『撃ち負ける』だと……?」 「はっ、そりゃあれだけ数がいりゃ銃兵だって相応にいるだろうよ!」 「それだけじゃあない、連中の銃撃は単発だが威力はこっちの重機並かそれ以上だ。 そんな相手が集まって統制射撃だぜ? そりゃあ撃ち負けもするだろうよ」 「こっちの数が足りなさ過ぎるんだ! ただでさえ威力で負けてるってのに!」 「せめてもっと弾があれば…… 連中だって補給をしないのに、なんであんなに撃てるんだよ!?」 「っ! ちくしょう、あいつら大岩運んで盾にしやがった!」 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ と言うのも、様々な戦術を試して学習でもいるのか、はたまた単に嬲っているかは不明だが、 “鬼将”は当初から一気に攻め立てる様なことをせず、ちびちび攻めて来るだけなのだ。 ……なお中隊が危機に陥りかけると露骨に手を緩めることから、「慎重になっている」とは 考えられない。 何れにせよ、舐められて…「遊ばれて」いるのだ。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ========================================================================================= 797 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:17:42 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ――これが現在の中隊の現状である。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 「まさか“鬼”が、これ程強力極まり無い存在だったとは……」 「最下級でこれかよ…… “上”はどれ程だ? ましてや深海棲艦なんて……」 : .  ̄ ̄Λ_Λ──______:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:.i ̄ ̄i:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . :::::::::: /:彡ミ゛ヽ;)ー、::::::::: Λ_Λ. .  ̄ ̄ ̄ ̄─‐. ⊂ニニ⊃ ______:. :.:. :.:. :.:. :.: Λ_Λ:.: :.: :. :. :. ::::::.../ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i:::::....(-д-::: )ー、::::::....... ( ゚д゚ )ー、 Λ_Λ:: .. . ̄ ̄ ̄─(-д-::: )ー、::.. ::. . / :::/;;: ヽ ヽ ::l::: . /i ;: :::i:::.::::::..... . /i ;: ::. i /:彡ミ゛ヽ;)ー、:::::::... . /i ;: :::i::.. : . (_,ノ⌒\;; ヽ、_ノ:l: . (:: ;;__/ :::./ |:::::...... (:: ;;__/ :::./::/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i::::.... . (:: ;;__/ :::./ |:: . i⌒\)i⌒\ /:: .. / ____/ :|:::::::::.... . . / ____/::/ :::/;;: ヽ ヽ ::l:::::...... / ____/ :|::.. | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ: . i⌒i_ノ :i⌒\ /::::::...... . i⌒i_ノ :i⌒\(_,ノ⌒\;; ヽ、_ノ:l::::... i⌒i_ノ :i⌒\ /::.. | :::| | :::|:::: .... | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ::::::::::... .. | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ i⌒\)i⌒\ /:::::::.... | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ::::... (___/ (___/::..... | :::| | :::|:::::..... . | :::| | :::|:: . | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ::::::.... . | :::| | :::|:::: ::... (___/ (___/:::.... .. .. . (___/ (___/:: : | :::| | :::|:::::::.... . (___/ (___/:::.... .. (___/ (___/:::..... ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ こうした状況の中、そして「何故こうなったか」「このいくさに何の意味があるか」を考えれば、 将兵がどの様な状態にあるか察しがつくだろう。「どん底」だ。 それでも何とか踏み止まっているのは、「准尉を始めとする古参下士官たちの統制」もあるが 「食料不足で気力体力が削がれている」事、そして相手が“鬼”という「自然現象の様などうしよ うもない(話が通じない)存在」であるが故の事だった。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 798 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:19:05 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ だが、それももはや限界だった。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┏━━━━━┓ 中隊指揮班 ┗━━━━━┛ | | だからあれ程言っただろう! 余力のある内に活路を開くべき、「兵に腹いっぱい食わせて打って出ろ」と! | \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ! i .!l !ii i | i!i/: : : : !l|r"-'"-i| i`i|‐、 |,イ|,,..r''"!l| i! |ヽi `i .,./ ,/ ,r'''! |i! ii | | |`i i // ,.r"/ i、 / ! ,,,,.i! l-ー|--i!、 .i:/ ./ ,,.r'" / \ i \ /i ,,..r''" i! i. ! i! l .i ./ ,ir''" ,/ \ ! .\/ .:i. | i ヾ、./:r''" / `' / .::/ .!|,,.rヾ、,,ノ / . 〈 .::::i i | ,,..-‐ ''"|i i / ヾ;::ヽ、i ! / / ―-―――ヾ;::::i ! !|i !|/ヾ;― == ヾ:i, |i. !|| i |i ,,.r"!| 〉 `i、 || |i i ||'" / .ヽ|| i|' . i'ヽ、 ,,.r''"!i ....:::::::::ヽ|i,,,,,|,,..r''":::::::....... ,,,,、 ,,,,,、 ,! .,i´:iー匸l ┬-、 /` ,l゙ │.l_ ゙‐'゚″ .|,,,ノ .,,,ο | ,i´ ,l゙ /i、`,! _,,-'彡'"` .|丿 / / `" ,―''''゙ン'"` _レ゙ l゙丿 `'-‐" ,i´丿 `` `"` 799 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:19:36 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 現在、中隊指揮班では(事実上指揮権を剥奪された)大祢大尉が熱弁を振るっていた。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 、 i ,r';´ _,.〃'´ _,r _ ,へ、,i V `'´  ̄∠⌒ ´ フ 'ケニ=、 ,イ'フ `⌒ヽ、 ' /, 、、 、ヽ ヾ ,〃/ ,; , ,、 h、、、ヾヽ、ヾヽ\> / / /,i、l'i l^! ,! ! | ヽ!_,>!'´^ヾく f`` ' !/〃"7`|!`|!、_,!| `K´-ェォ-、 `Y.、 貴様は「待て」としか言わんが、待っても情勢は '"!/ <´(ラゝ、 ^  ̄ ノ(.|イ.) 悪くなる一方ではないか! r^i | ⌒ ト/ 〈 ┤ ,! |,! いいか、これが最後の機会なんだぞっ!? `、 ` ^ ! `、 、__,,...--一'ニゝ ! ,ゝク---―――'′ ,イ ,.:ク^ヽ / | ~´__,| \___./ |、_ ,i:::::::: ̄ ̄∧ ∧ ̄ ̄ ̄:::::::i、 ,i:::::::::l ̄l::::i∥V∥i:::::::::::::::::::::::i、 |\ /ヽ | \ / | i \___/ | ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ | i | …………。 ヽ ノ ̄| / > ´  ̄ ` < ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 確かに、彼の言葉にも一理ある。 上述の様にやせ細る一方の大祢中隊に対し、“鬼”軍は周囲の“鬼”を呼び寄せて大幅に その戦力を増やしている。 そのため、当初1,000程だったのが今では倍の2,000に迫る勢いだ。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 800 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:19:56 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ もっとも―― ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ |\ /ヽ | \ / | i \___/ | ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ | 「だから総攻撃」ですか? 我々だけで連中を「殲滅できる」と? i | ヽ ノ ̄| / > ´  ̄ ` < 、 i ,r';´ _,.〃'´ _,r _ ,へ、,i V `'´  ̄∠⌒ ´ フ 'ケニ=、 ,イ'フ `⌒ヽ、 ' /, 、、 、ヽ ヾ ,〃/ ,; , ,、 h、、、ヾヽ、ヾヽ\> / / /,i、l'i l^! ,! ! | ヽ!_,>!'´^ヾく f`` ' !/〃"7`|!`|!、_,!| `K´-ェォ-、 `Y.、 ……甚だ遺憾だが、今となっては不可能だ。 '"!/ <´(ラゝ、 ^  ̄ ノ(.|イ.) r^i | ⌒ ト/ だが、一点突破で血路を開くくらいはできるだろう。 〈 ┤ ,! |,! `、 ` ^ ! `、 、__,,...--一'ニゝ ! ,ゝク---―――'′ ,イ ,.:ク^ヽ / | ~´__,| \___./ |、_ ,i:::::::: ̄ ̄∧ ∧ ̄ ̄ ̄:::::::i、 ,i:::::::::l ̄l::::i∥V∥i:::::::::::::::::::::::i、 801 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:20:57 RQwZr/aU | | ……「大尉殿」、貴方は大きな勘違いをしております。 | | 我々が今の今まで無事だったのは、あくまで相手に「その気」がなかったからに過ぎません。 | | 更に言えば我々が持久を選んだから、そしてそれに相手が「付き合ってくれた」からです。 | | でなきゃあ我々は包囲初日で全滅ですよ。 | \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |\ /ヽ | \ / | i \___/ | ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ | i | ヽ ノ ̄| / > ´  ̄ ` < 、 i ,r';´ _,.〃'´ _,r _ ,へ、,i V `'´  ̄∠⌒ ´ フ 'ケニ=、 ,イ'フ `⌒ヽ、 ' /, 、、 、ヽ ヾ ,〃/ ,; , ,、 h、、、ヾヽ、ヾヽ\> / / /,i、l'i l^! ,! ! | ヽ!_,>!'´^ヾく f`` ' !/〃"7`|!`|!、_,!| `K´-ェォ-、 `Y.、 '"!/ <´(ラゝ、 ^  ̄ ノ(.|イ.) 貴様っ、それでも帝國軍人かっ!? r^i | ⌒ ト/ 〈 ┤ ,! |,! `、 ` ^ ! `、 、__,,...--一'ニゝ ! ,ゝク---―――'′ ,イ ,.:ク^ヽ / | ~´__,| \___./ |、_ ,i:::::::: ̄ ̄∧ ∧ ̄ ̄ ̄:::::::i、 ,i:::::::::l ̄l::::i∥V∥i:::::::::::::::::::::::i、 802 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:21:27 RQwZr/aU | | 連中が普通の生物なら、あんたの考えでも可能性はあったでしょう。 | | ですが連中は「死を恐れない」を通り越して人形みたいな連中です。「決死の勢い」なんて通じやしませんよ。 | | ……だいいち、肉弾戦で勝てるとでも? (包囲された)初日ですらこちらの10倍近い数だったのに。 | \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |\ /ヽ | \ / | i \___/ | ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ | i | ヽ ノ ̄| / > ´  ̄ ` < 、 i ,r';´ _,.〃'´ _,r _ ,へ、,i V `'´  ̄∠⌒ ´ フ 'ケニ=、 ,イ'フ `⌒ヽ、 ' /, 、、 、ヽ ヾ ,〃/ ,; , ,、 h、、、ヾヽ、ヾヽ\> / / /,i、l'i l^! ,! ! | ヽ!_,>!'´^ヾく f`` ' !/〃"7`|!`|!、_,!| `K´-ェォ-、 `Y.、 '"!/ <´(ラゝ、 ^  ̄ ノ(.|イ.) 百歩譲っても一部は突破できただろう! r^i | ⌒ ト/ 〈 ┤ ,! |,! なによりこのままでは嬲り殺しだっ! `、 ` ^ ! `、 、__,,...--一'ニゝ ! ,ゝク---―――'′ ,イ ,.:ク^ヽ / | ~´__,| \___./ |、_ ,i:::::::: ̄ ̄∧ ∧ ̄ ̄ ̄:::::::i、 ,i:::::::::l ̄l::::i∥V∥i:::::::::::::::::::::::i、 803 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:22:24 RQwZr/aU | | 仮に一部が突破できたとして、だからどうだと言うんですか。 | | 連中は騎兵並の機動力です。歩兵が逃げきれるとでも? | | いいですか、我々が連中に対抗できるのは軍隊(組織)だからです。 | | 四散し、組織的な抵抗手段を失った敗残兵の群れなんて各個撃破されて終わり | ですよ。犬死にはごめんです。 | \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |\ /ヽ | \ / | i \___/ | ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ | i | ヽ ノ ̄| / > ´  ̄ ` < 、 i ,r';´ _,.〃'´ _,r _ ,へ、,i V `'´  ̄∠⌒ ´ フ 'ケニ=、 ,イ'フ `⌒ヽ、 ' /, 、、 、ヽ ヾ ,〃/ ,; , ,、 h、、、ヾヽ、ヾヽ\> / / /,i、l'i l^! ,! ! | ヽ!_,>!'´^ヾく f`` ' !/〃"7`|!`|!、_,!| `K´-ェォ-、 `Y.、 '"!/ <´(ラゝ、 ^  ̄ ノ(.|イ.) 貴様あ~! r^i | ⌒ ト/ 〈 ┤ ,! |,! `、 ` ^ ! `、 、__,,...--一'ニゝ ! ,ゝク---―――'′ ,イ ,.:ク^ヽ / | ~´__,| \___./ |、_ ,i:::::::: ̄ ̄∧ ∧ ̄ ̄ ̄:::::::i、 ,i:::::::::l ̄l::::i∥V∥i:::::::::::::::::::::::i、 804 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:23:29 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ そうなのだ。1,000だろうが2,000だろうが“鬼将”がその気になって大祢大尉ばりの突撃を敢行 すれば、中隊は押し切られて全滅である。どちらにしろ詰んでいるのだ。 (……それにそもそもこの様な事態を生み出した張本人が何を言った所で、だ) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 、 i ,r';´ _,.〃'´ _,r _ ,へ、,i V `'´  ̄∠⌒ ´ フ 'ケニ=、 ,イ'フ `⌒ヽ、 ' /, 、、 、ヽ ヾ ,〃/ ,; , ,、 h、、、ヾヽ、ヾヽ\> / / /,i、l'i l^! ,! ! | ヽ!_,>!'´^ヾく f`` ' !/〃"7`|!`|!、_,!| `K´-ェォ-、 `Y.、 '"!/ <´(ラゝ、 ^  ̄ ノ(.|イ.) 勝手にしろ! r^i | ⌒ ト/ 〈 ┤ ,! |,! ――ただし覚悟しろよ?貴様のしでかしたことは叛乱行為だ。 `、 ` ^ ! `、 、__,,...--一'ニゝ ! ,ゝク---―――'′ ,イ ,.:ク^ヽ / | ~´__,| \___./ |、_ ,i:::::::: ̄ ̄∧ ∧ ̄ ̄ ̄:::::::i、 ,i:::::::::l ̄l::::i∥V∥i:::::::::::::::::::::::i、 |\ /ヽ | \ / | i \___/ | ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ | ええ、承知しております。 i | ヽ ノ ̄| / > ´  ̄ ` < 805 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:23:56 RQwZr/aU |::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::/ |:::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::/ |::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::/ |:::::::::/:::::::::::::::::::::::::::/ 〈::::::〈二二二\:::::/〈 /\/::/::/::/::∧ \:::::::〉 〈::::::::∨::/::/::/::∧ ∨ ̄\ `─‐∨ /::/:::/ /\ 〉 .:.;::;.:;.; ..;:`ー─--- ───′ ...:;.:;.:;;:.;:::;;;;;;;:: :;;;...:;;..;;;...:;;...:;; ...:;:;:;.:.;:.:;.:;.:;.:;.:;:.;.:;.;. :;;;;;;;:::; ;;;;;;:: ;......:;; ...:;:.;:.;:;..:.;:;.:.;::.;:;.;:.;:.:;.;:.:; :;;;;;;;: : :;;;...:;;...: |\ /ヽ | \ / | i \___/ | 今言った通りだ。 ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ |. 我々ができることは、援軍を信じてただただ待つだけだ。 i | ヽ ノ ̄| / ……“鬼”共のお情けに縋って、な。 > ´  ̄ ` < 806 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:24:34 RQwZr/aU _____________ /''' \ l ☆ '、 l _,―下士官い、| l_,―=/==\ニ=ニ=- / / ● ●゙、 はい。 ……しかし、いいんですか?「あいつ」。 / | \ l´ l `l ! / | u. | `-´`-´ / 始末した方がいいんじゃあ? /___ /> く __| _,l'´ ゙'::、 ゙゙゙'';;r:;'lニノ' ゙'' , _r'′ ゙':'′ ! ゙′ ヘ _____________ /''' \ l ☆ '、 l _,―下士官ろ、| l_,―=\==/ニ=ニ=- / / ● ●゙、 そうですよ。毒を喰らわば皿までです。 / | \ l´ l `l ! / | | `-´`-´ / 大丈夫、告げ口する奴なんざいやしません。 /___ /> く __| _,l'´ ゙'::、 ゙゙゙'';;r:;'lニノ' ゙'' , _r'′ ゙':'′ ! ゙′ ヘ |\ /ヽ | \ / | i \___/ |. いや、今回は事態が事態だけに後で徹底的に調べられるだろう。 ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ | ましてや責任者が死んだとなると尚更だ。 i | ヽ ノ ̄| / バレる可能性が高い。そうなったら最悪だ。 > ´  ̄ ` < 807 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:24:56 RQwZr/aU _____________ /''' \ l ☆ '、 l _,―下士官い、| l_,―=/==\ニ=ニ=- / / ― ―゙、 確かに死体解剖で三八式や九ニ式実包が出てきちゃ、ですか。 / | \ l´ l `l ! / | u. | `-´`-´ / “鬼”がうまいこと喰ってくれないかな……。 /___ /> く __| _,l'´ ゙'::、 ゙゙゙'';;r:;'lニノ' ゙'' , _r'′ ゙':'′ ! ゙′ ヘ _____________ /''' \ l ☆ '、 l _,―下士官ろ、| l_,―=\==/ニ=ニ=- / / ● ●゙、 / | \ l´ l `l ! 銃じゃなくても始末する方法はいくらでもあるのでは? / | | `-´`-´ / /___ /> く __| _,l'´ ゙'::、 ゙゙゙'';;r:;'lニノ' ゙'' , _r'′ ゙':'′ ! ゙′ ヘ |\ /ヽ | \ / | i \___/ | ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ | 尋問も全員に何度も行われるだろう。 i | ヽ ノ ̄| / そっちからばれる可能性が高いな。 > ´  ̄ ` < 808 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:25:13 RQwZr/aU |\ /ヽ | \ / | それに今は仲間割れをしている場合では無い。 i \___/ | ヽ,. 准尉 | 余計な事は考えず、今は生き残る事を考えろ。 / _ヽ,, ノ_ | i | 全責任は俺たち幹部(士官准士官)がとる。 ヽ ノ ̄| / > ´  ̄ ` < ……こうなったのは止められなかった俺達にも責任があるからな。 「「「「「「准尉殿……」」」」」」 ∧,,∧ .∧,,∧ ∧∧(´TωT`)(´TωT`)∧∧ (´TωT) ∧∧) ( ∧∧(TωT`) | U (´;ω;`)(´;ω;`) と ノ u-u (l ) ( ノ u-u `u-u' `u-u' 809 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:26:34 RQwZr/aU _____________ /''' \ l ☆ '、 l _,―下士官い、| l_,―=/==\ニ=ニ=- / / ● ●゙、 しかし…… 救援は本当に来るでしょうか? / | \ l´ l `l ! / | u. | `-´`-´ / /___ /> く __| _,l'´ ゙'::、 ゙゙゙'';;r:;'lニノ' ゙'' , _r'′ ゙':'′ ! ゙′ ヘ _____________ /''' \ l ☆ '、 l _,―下士官ろ、| l_,―=\==/ニ=ニ=- う~む…… 伝令が母艇に戻るまで2日、往復で4日…… / / ― ―゙、 / | \ l´ l `l ! いや少人数だし既に一度通った道だから、もっと早い―― / | u. | `-´`-´ / /___ /> く __| ……いやいや、でも少人数で警戒しながらだから―― _,l'´ ゙'::、 ゙゙゙'';;r:;'lニノ' ゙'' , _r'′ ゙':'′ ! ゙′ ヘ |\ /ヽ | \ / | i \___/ | ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ | 残念ながら母艇からの直接の援軍は無いだろう。 i | ヽ ノ ̄| / 母艇に残っているのはごく少数、それも大半が後方要員だ。 > ´  ̄ ` < 810 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:27:57 RQwZr/aU 「でも、艇長殿もいるし――」 「貴重な提督様を危険に晒すか? あの人たちの価値と待遇考えてみろよ」 「だよなあ~ 正直、たかだか中隊一つ助けるために……」 ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ (´・ω・)(・ω・`)∧,,∧ ( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・` ) l U l ( ´・) (・` )l と ノ .u-u ( l). (l ) u-u' `u-u' `u-u' 「ましてや護衛は少人数で“鬼”の大軍がいることも確定。 おまけにせっかく来ても僕達が全滅してる可能性すらあるときた。 そしてその場合、確実にヤバい。 ……来ないだろうな」 「でもでも、そうなると駐屯地からになるよ! 単純に移動だけでも倍だよ、準備まで入れたら……」 「だから『まだ来ない』んだろ?」 c、 ,っ c、 , っ ∧,,∧ ∧,,∧o ∧ (´・ω・)n('・ω・`ii∧,,∧ ( ´・ω) U) ミっ o(・` ) | U ( ´・) (・` ) と ノ u-u (l ) ( ノu-u `u-u'. `u-u' 811 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:28:20 RQwZr/aU 「「「「「「…………」」」」」」 ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ (´・ω・)(・ω・`)∧,,∧ ( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・` ) l U l ( ´・) (・` )l と ノ .u-u ( l). (l ) u-u' `u-u' `u-u' | | (「伝令が母艇に戻るまで1日半~2日」 | 「直ぐに本隊に連絡して、直ぐに増援が来るとして、母艇との合流に1日半~2日」 | 「母艇からここまで1日半~2日」……) | | (希望的観測としても大甘だが、最短で4日半(6日目)…今日か。分が悪い賭けだな) | | (だが今日明日に来なければ終わりだ……) | \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |\ /ヽ | \ / | i \___/ | ヽ,. 准尉 | / _ヽ,, ノ_ | とにかく、最後の最後まで耐え―― i | ヽ ノ ̄| / > ´  ̄ ` < 812 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:31:58 RQwZr/aU .,、-ー''ア:;、-'/ ,,、-'7 / ̄/_ ノ ////了 / / ,-ー―" __/ .イ i::/ / / / / ,r',,,,,、- ァ/-z''" / ,| ノ:ノz''"// ,,、-ー ''" ,、-ー''" /// / ,リ /;;;、-''了 / ,、z''"/| / |/ ./ / ./\ i ,、-ー' '"/ / / / // \/;;、-'/ / 「" ,ノ / / / 、-",、 ' / / |/ レ / / | | | / |/ レ" `゙"'''―- ....,,,_ `゙`-`-. |i |! i| i.¬''"´ .__,,,,,,,_,,,,.. '―-- 、..,,,,_、 . ̄''-.. ,,_、... i|∨ ∨|...ー¬''''゙゙゙ ̄´゛  ̄ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙̄ '''''゙゙. |l l| |l l| ! |l l| i! . 、 |l ∨| / \ |l : l| |l i l| / \ _ノ,' _ |! l| / .... く> ヾ< /Υ 〉 !| _ |] ー '´/ }l 〈_::」/ :!:i: 〈/ __ l { / \、 /, __ .:|.:|: . _ノ::::\\ 、ヽ. __/ . \ー ' 「:::::// . :.:|:.:.v!: . \:::::// ー ( / . ) ) 〈:::::// . . : ::!:.: .:|: : .  ̄ i ー '/ \ 、 // l7  ̄ . : :|: :: :!: :. :|: : : . . . l> il フ∠/ .. \ー ' i! . . .: : :|!: : |..: . :l : く]: . i. . !:l // . \\ il 、〈〉 i . . : <>!|: :,' .:: .: | : : !: : !:. . . ノ::l // l7 . ):.:\ 八:.\_ 人 )、 : : ノ.:V.: : .::.: :!: :人 八,、 ノl / : ノ,、 /: (  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 813 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/05(日) 22:34:15 32uWDs9w ヒューッ 814 名前: 名無しさん 投稿日: 2015/04/05(日) 22:34:51 qXOBEBHE ヒューッ 815 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/05(日) 22:37:04 R9xAJFlw ヒュー 816 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:38:04 RQwZr/aU ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ , - ¨ ̄ ̄¨¨  ̄ヽ、_ , ´¨ , イニ =- - --- - ヽ __ _, ≦ イ _ニニ ニニ==--- \´ > 、 __, <¨¨: : : : : : : : / , イ ¨,  ̄ ¨ヽ : : :  ̄ ¨> ヽ> 、 > 、 爪,',',',',',',','/,','/ / / : / \: : : : : : : : : : ̄ ¨j  ̄ ニニ ¨ ´`ヽ, ' ヽー --- 、 ´ ` ー──────── -{¨ ̄ ̄ ̄ ̄ ´  ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ` < 二二ニニニイ | . ┼ | .|~'! ,┬┼‐、 .|~´ ._rェiェュjl、,__、 .| : : : : : '干一::!:::ト |‐| 、 ___ __ _ | : : : : : : : : _,ュ_rvュ_一i了 |..:.:.:::|:::j_,j:::| |=| _,ヘ_,,_|‐|_ヘ___ _}{」!__| : : : : : : : : | , ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|:::::::::l;;;}⌒{三'::‐! :::ト=lコ⌒i::::j 「!ュ三'rェェュ「l凵n!┼l―|.:.:::8'呉_ : : |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ___(ニ┌i――L二()┌,┐  ̄I../__,/| | i^ i (二二二(二(ニニニニニニニ0 _,(_X\o,| | i_i |二i)/; .| L.=ゝ__щI| .| (ニ9 0 | ⑪=,| | :; i ; : | ウイーン | |_.|_______| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 000 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 00/00/00(?) 00:00:00 RQwZr/aU (⌒ヽ {⌒ヽ ヽ ヽ ヽ_} / ヽ ヽ ト__ 〈 \  ̄ / l \ \/ l =ニ;:;:;:;:;:;:; \ /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: 三;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\ 〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; ‐==;:;:;:;:;:;:;:;: '´ \ \` ,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ニ三;:;:;:;:;:;:;:' \ 〉 ' 、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: _ ≦三二==─フ  ̄ ̄二丶  ̄ __ _ __________ / / '´ //三≠  ̄ ̄  ̄ ̄ 〈 ヽ/\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ i 三── //三/ Ξ \ ヽ | 二二二ミヽ| |三 ≠ r‐' ∧ l | 三 ̄Ξ=i| |三 ≡= \ { `ー' 乂 三三 ヘヘ乂 ヾ `ー' _ 三=─- ヘ人≧ ___ ________\\______ 三=───≧─三二二ラ'  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,:':;:;:;:;:;\\;:;:;:;:;:;≧ ̄ ̄ ̄ =三三三三;:;:;:;:;:;:'、 ,.,.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\\;;:;:;:;:ニ─ ニ三;:;:;:;:;:;:;:;:;:` ,, ,,, ;:;:゙:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\\Ξ=‐ =ニ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\\ 三 ,:,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:三二\\ =‐ = `ー' (⌒ ヽ _ \_)/ l / | | | ゝ─' 817 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:38:26 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ――その時、突然大きな爆発音が響き渡った。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ .,、-ー''ア:;、-'/ ,,、-'7 / ̄/_ ノ ////了 / / ,-ー―" __/ .イ i::/ / / / / ,r',,,,,、- ァ/-z''" / ,| ノ:ノz''"// ,,、-ー ''" ,、-ー''" /// / ,リ /;;;、-''了 / ,、z''"/| / |/ ./ / ./\ i ,、-ー' '"/ / / / // \/;;、-'/ / 「" ,ノ / / / 、-",、 ' / / |/ レ / / | | | / |/ レ" |\ /ヽ | \ / | i \___/ | て ヽ,. 准尉 | て / _ヽ,, ノ_ | i | っ! この音はまさか―― ヽ ノ ̄| / > ´  ̄ ` < ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ その後も爆発音は一定の感覚で鳴り響く。 ああこの轟音はまさしく、何度となく聞き馴染んだ―― ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 818 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:39:17 RQwZr/aU ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 周囲から兵たちの万歳三唱が聞こえてくる。 どこにそんな力が残っていたのかと思える程の大声だ。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃ ┃ ┃ ┏━━ ┃ ┃ ┃ ┃ ━━━━ ┛ ┛ ┃ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ┛ ┛ * + 巛 ヽ 〒 ! + 。 + 。 * 。 + 。 | | * + / / + 。 + 。 + * ∧_∧ / / (´∀` / / + ./ 》〉 。 + 。 * 。 ,- f | | ∧_∧ / ュヘ | * ヽ ヽ ´∀`)_ 。 。 〈_} ) | ヽ _ヽ 〉 / ! + 。 .| ({__〉 + ○ノ ./ ,ヘ | | | <ヽ | ガタン ||| j / | | ||| ||| .| ,ヘ \ || |||ガタン i!i/, |i!ii ガタン ――――――――――――――――――――――――――― _____________ /''' \ l ☆ '、 l _,―下士官は、| l_,―=\==/ニ=ニ=- / / ○ ○゙、 機動砲艇の…… 艦砲射撃…… / | \ l´ l `l ! / | u. | `-´`-´ / /___ /> く __| _,l'´ ゙'::、 ゙゙゙'';;r:;'lニノ' ゙'' , _r'′ ゙':'′ ! ゙′ ヘ ∧ ∧ / ・ / ';, / '; / '; / ;______/ ; / \ / / \ \ /´ ( ) |____| ( ) | | ///// ( | :| ) ///// | た、助かった… 助かったんだ!俺達!! | ( ) :| | ( (. | | ) ( | | ) ) | | ( ) '; / ( ( / \ ) ( \/ ) ) ../ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ――包囲6日目、援軍到着。中隊は息を吹き返した。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 819 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/05(日) 22:39:37 RQwZr/aU 以上、投下終了。 820 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/05(日) 22:41:45 EuGFNmXs 乙 救世主のご登場やな! 821 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/05(日) 22:46:26 qtcBWMIo 乙 こりゃ神様仏様艦魂様になるわな 砲兵は戦場の神ってレベルじゃないわ 822 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/05(日) 22:52:20 uu4dlJrs 乙 ない夫かっけーーーーーーー >>1様の作品だとない夫はクズ男扱いが多いんだけど こういうかっこいいない夫も大好きです 823 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/05(日) 23:41:11 FqnO6Ob6 海で落ちこぼれより、陸でエリートの方がいいよな 見事な逆セリエA 824 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/06(月) 00:28:00 32uWDs9w 乙 部隊からがっつり崇められたら大本の艦魂様も運用に色つけてくれたりするんだろか 825 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/06(月) 01:22:44 Y/R8Mqgo さて助かった後、大尉はどんな言い訳するんだろうか 命令違反で強行軍したあげく、敵の突撃に狼狽して指揮取れず 副官に指揮権剥奪されて下士官全員からそっぽ向かれた 部隊は包囲下に置かれ強行軍のせいで糧食も無く戦死者負傷者多数 改めて列挙するとひどいな 826 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/06(月) 02:53:22 3jUi6J7k 強行偵察自体は権限の範囲内やろ。 827 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/06(月) 07:52:11 EAIQ1GB2 普段やる範囲から大幅に逸脱してこれだからアウトじゃない 828 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/06(月) 08:10:24 jvHCYatU 「凡そ兵戦の事たる、独断を要するもの頗る多し」で無駄に戦闘を繰り返し 撤退する努力を怠り、部隊を危険にさらしたのだから処分は免れないだろ 軍上層部がまともなら… 829 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/06(月) 14:00:33 OwWJ0Y0A 日本の軍部がまともなわけないなw エリート連中の仲間意識は凄いし WW2でもけっこう責任取らずにトンズラしたよな 831 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/06(月) 15:20:24 uu4dlJrs ゲーム提督ってつくづくチートですね それとEXP稼ぐのもかなり面倒くさそうですし 十年かけても改になれない船も多そうですね 830 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/06(月) 15:18:18 q/TwCOsU >>765 >駆逐艦の仕事をドサ回りに例えてたことがあった気がするけど、 同じ駆逐艦長でも「特型以降の一等駆逐艦」「特型以前の一等駆逐艦」「二等駆逐艦」でかなり違いますが、 まあ何れにせよ裏方ですよね。ピンキリの差はあれど。 ぶっちゃけちゃいますと駆逐艦長級提督の駆逐艦は非力過ぎ&手間がかかり過ぎで前線では「使えない」 のですよ…… | | そもそも駆逐艦の運用は駆逐艦長級提督だけの専売特許ではない。 | 巡洋艦艦長級以上の提督だって駆逐艦を、それも複数保有している。 | 具体的には最弱の天龍型軽巡艦長ですら特型駆逐艦以降の主力駆逐艦を2隻。 | ……たかが2隻? サブで育成控えめとはいえ、地力の差による「初期レベルの差」と | 「成長に必要な経験値の差」で個艦能力に大きな差がある上、「リンク機能の有無」で | 集団戦になると差は更に広がる。 | 正直、特型駆逐艦級提督の駆逐隊(特型駆逐艦4隻)1個では相手にならない。 | 経験差や勝利条件にもよるけど、互角に渡り合うために2個は必要と思われる。 \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . .´ }jLヽ_ ----------o。_____ __ . / 。o≦ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ\ ´ \ ′/ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ\ l \ ____| 八ニニニニニニニニニニニニ_ -―――--. ニニニⅣlノ ⌒l Ⅴ 」ニニ≧oⅤニニニニニニニ> ´. | \ Ⅴ ヽ_ 「.| /ニニニニニニ\ニニ=- ´. | | |. i| | \ /ヽ /ニ.Ⅴ lニニニニニニニニ|/. |, ―- 、 j , -― 、. | 、 f___ イニニニニ Ⅴ /¨¨¨So。二二|. |. ハ |ト、 / i|. ノ. | | |ヽ ’。Ⅴニニニニニニニ」 | T | i|.┬ ┬l / {┬ ┬| | ト、 Ⅵニニニニ.。s升i| . / /八i| i|. 乂__ノ i|八 l 乂__ノ i| | | ’。Ⅳ¨¨¨´ /| / { i|八. i|. \八 ,i| Ⅴ | | ト、 イ } . / 、_。o≦L |.′\| ノj i| | | i| ヽ 八 八 ` .」i| 个。 (__) / i| | | 」__ノヘ Ⅴ \ | | `: . イ .| 八_|_ノ。s升 i| . \ | 八---So。..... <l___/ ハj|´ 八 . \ | /ニニニニ/l。s升 7 /ニニ | ..。s升 \. | 什ニニニ八__ -----./ /ニニニ.| --< 八 、. i| ハニニニニニニニニニニニ/ ′ニニ 八 / . / \.|/.|::Ⅴニニニニニニ○ニ/ lニニニ /::| ..。s升`¨¨¨¨¨´ 832 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/06(月) 15:22:49 q/TwCOsU | | 単純な能力差ももちろんだけど、一番問題なのは「駆逐艦長は1隻しか使役できない」ってことよね。 | 仮に運用(操艦)が上手くて機転も利いて、かつそこそこのレベルの駆逐艦を保有している駆逐艦長級提督 | がいたとしてさ…… でもそれってしょせん本人止まりというか、「その艦止まり」な訳。 | 駆逐艦に限らず艦は複数運用が基本だから、複数の提督がからんでくるのよ。 | 基本単位である駆逐隊レベルでも実用にもっていくには結構な時間が必要ね。 | それでいて何かあったら「また一から」なんだから、使い難いったらありゃしない。 | その点、巡洋艦長級以上なら自力で1個駆逐隊は組めるし、万が一全滅して総入れ替えすることになっても | 最初からある程度のレベルの艦を喚べるから、(戦場にもよるけど)即実戦に投入できるの。 | これじゃ比較にならないわ。ガチで殴り合ってる最前線なら尚更よ。 \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ` < > , イr, Y )) ヽ  ̄ ̄ ` ヽ ` < > へ弋し/厂 ヽ / l ` <r-`ー ´ \ヾミ-..,,_ ' ー ´ } f⌒ 、 ヽ ` ー 、ミミ 、 ト、 ` < > ` <_ _,,.. >、ミ= ___ _ イj‐- ..,,_ ` < > // 7  ̄ ̄ ` ‐- .._ ̄_ ヘ、‐- ..,,_ ‐- ..,,_ ` < > 、,' / / ,イ il l ハ ll// // //‐- ..,,=_ ` < l/ ィ l / l l V ト、 i il/ // // // / / / イ r‐‐ V l l―i--l l ト、 l リ .// // // / / / イ l Nr示ミ、 l ィ,示t:、 j lり i l // // // / / ー- チ il 、l トヽ.心リ `メゝ {辷ツ / l' |> ‐- ..== / / r- j l Vハ 、 / イ j l , l l// // // / / ,、 i| ,'l l ハl 人 -'イ/ / / / jl ',/ // // / / / \ l,' l ; i ,' > ^ イ / / / / l ヘ// // / / / ヽ 弋l il l ,' / /`,r チ .ノ/ イ/ r-- 、 ゝ> 、 / / / 弋 .| l l l' j ll / / /ィ / ハ >- ..,,_ _ 彡´ / /l l l l l ll l /// // ハ ト‐- ..,,___ < ̄ / /\| l l il , l ll l イノ / l l l l Y 下ヾ 833 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/06(月) 15:23:43 q/TwCOsU >戦艦艦長にも提督としての力が(戦艦艦長級としては)比較的弱かったり、 >弱くはないんだけど処世術的に要領が良くない提督とかは >砲艦外交のためにあちこちに引っ張り出されたりするドサ回りもあったりするのかなw? >戦艦クラスともなれば深海棲艦との戦闘だけでなく、人間相手の示威としても効果抜群だろうから >実務的な交渉を誰かに丸投げしても、「ただその場にいるだけ」でも相当なプレッシャーになるだろうし ん~、一応ローテーションがありますからねえ。経験積ませて艦を成長させなきゃですし…… 砲艦外交なら予備役入りした提督で十分でしょう。 ……いえまあ彼等は経験積みまくってて半端無いですが。 , ─── 、 /_______ ヽ〟ヾ (( |/ ─ 、 ─ 、\ | ヽ 単なる提督馬鹿一代だと退役後はそれくらいしか使えないよね。 | | l | | あとそこまでいかなくても要領が悪かったり何かやらかしたり運が悪かったりで | / |ヽ !─r-、ノ 窓際行きw (^ヽー ヘ ` ー ´ノ| 6 ! `ー 、⌒`ー─ ´ | _ノ ノノ \⊂二 ノ /\ 、────´/ /\  ̄ ̄ ̄/「/\/ /^ヽ i | | | ____ ゝ/: : : : : : : : :\ /: : : : : : : : : : : : : \ /: : : : : :┌---,----i─ 戦艦艦長級の提督ともなりますと現役期間が長い上に出世も早いですから、 | : : : : : : :| / /i^i | 陸に上がる時点でほぼ少将確定ですからねえ。 | : : : : ,--v |_|_゚| | この階級になるとポスト自体がかなり限られてきます。 |: : : : | d. '┐ 海軍は(提督のせいで)将官の比率が多いから尚更ですね。 ヽ: : :ヽ_ U ┌── | 普通ならこういう場合「そういう人間」は早期退役でしょうし現に海軍部内でも ヽ;;/ \/ / 「よくある話」ですが、さすがに戦艦艦長級提督ともなりますと…… _|____┌ - ′ /:_:_:_:_:_:_:_:\ / /  ̄ヽ, 「 | i \ | 834 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/06(月) 15:24:46 q/TwCOsU | | 引退と言っても戦艦艦長級ともなると「能力の低下」というよりも成長が頭打ちになったから | 「後進に譲る」という意味合いの方が強い──もちろん峠は越えているでしょうけど──わ。 | とにかく予備戦力としての価値を考えたら「それをすてるなんてとんでもない!」よ。 | どこかの高級司令部付で名ばかりの肩書を与えて給料泥棒をさせてもお釣りが来るわね。 | 砲艦外交やら親善訪問なんてその人たちに交代にやらせればいいじゃない。 | 戦艦だから威厳もあるし施設や内装も充実しているし、提督本人だって立派な位階と武勲が | あるでしょうからホスト役にぴったりよ。 ……能力・性格的に向いてない人も少なくないけど。 \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . . -─‐-. . _ . : .: : : : : : : : : : : :ミト . /: : : : : :/: : : : : : : : : : : : . / : : : : :_:_/.: .: : :/, .: : : : : : :ハ : : : :/⌒′ : /_ハ: : : : :/: : : . i : :/|芹ミ′:/__ ト、.: :/: : : : : l :/ . 、hノ/ ィチミト、| : :/: : : : : :i 人{ l "" V::rク^|/`Y.: .: : :| ヘ. "" τ ノ : : : : | ||心.` _ T爪: : : : : : :| |l;: ‐ミT爪: {: :|: i.: .: .: .: .: :| 〃 ヽ. 乂|: |: : : : : : : :| i |: |.: .: .: : : : :l | | 「なぜ」って? ──ほら、だって提督なんてみんな多かれ少なかれ「お山の大将」よ? | 中でも戦艦艦長級なんて、その最たるものじゃない。 | 自力でかなりの戦力を組めるし面倒事を丸投げできる部下も多い、本業以外とことん手を抜けるの。 | だから提督集団の指揮官を歴任する様な人ならともかく、ね。 | やる気のある人なら本当に美味しい立場なんだけど…… \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ _ ..-‐.......... ̄ミト、 /...................................ヽ . /.....................,,/......../........, '.../..... 才'’ /...../,,__,.....i /..斗 〃_笊,'../ x=ミ, ',...} ,..Y´`{ 乂り/ { り // i...{ ′`¨ ; } |...ゝ., i. U r‐ ァ 从 |.............ト、 .イ..| |............」|. >‐-r< .......| l ‐━┛, 、 {、_...........| . / } ', 丶,_/ ミト、..| / }.:.:└‐──┘:l i.| . / , /: : : : : : : : : : : :', |.| / /_′.: .: .: : : : : : : : :}.!.| . / /}.: : : : : : : : : : : : : :/ l..| 835 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/06(月) 15:25:15 q/TwCOsU >ドサ回りといっても駆逐艦長級の提督からは大名行列のような御大尽に見えるかもしれないけど ___ / \ 飼い殺し? 部屋付き人付き足付きの将官なのに、 / ⌒ ⌒ \ いったいなにが不満なんですか。 / ( ー) (ー) ヽ | u ___`___ | ヽ、 `ー '´ / ⊂⌒ヽ 〉 く /⌒つ \ ヽ / \ ヽ / >逆に政治的駆け引きにも長けた戦艦艦長なら、それこそ実務的な交渉と示威行為を一人でこなせる完璧超人なんだろうけど >その場合は陸軍とか他の省庁との縄張りとかが面倒そうだなw 早期にやらかして主流から外れるか、それとも登り詰めるかの二択ですねw | ̄ ̄ | | ___| _|___|_ 実に素晴らしい人材ですね。 ( ・∀・) /⌒<ヽ∞/>ヽ ∧∧ ∧∧ / / <ヽ /> ノ \__┏┓ ( 。_。) ( 。_。) ( /ヽ o o |\__E) /<▽> /<▽> \ /) o o | ┃ |::::::;;;;::/ |::::::;;;;::/ |_ .| ┃ |:と),__」 |:と),__」 | | / ┃ |::::::::| |::::::::| | | / ┃ |:::::::| |:::::::| | / / ┃ |:::::::| |:::::::| | / / ┃ |::::::| |::::::| | | |. ┃ し'_つ し'_つ / |\ \. ┃ ∠/  ̄ 成功したら地方財閥の一族の嫁が来る(かも)よ! 836 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/06(月) 15:26:04 q/TwCOsU >>766 >砲艦外交とはいかなくても現地勢力相手の >示威行動とか要人の箔付け担当の提督はいそうだなw >戦艦じゃなくてそういうのは巡洋艦クラスかな? 最大でもトンブリ級ですから、重巡でも十分使えますね。 >>767 >軍楽隊ってまだ残ってるんだっけ? 持ってますよ。やっぱり必要かと。 >西洋古典音楽なんて記録媒体すら消えてそうだし、本場との交流も無いだろうし 最悪でも譜面や人の頭に残ってるかと。 テープくらいなら使えそうですし。 >そういや、海外留学自体もほとんどなさそうだなw 寧ろ受け入れる側ですね。 >>768 >やる夫は陸じゃあ生きていけなさそうだなw >最前線貼り付けが本人も含めて一番幸せになれそうだ 金剛ちゃんver.ならまだしも今となっては、ですよね。 >>770 >そういえば、この時代の放送メディアはラジオだけなのでしょうか? >テレビは生き残っているのでしょうか? とっくにお亡くなりになっています。 テレビレベルの大容量情報を遠隔地まで送る事は現状では非常に困難ですし、 テレビ受信機自体も相当な高コストですから。 837 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/06(月) 15:26:26 q/TwCOsU >>820 >救世主のご登場やな! >>821 >こりゃ神様仏様艦魂様になるわな >砲兵は戦場の神ってレベルじゃないわ 艦魂とそれを使役する提督がどれ程頼りになるか、かけがえの無いものかを一番実感しているのは 前線の将兵や船乗りたちでしょうね。 >>822 >ない夫かっけーーーーーーー >>>1様の作品だとない夫はクズ男扱いが多いんだけど >こういうかっこいいない夫も大好きです 次回はやらない夫のターン!……かも。 >>823 >海で落ちこぼれより、陸でエリートの方がいいよな >見事な逆セリエA 海軍だと門前払いですしね。 でもその代わり結構勤務キツイです。 任期の大半が外地、それも前線。 そのくせ出世できないどころか軍に残れない…… >>824 >部隊からがっつり崇められたら大本の艦魂様も運用に色つけてくれたりするんだろか だから「まだガマンしている」という可能性も…… >>825 >さて助かった後、大尉はどんな言い訳するんだろうか >命令違反で強行軍したあげく、敵の突撃に狼狽して指揮取れず >副官に指揮権剥奪されて下士官全員からそっぽ向かれた >部隊は包囲下に置かれ強行軍のせいで糧食も無く戦死者負傷者多数 >改めて列挙するとひどいな さて、彼はいったいどうなることか。 まあとりあえずは生き残る事かな? 大尉、敵は鬼だけじゃないぞっ! 838 名前: 1 ◆WeAPMvKLVc 投稿日: 2015/04/06(月) 15:38:59 q/TwCOsU >>831 >ゲーム提督ってつくづくチートですね >それとEXP稼ぐのもかなり面倒くさそうですし >十年かけても改になれない船も多そうですね 十年どころか引退までと考えても、提督の大半を占める駆逐艦長級ではまず不可能ですね。10レベルですら厳しいでしょう。 逆に巡洋艦艦長級以上なら遅かれ早かれなれます。(でも軽巡艦長だと轟沈とか考えるとちょっと苦しいかな……) _,,..-.‐.─.-. .,,_ 人 ー-==ニ"¨: : : : : : : : : : : :(__:). ヾ 、 . ,..'" : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ:, :ヽ、 .!:l l', . ,..'.: . : :/: : : : , : : : : : : : :ヽ, : : :', : : ヽノ:レノ,..‐''" /.: : : : ,' : : : / : : : :!: ,' : : : : :', : :.:i: : : :.',/: : 二==、 . /l: : :i: 斗‐''"イ.:.: : : ,' /!: :.:.i : : :i: : :.l: : : :.i: : ∠ . 〃!: : l: : ∧__/l : : : /:/`!‐-.:!,,_:!:.!: : :l: : : :.:!.:, 二ヽ ... '′!: : :!:.:,'イ゙芹. ',: : :!/ __l: : /l: /:,' : :.:!: : : :.!:/ ll !: : ',:i ヒ.カ ヽ.:l ´芹k、 !イ:/: : :,'ー‐‐┐ 〃 ゲーム版の提督さんは司令長官級としても上位、 ハ: : ,' ゙ー' k_.ハ 》 /:.: :/_‐‐┬┘ トップもトップの存在なのです…… // ',八 '''' ′ ゙ー" /.: : /r !/l . 〃 i:', :\ ''''''' /: : /_ ノ.: :/ . " l: i: : l:\ ヽつ /: : /.: : : / 丶l:.: l: : `.ー‐ '' " ,' :/、-‐'´ l: :l,..-''"|ー‐-../:.,':::::/ヽ、 ,、''"ヽヽ:::l:♀/l:/::/ ヽ. . ,' `ヽ, l l::l:::::/:::/,'// ,' i l::',ヽll::/::::::i:i〃 / ! ヾ::::::レ.=≡/ / ,' i [二]:::/_,..-'' / ',丶、l. /:::::l/ ''" /l . i l.,'::::::/ / .l ではまた。 839 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/06(月) 15:57:53 k/n3CK66 【天語人語】朝目新聞 陸軍上層部はO大尉が独断専行により中隊を危険に晒したと主張している。しかしちょっと待って欲しい。独断専行により中隊を危険に晒したと主張するには早計に過ぎないか。 陸軍上層部の真摯な姿勢が、今ひとつ伝わってこない。 例えば在留邦人や亜細亜同朋からは、果敢な強行偵察によって“鬼将”の居場所を突きとめ、ダッカが“鬼”共によって蹂躙されるのを未然に防いだと主張するような声もある。 このような声に陸軍上層部は謙虚に耳を傾けるべきではないか 思い出してほしい、過去にも何度も軍部は“鬼”共の跳梁に怯える在留邦人や亜細亜同朋の叫びを無視している。 陸軍上層部は、O大尉が強行偵察によって“鬼将”の居場所を突きとめダッカが“鬼”共によって蹂躙されるのを未然に防いだという主張を、間違いであるかのような発言をして批判を浴びた。 確かに一部の青年将校には血気が盛んという問題もある。だが、心配のしすぎではないか 陸軍上層部の主張は一見一理あるように聞こえる。 しかし、だからといって本当に陸軍上層部はO大尉の独断専行により中隊を無用な危険に晒したと主張できるのであろうか? それはいかがなものか。的はずれというほかない。事の本質はそうではではない。 独断はその精神においては決して服従と相反するものではないのである。陸軍上層部は一部隊指揮官に責任転嫁する前にすべきことがあるのではないか。 陸軍は亜細亜同朋を“鬼”共の魔手から解放する役割を担う一員として責任があることを忘れてはならない。 陸軍上層部の主張には危険なにおいがする。各方面の声に耳を傾けてほしい。 陸軍上層部に疑問を抱くのは私達だけだろうか。 “鬼”共が人里に現れて犠牲者が出るような事態になってから動いても遅くはないと言わんばかりの今回の陸軍の主張に対しては、海外に進出した企業とその駐在員、亜細亜同朋をはじめとした各方面からの反発が予想される。 果敢な強行偵察によって“鬼将”の居場所を突きとめ、ダッカが“鬼”共によって蹂躙されるのを未然に防いだという主張を支持する声も聞かれなくもない 陸軍上層部もそれは望んでいないはず。しかし陸軍上層部は敢闘精神に欠けている。 O大尉が独断専行により中隊を無用な危険に晒したと主張する事はあまりに乱暴だ。陸軍上層部は再考すべきだろう。 繰り返すが陸軍上層部は敢闘精神に欠けている 独断専行により中隊を危険に晒したという陸軍上層部の主張は波紋を広げそうだ。今こそ陸軍には“最後の御楯”としての自覚が求められている 840 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/06(月) 18:12:07 k/n3CK66 某新聞コラムネタはともかく 大祢大尉の決断の一つ一つを確認していくと、過程はともかく結果だけを見れば、2度目の襲撃とそれに続く包囲までは常に最善の選択をしてるんだよなぁ 帰還を延期したから、陸棲艇の集結ルートを発見できた 敵の梯団を掃討することで、安全に後退できる退路を確保した 敵の梯団を掃討する際も、死傷者0人で弾薬の消耗も最小限という完璧な采配を見せた 実態はそうする必要がない状況下で博打を打ちつづけたというものであっても、途中で引き返してさえいれば自分を正当化するだけでなくポイント稼ぎまでできる口実がいくらでもあったわけだし 陸軍としても最小限のコストで深海棲艦の攻勢の兆候を事前に察知できたわけだから、少なくともミクロ視点では最善の結果 マクロ視点だと大祢大尉みたいなのが幅を利かせるようになったら、いつかきたのと同じ道へまっしぐらに……というか既にその兆候が表れてるし 841 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/06(月) 18:49:24 uu4dlJrs >>840 どうせさすやるで解決できるしヘーキヘーキ ただそうなるまでに何人犠牲になるかだ 842 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/06(月) 18:54:33 ufdUSdN2 流石やらない夫様だ 843 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/06(月) 20:32:35 Vt9KMtGM ここからが面白いな。 手を抜いていた鬼の部将、本気出したらどれだけやれるんだか。 中隊を殲滅しなかったのは、援軍を「呼び込んだ」面もありそうだし。 やらない夫の機動砲艦がどれだけの援軍(兵站)と共に来ているかも重要。 844 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/06(月) 20:42:52 Vt9KMtGM >>やる夫は陸じゃあ生きていけなさそうだなw >>最前線貼り付けが本人も含めて一番幸せになれそうだ >金剛ちゃんver.ならまだしも今となっては、ですよね。 本編やる夫は、新聞を賑わす英雄にはなれないだろうなあ。 けれど、味方の危急を救い続ける伝説の水雷戦隊にはなれそうだ。 遭難時には、改二(?)駆逐艦四隻を三週間振り回して、全く疲労していなかった。 未訓練時でこれなら、まだ相当な伸びしろがあるし、まだ複数の艦を召喚できそう。 ifやる夫の物語も続いてくれたら、対比として面白いなあと思います。 金剛ちゃん姉妹が他の船を押し退けフライングで顕現した経緯とか見てみたいです。 (本編で駆逐艦娘たちがその他の船を出し抜いた経緯も是非お願いしたいです) 845 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/06(月) 21:54:31 PYxT2TGc 投下おつ! 希望が見えて、さて大尉はどうなるか… >>839 さすがにここでやんなよ… 846 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/07(火) 02:42:58 jvHCYatU 大祢大尉ある意味すごくない? >勝手にしろ! ――ただし覚悟しろよ? >貴様のしでかしたことは叛乱行為だ。 ほら、生きて帰れるの前提じゃん この状況で戦死の可能性を微塵も考えてない 847 名前: 名無しさん 投稿日: 2015/04/07(火) 15:17:40 k/n3CK66 人間の軍隊の将校が能力や階級はピンキリのように、鬼将も指揮能力や個体としての強さもピンキリなんだろうけど、中隊が遭遇した鬼将のランクはどれくらいなんだろう 大祢大尉が列車を見た時の反応だと、敵拠点はとっくに壊滅したはずなのに列車が運行してることに驚いたというより、列車の存在そのものを知らなかったように見えるんだけど 仮にも将校なんだから相当高レベルの情報が開示されてるはずなのに、その彼が知らないような代物が、 敵の一大拠点ではなくよりによって掃討が完了したはずの地域に存在するってこと自体が、一個中隊の危機という次元ではなくこの地域の防衛を根幹から揺るがしかねないような気が…… 848 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/08(水) 20:47:21 1tm7UF9E 辻ーんなら部下に自決の強要までやるだろうな そして自分は出世する 849 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/12(日) 00:26:47 zsvMh8UY やけっぱちになった指揮官級が中隊に総攻撃しないか心配になる 850 名前: 名無しさん [sage] 投稿日: 2015/04/12(日) 03:24:03 ZzKe9HVU >>846 まぁ、目の前の「現実」より自身の「知識(経験)」が優先されてて、 敵地で包囲されてる実感や下手したら戦闘の実感、自身の戦死すら 想像できてないのかもね……