268 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：13/05/24(金) 01:19:58 ID:nMy0RxSb [2/12]
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ガミラスとの開戦時、地球は人口200億人に達していた。
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これは単独星系として考えれば破格も破格、異常極まりない数字であり、
また科学技術も相応に発展しているため、その潜在力は極めて高かった。
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269 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：13/05/24(金) 01:43:39 ID:nMy0RxSb [3/12]
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だがその内情は群雄割拠どころか諸国乱立状態、国連の機能こそ段階的に強化されていたが、
未だ（基本的には）200年前の体制を引き摺っていた。
また各地域の経済や技術・生産力は極めて不均衡であり、冒頭の「相応に発展した科学技術」も
あくまで一部地域…それも「寄せ集め」「良いとこ取り」での話に過ぎなかった。
……いや、それどころか文化・風習すら大きく異なる有様――その極めつけが言語だ！――で、
それ故に地域間の対立は激しく、とても額面通りの力を発揮できる状態ではなかった。
（まあだからこそ一星系で200億人が養えた訳だが……）
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このため、本来なら「外」に向けるべきリソースの大半が内向き（惑星内での争い）に
浪費され続けてきた。
（このせいか、戦争関連の技術だけはソフト・ハード共にそこそこ発展・均質化――尤も
あくまで惑星内レベルでの話だが――していた。）
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
270 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：13/05/24(金) 01:55:05 ID:nMy0RxSb [4/12]
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とはいえ、このままでは200億人もの人口を維持し続けるのは不可能であり、近い将来の破綻
は誰の目にも明らかだった。
自然、「残されたフロンティア」である宇宙への進出も熱帯びていたが、その「外」に向けられた
リソースすら、少なくない量がやはり内向き――国同士の権益争い等――に費やされた。
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＿ ＿＿＿＿＿＿＿ミ□」
-皿_〕- ／＿ ＿＿＿＿
血′ユ_ ＜＿＿） 丿尸尸
ミ□」 |＿＿_| Ｖ Ｖ ￣￣￣￣￣￣
ミ□」 ＿@@@/
＿＿＿＿＿＿＿ミ□」 ／/ /￣＼＼
／＿ ＿＿＿＿ ／ / /＿ ＼＼＿＿
＜＿＿） 丿尸尸 ／ 三))＿） （（三三）） ）
Ｖ Ｖ ￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣
＿
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／＿ ＿＿＿＿ ／ / /＿ ＼＼＿＿
＜＿＿） 丿尸尸 ／ 三))＿） （（三三）） ）
Ｖ Ｖ ￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣
＿＿＿
／ ,,-､､ ﾞ^ー-､
,/ ,,-i i!;;├...,,__ ﾞ^-､
i /l=_ﾞ三_ =_ `-､:::::/
`/-――-- ､..ﾞｰ- ::|'
` ,―､_,.―..､ ﾞ-- ,::ﾉ 宇宙開発と並行して、その権益を他国から守れるだけの……
L;;/ ､ヽ::::ﾉ―b, i . いや、できることなら独占することができる戦力が必要だ。
＿ | ｀｀ ヽ _/
|ii.|＿＿＿|､ﾉ＿__| l .|
|i_| i ‐ ` ／ ﾄ､
｀--―" ／/
/ヽ へ /
271 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：13/05/24(金) 01:57:28 ID:nMy0RxSb [5/12]
＼ 。 ゜ o °
＼ cic 。 ゜ o °
｀ ､ ＼ 「|_r{ｭ__ 「|
､ ＼ ｡ rri===ｭ「Ll γ ⌒ヽ
､ ＼ ｀巡iﾆﾆﾕj_」_r'ｭ' i ｉ
。 ゜ o ° ､ ＼ 「 「 ￣ i ￣「| ヽ ___,ノ
。 ゜ o ° ､ r ､ ヽ | // // γ ⌒ヽ
r==.| ==ｭ ‐┬= (‐‐).〔〔 。 ゜ o ° . i ｉ
V´i ｀ヽ＼｀丶､｀ﾆ´ ヽ＼ ヽ ___,ノ
__ i〔:| _〕 :} ヽrr､ _⊥__ ＼〉r‐ｭ´ γ⌒ヽ
･＝. ｀i〔:| _〕 :} | | | ＝･」ｺ __ _￣「| '､ ノ
── ‐‐ ── ───── /‐| r‐｀ﾆ∠.」＿ , ＜LL｀ﾆ´ﾆiｺ￣T￣|_r_「 二_L「 ',
‐‐ ─ ── ─ ─ ─ 〈_ﾆ=iｪｪｪ＞｀T´ ＞ ､ ｀ヽﾆﾆﾆノ____」」 ‐ﾆﾆ´|=ﾆ 〉 0 ゜
‐」 ｀ー┘ `ー ﾆﾆﾆ ｀ヽ i iヽﾆﾆヽ「`ー┘|_/ ゜ o °
|:i:i.ヽ: : : : :.:＼ヽ､__ノ ￣
ｏ 〇 ヽ:i:i:i:i:j｀ツ´￣＼:jj:j:} r:::」
。 ゜ o ° ｏ 〇 ｀ﾞﾞﾞﾞﾞ´ / ｀ﾞﾞ´ ＿｀}i:::j{´
´ / ｀T:::ヽ::::Lrｭ'
´ / 〈:i‐⊥:::::}::::::T::}i:
´ r:::」 / ｀¨｀ー'‐‐'´
＿｀}i:::j{´ / Ｏ ﾟ ｏ
｀T:::ヽ::::Lrｭ' / 。 ゜ o °
〈:i‐⊥:::::}::::::T::}i:〉 / 。 ゜ o ° γ⌒ヽ
｀¨｀ー'‐‐'´ / γ ⌒ヽ '､ ノ ｏ
/ i ｉ ◯
ヽ ___,ノ
272 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：13/05/24(金) 01:58:24 ID:nMy0RxSb [6/12]
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それでも200年の歳月と幾つもの紛争を経て、ついに地球人類は月や火星への植民、
そして冥王星まで進出するまでになっていた。
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三三三三三三三=＝ｨ_|ミ|Ｔ _ ‐: 〃 ｀ヽ ' ､ﾉ∠／ .', - ､ : ,三三三、 .丶
三三三三三三三三=＝|!=|! : , _ﾞ,_jljlﾝllｹ../|:'|,7'V :,l|ﾘlｱ＿ ;;_ゝ、 .三三= ／ ゝ
三三三三三三三三三lli/ ￣ ‐ﾘ'´.,lﾄ!|ﾚ´.j|/ ￣斤ﾔjllく yl,ｨ''／.:.!;;;.: .三三ト、 ` ヽ
三三三三三三三三三三三=＝ｒ ./ ,.j/.ﾘﾆ/ : . ｀.:,ｒｲ゛_/'´ ゝ_,l ::: .三三ll'l!ll叺､
llllllllll!三三三三三三三三三三 ／:i'´ﾘ!l|｢ ._,／_/.ｯｨく, ='´ _ｔ‐フ´.!;;; 三三ト、: ''! ＼
三三三三三三三三三三三三三ii l、 l/|ヽ＝lli|ﾄ-ノ ´ //ﾘ‐:, ｨﾄ、 .三三ヽ ＼ ヽ ヽ
三三三三三三三三三三三三三三,lilii=＝!ｺ,lﾚ |l/ r∨ ゛.ﾅ'/ ｣||l￣.! 三llト、 .｀ : 、 `
三三三三三三三三三三三三三三三三≧ｱ./'lイ, ＼ ´.jﾚ/ ＼ l.: 三l ＼ .､ ‐
l!三三三三三三三三三三三三三三三三三∠l〃 .':'‐'.ｨ‐' :－ |: .三l ＼ ヽ ､ .,,,
:三三三三三三三三三三三三三三三三三三lli ／ tｨ'.//´ ┬ ::.! .三ト、 ' ,,li三l
~'!|l!!!三三三三三三三三三三三三三三三三三三=＝/.､ ｯヶ _,、:.!_, 、 lll/ ￣ ヽ ﾞ_,,二三三
.'l!三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ／ ／ ｀ .‐''| ll ／ :､ .ヽ,,l三三三三
: ､ ､ _三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ﾄ-､ / / | l ／ . ,,li三三三三三i
`､tｉ||lli三三三三三三三三三三三三三三三三三三lli､||||ｭ／ , ‐'´ ｀ヽ ,,,ii三三三三三三lll!
''!||j|l!三三三三三三三三三三三三三三三三三!lllli／'V!|l、 / .! ,,,ii三三三三三三三三
ﾞｳ|l|三三三三三三三!!!!!!!!!!!!!!!!!!!l!三三三l!!￣「￣ ヽ / ￣~~'￣'!!三三三三
. ´ ￣´ ゝ----‐'ﾞ
‐t,rl'┬ylニｯｋj＼､',‐-::'┬___, ＼ .ｯニﾄ--.ﾆ￣ ゛' ''ゞ:─ ｀ ｰ ､ --‐ ‐ , -
´ ヽ!`'ｖ. , -~ー ￣‐ .-｀ ｰ _" '二ｺll─-＞ｺ'二-- ､t||llﾆﾆ─ :､ , -‐-, -‐ ｀
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: - ､ｉ |､ 'ﾞ ｀ ':" ､:､yｒ: : , ／ :丁 -.､ _ 丁ｺﾚ‐二:」z=‐ . ､ .＜ゝ、 , -‐ ‐'' :‐-
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‐ .:=､ . ゛ . ｗr∠_＿二ll|| ､'´ '＝lｭｭ ll|||lｙ-_':ｖﾐ‐‐'´ |l!丁 : ￣＿-､,ｨﾆ￣ ｉ＿_ ￣.＼
273 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：13/05/24(金) 02:01:28 ID:nMy0RxSb [7/12]
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
だが同時に、諸国の権益を巡る争いも益々加熱するようになっていた。
「大まかに決めただけで細部を詰めていなかった」
「うやむやにしていたものがしきれなくなった」
「想定外――たとえば有望鉱脈が見つかった等――のことが起こり他国が騒ぎ始めた」
「後発組が（より一層）声を上げ始めた」
等々… 開発が進めば進む程、争いの種は広がっていく。
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,､ , ､
ｌ:. ＼ ／.: i
|:.:. ＼ ＿＿ ／.:.:. |
|:.:.:. ..::`´ `'.:.:.:. |
/:.:.:..:.:.:.::... ヽ
,':.:.::.:.:.:.::.:.::.. -― ', ここは俺達が開発した地区だぞ！
ｌ:.:.::.:.::.::.:.:.:.:.:.:... ＿_l 後から来てただ乗りするな！
{:.:.:.:.:.:.:.:.:..::.:.:..:.:.. し / }
ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:::.:.::.:.:.::.:... ､___/
ヽ、:..:.:.:.:..:.:.:..:::.:.:.::.:.:.. ,／
／:.:.:.:.:. .:.:＜
「＼ 「＼
| ＼ | ＼
| ＞─| ＼
| ／ ＼
| ',
/ | それがどうした！
〉＿ ＿＿ |
| ｀ /
┼┐|| ＼ [＼ ／
｜｜ ┼┼ ｀７ -く
ノ ッ γ⌒) (⌒＼ ＼
∧ ∧
/ ヽ＿＿_/ ヽ
／:::::: ＼
/:::::: ヽ ﾉ ヽ
|:::U ● ● :::::| 火星も軌道エレベーターも、人類の共有財産だ！ 独占反対！
|::::::: /￣ | U..::::::! 出資比率で決めるような大国の横暴を許すな！
ヽ::::::..... U ├--┤ ....::::ノ
＞::: ＜
/ /⌒ヽ. /⌒ヽ
/ / 九l (つ i
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ガミラスが侵攻したのは、まさにそのマグマが溢れようとしていた時だった。
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274 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：13/05/24(金) 02:04:04 ID:nMy0RxSb [8/12]
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ガミラスの来訪を、地球側は比較的早くから掴んでいた。
（これは地球側が優秀だったというよりも、コンタクトのため
ガミラス側があえて見つかるよう行動した結果だ。）
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/ヽ /ヽ
/ ヽ / ヽ
/ ヽ＿＿/ ヽ
／ ヽ
/ ,. - ､ ,. - ､ i 撃退すれば我らの発言力が高まるな。
| ﾊ_ﾟ_ﾉ i_ﾟ_ﾊ ! 上手く行けば宇宙人の技術も独占できる。
.! ヽ __./ /
＼ ∨ . (⌒) ）
／ （::⌒)∬::⌒)
／ |￣￣￣|
| :::::|＼
,
／ l
／ |
／ | _ ,
./ Ｌ,_,. -‐‐''´ ./
/ ｀ヽ、 /
. | 't /
l O, 、 , i/
| ト-ｲ ,O l 交渉するにしても、こちらの力を見せる必要がある。
ゝ |. / /
ヽ _ ´＿_／
／/,、 ￣｀､ヽ,
/ i ＼ヲ´ i ヽ
l＼ ／|
| ＼ ／ !
| ＼ ／ |
| ―─／ |
| |
| ＼ ／ |
| ● ● ｜ 上手くすれば大国の宇宙戦力を削れるな。
| ＿＿＿／⌒)_ | な～に、いざという時には全ておっ被せればいい。
＼ γ´ヽ／ ／／ /
＞＼ ￣＼＜
/ / ／ ＼
| ＿＼ _ ＿／ ＿.|
| | ＞ ￣￣￣ ＜ ||
| レ´ ＼ ｣|
∨● ―‐ ∨ これを奇禍とし、上手く他国を出し抜けないものか……
| ト―┐ u }
､ ヽ_ノ ／
＞- ―'''‐- 、
∠_ |
<⌒＞''￣⌒7 /
￣ ＿ ―''⌒ /|
―￣ ￣''''―‐一' |
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だが残念ながら地球側は一枚岩ではなかった。
（当時の国連は国家の上に立つ存在ではない。）
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
275 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：13/05/24(金) 02:05:50 ID:nMy0RxSb [9/12]
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つまり仮にガミラス側が交渉を求めたとしても、それ受け入れる相手がいなかったのだ。
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(⌒)
∥
, -――‐- 、
／ ＼
/ -――- ヽ とりあえず、我が国が交渉しよう！
i i
／ ＼
/ __ __ ヽ
'"~ ＼ ／ ~｀`
γ⌒´ ｀⌒ヽ
/ ┌i i┐ ',
i | | | | i
| └| |┘ |
「＼ 「＼
| ＼ | ＼
| ＞─| ＼
| ／ ＼
| ',
/ | いや我々が！
〉＿ ＿＿ |
| ｀ /
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｜｜ ┼┼ ｀７ -く
ノ ッ γ⌒) (⌒＼ ＼
. ／＼_＿＿__／＼
. ／ ＼
| ／ ＼ | ここは主だった国が一つになって交渉すべきでしょう。
|. ヽ＿/ .|
. ＼. ∨ .／
. ／ ＼
＼ | | / ／
＼ | | / ／／
＼ ＼ | | ／ ／／
＼
ﾊﾊ
(ロﾟ=) ﾊ ﾊ ∧∧ ∧ ∧
ﾍｎ | ､ ヽ (∀ﾟ=) (∀ﾟ =) (Дﾟ*=) 俺達も入れろ！
`ｰ､｀(´`´_ﾉてγ(´) ⌒ヽ / ＝ヽ / ＝ヽ
/￣/⌒ﾉ `ーヽ＿ノ ヽ / | Y(´9/ = | 中小国を無視するな！
(__,ノ | | ／／＝ﾉ / | | ヽ |(´ヽ | |
(＿) ／ | Y (＿／ ／ ／`ー|＼ ｀ ﾉ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
たかだか一惑星相手に、ガミラスが100を超える国々と個別交渉などする筈がない。
また仮に地球側が統一交渉団を作ったところで代表団の数ばかりが膨れ上がり、
とてもまともな交渉ができるとは思えない。
ガミラスが痺れを切らし、決裂するのは目に見えていた。
（尤も大人しく無条件降伏を受け入れる国が、はたしてどれほどあったかは疑問だが……）
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
276 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：13/05/24(金) 02:08:47 ID:nMy0RxSb [10/12]
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――だから、戦争は必然だったのだ。
直接の発端は地球側の先制攻撃だったが、「どちらが先か」の違いに過ぎない。
また仮にガミラスが訪れずとも、何れ地球諸国は生き残りを賭けた大規模な惑星内戦争を
起こさざるを得なかっただろう。
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l::.:',i. │ │ .i:.:.:l
l: .: :l │ │ ,|::.::l
l : : :l. │ │ |:.:..:l
l: :.:.:.| │ │ |:..:.:.l
l:: :: ::|. │ │ .|: :..:.l
l: : : ::l. └────────────────────────┘ . | : ::.:l
l: : :.:.:| |.: : : l
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
――r―┐ r――r――r――r――┐ ｒ――
――r―┐ ｒ――r――r――r――r――┐ ｒ――r――
―r――r――┐. ｒ――r――r――r――r――r――r――┐. ／>ｒ――r――r――
￣￣￣フ , '＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝'、 く／ '＝＝＝＝＝＝
＿,,;;;／ ＿'＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__`＿＿ `､;;;,,,,,,,,
＼ ￣￣￣￣￣
｜ ｒ――r――r――r――r――r――r――r――r――r――┐ ｒ――r――
(ヽ、００ ∩ (ヽ、００ ∩
⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃ ⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃
,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇 ,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇
（ ⊂ニニ / ／⌒) ） （ ⊂ニニ / ／⌒) ）
｀ｰ――'′ し∪ （ノ ｀ｰ――'′ し∪ （ノ
「200を超えた国連加盟国が僅かこれだけか……」
「貧しい国、技術の低い国はろくな地下施設を作れなかったからな」
「小国も運が悪ければ1発さ」
「大国でも国民所得が低い国はかなり被害を受けているようだ」
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ∧,,∧ ∧,,∧ ｕ-ｕ （l ) (∧,,∧ ∧,,∧
`ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧`ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ ｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ
`ｕ-ｕ'. `ｕ-u' `ｕ-ｕ'. `ｕ-u'
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結果的に見れば、ガミラスの侵攻は地球が抱えていた多くの問題を「根本的に」解決した。
水準以下の小国や貧国の大半が滅んだことにより国の数が劇的に減り、意志の統一がし易く
なった。またテロの温床が消滅した。
何より、互いに争う余裕が無くなった。「地球人」という意識も広まった。
……尤も、「そこまで追い詰められていた」ということでもあったのだが。
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277 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：13/05/24(金) 02:32:24 ID:nMy0RxSb [11/12]
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同時に、強力なリーダシップと統一国家の必要性も。
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_旦7
_( 目} ＿_
く二i二i] //
_| /─I) /ﾞｰ-､_ // ＿
く二i二i｢}_/ﾞｰ-､_///_／ ＿
＼､ --=ﾆﾖｺ/ ］ n ﾚ / / ////_iﾆEﾆ=-- /|
ヾｰｰuｰ---､,,,,....＿＿＿_ｧ__ ｰ─=iﾆﾆﾖｺ iﾆﾆﾖｺ/==|ヾ_n_n_ｎｎｎｎ_n_n＿nn|==VﾆEﾆﾆi=─ｰ_ｭｮｭｭｭ_ / |
＼￣ ♀ ￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼_nn_ｎｎｎｎ_nn_／￣￣￣￣￣[ﾛﾛﾛﾛﾛﾆ￣￣|三≡=-､
)..........ｮｮ..........................................................................⊂ﾆ⊃＿＿＿＿＿＿＿＿_⊆⊇..................................ｮ.....|三≡==:|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|＼ /ヽ
| ＼ / |
i ＼＿＿＿/ |
ヽ,. |
/ ＿ヽ,, ノ＿ | これが……
i |
ヽ ﾉ￣| /
> ´ ￣ ｀ <
. ／＼_＿＿__／＼ ガミラスから守る上でも、また他国からの横槍を防ぐためにも
. ／ ＼ 極秘にしなければなりません。
| ／ ＼ | 何れ技術は（ノウハウや核心技術を除き）開放しますがね。
|. ヽ＿/ .| .
. ＼. ∨ .／ （尤も全て教えた所でイスカンダル製工作機械が無ければ。
. ／ ＼ 「仏作って～」ですけどね……）
l＼ ／|
| ＼ ／ !
| ＼ ／ |
| ―─／ |
| |
| ＼ ／ | これで我が国は核を開発した当時のアメリカの状況になったな。
| ● ● ｜ 被害も比較的軽微だし、乗り越えれば未来は明るいぞ！
| ＿＿＿／⌒)_ |
＼ γ´ヽ／ ／／ / （……それに、やはり諸国横並びではダメだ。
＞＼ ￣＼＜ . 地球には強力な、中核となるべき国家が必要なのだ。）
/ / ／ ＼
278 名前：名無しさん[sage] 投稿日：13/05/24(金) 02:35:43 ID:Pdmk1Kc2 [1/2]
足引っ張り合ってグダグダにも見えるが、おててつないで仲良くじゃ行き詰るから仕方ない面もあるのか
279 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：13/05/24(金) 02:40:19 ID:nMy0RxSb [12/12]
以上、投下終了。
, ‐ '´,ｆツ´ _ ｚ､ ＼ ＿＿l＿_
/ ,ｆﾂ´ , ,ｊ{ _ _＼ `__‐､ 〃、ヽ ヽ シュルツ司令。
/ /´ _ / ｒ化ノ ￣ 〃 )､ヽ｀丶､ ｌｌ l l '. 地球の幾つかの国が我々に
∠ { ＿＿ヽ, ､ ´ __｀´__乂 ヽｌｌ ｌ ｌ l コンタクトを求めています。
フ.人ﾚ / 〃ｒｯ ゝ ‐ｙ≠_‐､ ヽ＼ ｿ .ｌ ｌ |
￣ﾑ ﾍ _ ‐ ´ { ,ｒｯ＾' _ノ人 ヽ }ヽ ∨｀¨¨´ｌ ｌ |
ヽ ゝ-.、 ,≠' ／／ h ﾄ ﾉ ∨.:/ ｀¨`‥…┴ ､_
〉.ｆ ｒ }i 〃{､∠／, ‐ 彡ノ イ〉 .::/ :::/ ／ ｀¨`‥…
{ { 丁 〃 ＼`三／／ｒ ／/ .::::/ .::/ ／ /
ゝ ｀¨､´ ゝ‐‐'´ ／／ ::::/ .:: ／ /
ヽ ＞ ､--- 'ー‐_彡 ' .::/ ／ ／ /
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／ ＼ ……無視しなさい。
／ ⌒ ⌒＼
／ （ ー） （ー） ヽ （確かに上手く利用できれば彼等の分裂を誘えますが、
| u ___｀___ | 二等ガミラス人の僕に政治的な権限はありません。
ヽ、 `ー '´ ／ まして上司が上司ですから方便としても危ない橋です。）
280 名前：名無しさん[sage] 投稿日：13/05/24(金) 02:42:05 ID:Pdmk1Kc2 [2/2]
乙
281 名前：名無しさん[sage] 投稿日：13/05/24(金) 07:37:41 ID:XRs+kiiX
おつ！
そりゃあ代表もいないんだから、交渉なんてできないよね･･･
いくら数が減っても、それでも主導者いなけりゃ･･･
282 名前：名無しさん[sage] 投稿日：13/05/24(金) 08:42:13 ID:/EqXQ5+y
おつ！
指揮官がフォーク級から代わっただけでも、兵士たちにとってはありがたいだろうなあ
地球側はちょっときつくなるかもだけどｗ
283 名前：名無しさん[sage] 投稿日：13/05/24(金) 08:54:47 ID:Hnjgqt4x
乙です。
gdgdだしエグイ（小国が滅びた『お陰』で話がまとまった）が、とはいえ一応外敵に対して一致団結できるだけマシな部類だなあ･･･
マブラヴ世界とかを考えると･･･
284 名前：名無しさん[sage] 投稿日：13/05/24(金) 08:56:23 ID:yn92tm5x
>>283
マブラヴはgdgdさせることで話を延ばしているから。
人類が一致団結したらあれ勝っちゃうもんｗ
285 名前：名無しさん[sage] 投稿日：13/05/24(金) 13:14:54 ID:thqzyYG5 [1/2]
乙
原作で国際機関の要職が日本人に独占されていた理由の、>>1なりの解釈もこれから解説される流れかな
286 名前：名無しさん[sage] 投稿日：13/05/24(金) 13:32:14 ID:1Z1a6cKK
>>285
あれ？２１９９見てない？
２１９９で大分その辺り設定が出てるよ。
地域間の連絡が出来てないとか、地球艦隊で最後に残ったのが出兵に消極的な
日本だったとか。
287 名前：名無しさん[sage] 投稿日：13/05/24(金) 13:47:49 ID:thqzyYG5 [2/2]
>>286
２１９９は見てないわ
そうか、２１９９にそんな描写があったのか
288 名前：名無しさん[sage] 投稿日：13/05/24(金) 16:01:40 ID:ehRwZ/HO [2/2]
ひきこもりのヘタレだと思って最後に挑発してみたらスーパーサイヤ人だった……
という歴代の日本周辺国（植民地含む）が味わった歴史を、宇宙の方も学ぶことになるのか……
