383 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:10:00 ID:7RGy/Fjz [3/10]
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グラモン家はトリステイン十七州が一州「フリースラント」全域を領有する、王国最大の諸侯である。
領民の数は六万余戸三十万人、麦高は「実高二百万クオータ」とすら謳われる程だ。
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グラモン家の本拠地、公都レーワルデン。
厚く高い、強力な耐魔法・物理障壁を組み込んだ城壁によって守られている。
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それだけの規模であるから、抱える貴族の数も並大抵ではない。
諸侯及び諸侯格の貴族だけで五十家、陪臣まで含めればおよそ四千家二万人にもなるだろう。
まさに一大勢力と言って良い。(*)
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※とはいえその実態は「フリースラント諸侯の連合体」に近く、従属諸侯・領主たちの権限はかなり大きい。
384 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:11:04 ID:7RGy/Fjz [4/10]
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……だがそれにしても大きい、あまりに大きすぎる。
しかも曲がりなりにも穀倉地帯を召し上げられ、従属諸侯・領主の大半を独立させられた
クルデンホルフ家とは異なり、あまりにバランスが取れすぎている。
確かにグローバルな観点から見ればクルデンホルフ家に大きく遅れをとるグラモン家ではあるが、
逆に地域勢力、軍閥としては非常に完成度が高い。
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進軍するグラモン公領軍。その数は俗に「三千騎」とも「四千騎」とも言われているが詳細は不明。
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なぜこれほどの諸侯が存在することを、当時の王は許したのだろう？
それ以上に、なぜ歴代の王たちは、グラモン家の存在を許し続けたのだろう？
この問題を調べてゆくと、王家とグラモン家の微妙な関係が見えてくる。
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385 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 10:11:43 ID:NfdaMonD
初遭遇ktkr
386 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:12:51 ID:7RGy/Fjz [5/10]
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そもそもグラモン家は、今となってはあまり大きな声では言えぬが、歴史に残る大乱――
千年前の大トリステイン王国の崩壊時――のどさくさに乗じて成り上がった家、その筆頭である。
つまり、ある意味王家王国の弱みに付け込んで大きくなった……いや「大きくなり過ぎた家」であり、
まずその成り立ちからして王家王国にとっては不本意なものだったのだ。
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「「「「「「「「「「要求するーーーーー！！！！」」」」」」」」」」
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ド､r‐v'⌒ヽ ヽ､
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／'／ ￣￣￣ 7￢‐- _ ￣¨ー‐-､ )
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l{ | ｌ ｌ '´Ⅳ＿ﾘヽ V´＿＼lヽ| ∧ ＼
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／ヽﾊ ヽ八 ﾏ辷j ﾏ辷j / ｲ| Ｖﾍ 丶
>')勹_＼{{ﾊ :.:.: __ .:.:.彳|│ { 人 ！
⊂¨V / /ぅィ＾ ｌ小、 ｢ ｀} ｲ! |〈 }/ ｰ┘. 我々はーーーー
/ ｰ _/ /'│ l| ｌ＞ ｰ ’ イ ｌ | │l＼/ 夫への正当な名誉と報酬を要求するーーーーっ！
／ r'´ j＼| ｌ| l | ⊥≧≦⊥|: ｌ | │ l＼
. { ＿＿ ／ ／| ｌ| l | } _q||p _{l_ ﾉ| ﾘ! | ＼
匸＿___ 〕／ _| ｌ| rt＜´ ﾆ||二 ｀ﾞ| /! |ｰ ､ ＼
く ／/ ヽ }／ | ｌ|ﾍ ゝ‐―-､j{_／⌒ヽl/│ | ＼ ｝
∨ /{: | ｌ|／ ／L｣＼ / 〉| │ ∨
l ∨}._ | ｉ V> /| |ヽ. ／ /│ i: | }、
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| / ハ.`ｰ‐''/ :|ｌ ｌ| ｌ＜∠／￣ヽ ＼
∨ / ／ /ﾞ} / :|ｌ ｌ| | / ＼∠ﾆ= ヽ
'、 / / j l :|ｌ ｌ| | ﾍ _r＜ ﾉ
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王女ミヤビ姫と彼女に仕える姫君たち。
彼女たちはその後辺境の地レーワルデンに連れ去られ、二度と王都に帰ることはなかった。
（世にいう「ハルケギニア三大悲劇」の一つ）
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更に言えば、当時のグラモン家は王家の意向をまったくといって良い程聞かぬ独立勢力であり、
ミヤビ王女を奉じて…と言えば聞こえが良いが、要は籠絡して錦の御旗とし、
好き勝手に戦いその勢力を急速に拡大させていった「油断のならぬ相手」でもある。
（一説によればそのまま「国盗り」すら目論んでいたとされる程なのだから、穏やかではない！）
最終的には王家に臣従したものの、それまでのいくさで生じた既得権益と
王女ミヤビを始めとする多数の高貴な姫君たちの身柄を盾に取り、
爵位も領地も名誉もそれこそふんだくれるだけだくったのだから、盗賊も真っ青な遣り口であろう。
つまり――こうして「警戒される」「遠ざけられる」のも当然のことなのだ。
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388 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:14:25 ID:7RGy/Fjz [7/10]
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それでも、その後に粉骨砕身、誠心誠意仕えれば、この見方も変わったかもしれない。
だが…… グラモンとその一党は「領内の復興・整備に忙しい」と自領引き籠り、
一歩も出ようとしないのだから不信は増幅される一方だ。
いちおう「契約」時に「当分の参内免除」という項目があったから大きな問題とはならなかった
（できなかった）ものの、ミヤビ姫を始めとする姫君たちの存在とそのとりなし、
そして先の大乱時の鬼神の如き活躍（武力）がなければ、早々に討伐されていたことだろう。
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～～千年…万年王国（公国）建設の野望に萌えるライト公～～
＿＿＿_
_,､ｒ'´:::‐､｀ヾ‐､｀丶、
／:::::l､:{⌒ヾヽ::ﾄ､:ヽ:::::ヽ
//!:::i:ｌ:!::ヾ､::::::ヾ::!｀ヽ:ヽ:::::ヽ
〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀ lﾊ ｿｒ‐ﾃﾊ!:l/
!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀ ! j川/
ヾﾄ辷N! ‐ノ !:l/ よ～し、パパがんばって大阪城作っちゃうぞ～♪
Yｌ:ﾄ､ ヾ＝＝r ﾉ/
iN ＼. ｀ ニ′／}'
丨 丶、 ／
ノ￣´"''‐ 、 ｀¨´￤
＿rく /癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ /‐''"_, -ヘ｜ ｜
/「￣´ ヽヽ ＼ ヽ/ ´ _,,厶ﾍ ∧=､､
|八 ＼ ＿_/ ＿,）ヽ＿＿＿/ ヽ ``=､､
∥ ＼ ! Ｖ´￣:::::/ _,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿ ∥
.＿＿
/＿＿|__
/__了 ﾟДﾟ） ……縁起悪いから、止めません？
(|〆/|)
／| ￣ |
∪ ∪
389 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:14:50 ID:7RGy/Fjz [8/10]
／⌒＞=-､
_, -'´￣￣ `ー＜}
／／⌒ ＼
／// / 〃ハヽ ＼ ヽ
/'´// / / {{ ＼ ﾊ
〃 / , { {Ｖ{ ヽ ＼ヽ ﾘ
{ ﾊ ｌ `ﾄ､＼ _, 斗 }＼ それ以前の問題だー ばかーーーーっ！
∧ { ヽ { ヽ_ ﾟ＞' `＜ﾟ __/ //:::::::＼ そういう根本的なとこは、ハルケギニアに合わせろっっ！！
く ::::ヾ::|l∧ '' ''彳l"|::::::::::／
_／＾ヽ､::::::|l ｌゝ rvー=＝ V}/l│|:::::_/
f 入:::|l l | l＞ ＿, イ l│|く
{ / ヽ|l l | / 厂}i{厂}j ｌl│|::::＼
｢￣￣￣〕 |l l |-‐ '＾¨ {i{ ¨＞ﾘ |│::::::::＼
. ／⌒7｢￣⌒7／|l l | ＿ 川 /／! |｀＼::::::::}
〈 `＼ / |l l | )／爪＼(⌒/ｌ│／ ＼~
. ヽ } |l l |C／ / :|::ﾍ. ＼Ｃ|│ /＼
∨ | l{ヽ八 {::{::|::l::} ∨/ ≠= ﾍ
∨ 〉 ヾV ヽ Ⅵ::|:Ⅳ! 彡' ﾄ､ ＼
', ﾚ ∧ /:::/|ﾞl ::l | ＼ ヽ
ヽ / ヽ l:::::l│l:::l | ,> 〉
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なお悪いことに、大乱時に日和見…ことに心ならずも王家に敵対する形となった家々、
その少なくない数が後難を恐れ、グラモン家を頼った。
（王家が最後まで尽くしてくれた家を「譜代」と称して優遇し、また「譜代」とされた家々も
積極的にそれを誇ったのだから、彼らが危機感を感じるのも無理はない！）
その規模はますます膨れ上がり、一大派閥を形成する。
まつろわなかった者たちの連合――王家と譜代衆の不信感はおよそ想像に難くない。
やがて王家は彼らを「外様」と公言し、公然と中央から遠ざけるようになった。
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3 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:23:56 ID:7RGy/Fjz [3/37]
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だが、何よりも深刻だったのは、感情的なしこりであろう。
……？ ああ、確かにこれまで述べてきた事情の中にも（政治的に当然ではあるが）
感情的なもの――ことに妬み――が含まれているだろう。それは否定できない。
だがこれはもっと根源的な部分でのものだ。
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～～事態を重く見る王家と忠勇無双の譜代衆のみなさま～～
∧＿∧
（ ´Д｀） ∧＿∧ グラモンのやつら…… 俺らガン無視ですかそうですか。
／ ＼ （´Д｀ ）
＿＿| | | |＿ / ヽ、 美人でいいとこのお姫様方大量に連れ去って嫁にして、
||＼ ￣￣￣￣ ／ .| | | 大領で悠々自適の引き籠り生活かよ。けっ、いいご身分で。
||＼..∧＿∧ (⌒＼|_＿./ ./
||. . （ ） ~＼___＿_ノ| ∧＿∧.
. _/ ヽ ＼| （´Д｀ ）. あいつらの活躍のせいで、俺らの面目丸潰れなんですけど。
. | ヽ ＼ / ヽ.
. | |ヽ、二⌒) ／ .| | | つーか、あいつら本気で従う気あるの？ マジで疑問なんだが。
. .| ヽ ＼∧＿∧ (⌒＼|_＿./ ./ .
ヽ、＿＿＿（ ） ~＼___＿_ノ| ∧＿∧
. _/ ヽ ＼| （´Д｀ ）. ……そもそも、あいつらどこの誰よ？
. | ヽ ＼ / ヽ、
. | |ヽ、二⌒) ／ .| | | . シラネ。
. .| ヽ ＼＼ (⌒＼|_＿./ ./ .
. ヽ、＿＿＿＿ ＼＼ ~＼___＿_ノ| . ちょっ… マジで気味悪いんですけど。
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そもそも本来ならばここまで拗れる前に、親族が出てきて仲介なりなんなりをするのが普通…
いやハルケギニアの「常識」であろう。
そうでなくとも地縁なり学閥なりの「繋がり」が機能を発揮する筈だ。
（このため、かの大乱でも主だった家々の大半は無事であった！）
……だが、グラモンとその一党には、そういったものがまったく存在しなかった。
（まあ結果的には、嫁たちがその役割を果たした訳だが……）
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4 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:24:29 ID:7RGy/Fjz [4/37]
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──というのも、グラモン家の開祖である「神君ライト公」は元より、
その一党全ての出自がはっきりとしていない…不明だからだ。
いちおう公式には「亡命した東方メイジ一派の末裔」とされ、記録に残る特徴や嗜好、
そして「伝えた」とされる文化・風習等からもそれを伺うことはできるが、
真にそれ証明するものは何もないのである。
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＿,,.,_
,.-‐ ' ￣:lﾆヽ、:￣ `::....､
,..::'::::／:l::::l:::::l::｀`ヽ:ヽ、:ヽ::::`ヽ、
／::::::／/::il:::l:|:::::|ヽ、:::::::::ヽ、:＼ヽ:ヽ
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.l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|
l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:| ま、「郷に入りては郷に従え」だ。
|l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:| その辺は全部ミヤビに任せるよ。
|ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:| ……別に僕は正義の味方って訳じゃないからね。
| ヽ::::il kｧ､ ､` - ' `‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l| l:::::::l::::::ﾄ|.
ヽ ヽ､i `7 ´ // |ﾄ:::l/l::::::| }:::::::l::::i| |
ヽ .l/ ||:/ .ヽ::l _ノl:::::::l::::i| `
ヽ、 - l 〉l、|:::::|i::::::l::::|
ヽ｀ / .li:::lﾄ:l::::l:l|
ヽ ‐､ﾆ= ‐ ／ lヽl-ヽl::l|
ヽ ｰ ／ ,. r '´ ヽ､
l、 ,. '" ,. '´ ヽ
`ｰ‐ ' r1,. '´ ,. ‐ ' ´ヽ., ← 結局、大阪城は諦めさせられた。
<´ i'´ ,. ‐ ' ´,. ‐ ' ´::::::::ヽ
lヽ|.l ,. ‐'´,. -‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',
| | l| ／,. r '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
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5 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:25:28 ID:7RGy/Fjz [5/37]
ノ う
rt ｢l [ﾄ, ） ぐ ～／
i i l i Y ﾉ （
l' i i l `l ／⌒
i' ,' '" rl^ﾚｩ .| ./__
i/ "7'/∠コ/::::::::`.ヽ
フ"､,,＿⌒`ヾ;::::::ヽ
〈´::::::::::::::￣..＼l::::::::::l
／:::;;;::::::::..ヾ::...::;;;ﾞ:::ﾉ"::|
／＝-;;;;;;;:::::::::::::::::::::..:::::...l ていうか、お腹の子を盾にされたら従うしかないだろっ！？
{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..:::::.. l もう僕の「男坂」は終わりだ…… ちくしょう……。
／r-=＝ｰ､::::.... .::::::::::::;;.::::: l
r^ﾖ":::ミ:::`ﾆｭ＼..:::::::::"..／:::: ..:
./ﾉ~::ﾂ:ﾘ:`⌒ヽ |:::: .::::::::i:::::::::. ..:
.l !彡:::ﾉﾙ:: 代＿い..:::: |ヾ､__;;
.>ヾl:.::i ! ::. : l`ｰ"1...::::l
ヾ:::＼:..::il､ : り::::::::l:::::::l
ヾ::::ヾ､ ,;ﾍ ﾉ|::::::::::l:::::/
ヾ::::::`:::::i/ .l:::::::::....:ノ
＼､:::::ﾉ ヾ:::::::::/
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これは驚くべきこと、と言って良いだろう。
貴族――それも公爵、大諸侯に列せられ、あまつさえ王女を娶った程の者が、
実は「どこの馬の骨ともわからぬ」などとは！
（その革新的な思考や力と合わせ、周囲はさぞ得体の知れなさ、不気味さを感じたに違いない！）
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6 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:26:39 ID:7RGy/Fjz [6/37]
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それでも代を重ねるにつれ、グラモンとその一党も土着化、周囲と同化してゆく。
血縁を、地縁・学縁・職縁を重ねてゆく。
……だが、一度定着してしまったしこりは薄れることはあっても決して消えることはない。
（「それ」が譜代衆の誇り…ひいては既得権益となる訳だから尚更だ！）
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|::: | 八. |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| .八 | :::|
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＼ ｜
∩∩ ぼ く ら の 春 は こ れ か ら だ ！ V∩
(7ヌ) （/ /
/ / ∧＿∧ ｜｜ 我らこそ王権の守護者！
/ / ∧＿∧ ∧＿∧ ＿（´∀｀ ） ∧＿∧ ｜｜
＼ ＼（ ´∀｀）―--（ ´∀｀ ）￣ ⌒ヽ（´∀｀ ） ／／ 忠勇無双の臣！
＼ ／⌒ ⌒￣ヽ、譜代 /~⌒ ⌒ /
｜ |ｰ、 /￣| /／`i 譜代 / 「「「「王国譜代衆！！」」」」
｜ 譜代 | ｜ 譜代 / （ミ ミ） ｜ ｜
｜ ｜ ｜ | ／ ＼ ｜ ｜ 外様とは違うのだよ！ 外様とはっ！
｜ ｜ ） ／ ／＼ ＼| ヽ
/ ノ ｜ / ヽ ヽ、＿／） （＼ ） ゝ ｜ だから主要ポストは俺たちのものね♪
｜ ｜ | / /| / レ ＼`ー ' | ｜ /
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧
(｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´) 「「「「…………」」」」
｜ Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u' ← 外様のみなさま
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（譜代曰く）譜代は王家と共に、王家は譜代と共にある。
そして、依然としてグラモンが過大なまでの大領を抱え込んでいることに代わりは無い。
（何も譜代の心配が「まったくの杞憂」という訳ではないのだ！）
故に、（王家と）譜代衆はグラモンを始めとする外様衆を警戒し続ける。
故に、グラモンを始めとする外様衆は（王家と）譜代衆を警戒し続ける。
さすがに激しい対立こそはもうないが、こうして両者の微妙な関係は続いてきたのである。
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7 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:27:19 ID:7RGy/Fjz [7/37]
------------=================ニニニニニ三三三三三ニニニニニニ=================------------
---------==============ニニニニニ三三三ニニニニニ==============---------
-----========ニニニニ三ニニニニ========-----
----====ニニニ====----
---===---
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8 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:28:44 ID:7RGy/Fjz [8/37]
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――こういった経緯を考えれば、アウチがやろうとしていることが、
現在の枠組みに対する重大な背信行為であるのは明白であろう。
何よりもまずいことは、この婚姻がグラモン家とルーヴェン王族公爵家の「橋渡し」となりかねない、
そう思われかねないということだ。
近くはエスターシュ伯爵家の例もある。婚家どころか実家すらも危うくする行為だった。
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圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖
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, --''' ''ﾞ￣,ヽ､_
, --ー'' " ,､-''｀ﾞヽ ｀ヽ
（, /､/ヾ/ ノ | ｀.
"ー--,ー-''ﾞ / i . （多少危険な橋ではある、あるが……
, .,L _;.;;;;､ ヽ ﾞヽ､./´｀!i 王は死に、王妃は「あのざま」だ、まあ大丈夫だろう。
,､-';;､-''ﾞ!,.､ヽ-- 'ﾞ｀_,／'ﾞ!Ｇ.ﾉ! . 上手くいけば、行く行くは王の外戚にだってなれるかもしれんな♪）
／,;-'ﾞ ,,-';ﾞ!--ﾞi-i'" ￣ '， Yi,
/ ".／ヽ, ! ﾞ;;＿,,ノ ! ﾞヽ,
/ ./ ￣;Ｔ! ,／ ﾉ. 丿i ┬-─ '',ﾞﾆ'- ､
/ ,,/ ﾞ''ニﾞ- ／ i／ / i / ｀i
.,_,i ＿,;;'ﾞ ,､-''ﾞヽ､_／,､-''｀ / i / i
i ￣＿,.ﾌ /i / ! i´ ）､ ,/ ! i i
!￣￣ ! / ! / ,i !'iﾞ '.／!-､,／ / !
i ○ i ! ! ｀yﾞi .i !. / ﾞ> ﾉ /
! !､-ヽ;ﾞ↓ / i ! ! ./ /./ /
i ○ !｀' ﾞi. i ! i. / // /i
! ! i_,,_ ! ! .i/. // / i
! ! ／／ﾞ￣ﾞ'' - 'ﾞ´￣￣ / i
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……ああ、わかってはいたのか。自分のしようとしていることを。
そうだ、知らぬはずが、わからぬ筈がない。
だが、知っていながらなお実行しようというのか、この男は。
何たる傲慢、何たる不遜。
まったく「本物の馬鹿は死ななければ（殺さなければ）治らない（無害化できない）」とはよく言ったものだ。
人とは、ここまで鈍くなれる、自意識を肥大化できるものなのか。
（もはや「家」どころか、国レベルで害悪の存在と化している！）
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9 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:29:19 ID:7RGy/Fjz [9/37]
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∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ∧,,∧ ∧,,∧ ｕ-ｕ （l ) (∧,,∧ /⌒ヽ
`ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧`ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ )と ﾉ
∧,,∧ｕ-∧,,∧ ) ( ﾉu ∧,,∧-ｕ∧,,∧ ) ( ﾉu ∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧-u'∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ ) ( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ∧,,∧ ∧,,∧ ｕ-ｕ （l ) (∩,,∩ /⌒ヽｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ
`ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧`ｕ-∧ (´・ x ・) (・ω・｀) ∧∧ｕ-ｕ' `ｕ-u'
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ
∧,,∧ｕ-∧,,∧ ) ( ﾉu ∧,,∧-ｕ∧,,∧ ) ( ﾉu-ｕ
∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧-u'
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ ｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ
`ｕ-ｕ'. `ｕ-u' `ｕ-ｕ'. `ｕ-u'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,...,_
(i l !｀'ｰ,‐-‐,.ﾆ＝,‐.､ （さて、肝心のバカ殿は――）
ヽ.,ヽゞ‐_´ ) ヽ
ir'"r-__,,,,,,.:-'" ヽ
. （（ r_,,r''"´`i'''ヽ r‐:､ l ））ｷｮﾛｷｮﾛ
／"r'.!__..-' `'";'ﾉ,! ,'
ヽ_,r'iﾞ 、 'r:< ,'
ヽr‐=''''` ' 丿, `i
`( _,,-‐'" l _,.!>､__
`'''".)､i ,.:-:'" ,.:' i. `'''ー--,-.､
,.:|.iﾞ''ヽ / .| r'" `:､
,:r' |,!,ノ.ヽ/_ | ,' i
,-'"/ ,ィﾞi | ,' `‐＜" ,' .|
i'| .<,:' .|.,' | ,' ,:' i |
l |. / |.i | ,' ,:' | |
| | ', |ﾞ '/ / | |
| .| _.', | .i / | !
| .|i" ', .i .,' / | | .|
,!''|_ ﾉ､.V / i i |
10 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:29:58 ID:7RGy/Fjz [10/37]
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∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ .∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧
（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）
＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ .∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ .∧＿∧ ∧＿∧
）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）
∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ .∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧
（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,.イイ て
／二￣ﾞﾞヽ、 て
,.へ ー-､ )ヽ て （なっ、なにい！？ まさかあの列……
__l___!__,.r===ｧ'<ミﾐ 全員バカ殿目当てか！？）
| jﾊ､＿__ﾉ ヽミ}
`┬ﾌﾟ ﾟｰ､ ﾉ/)）
i ヾ===､ } rノ ,._'ﾌﾌ
,. ‐--､_ ﾞ､} /γ} } ｨj,.-''"ノノ
,.r-=ﾆ二二ニ=ｰ---L`==',.-‐''" -'',-'
,.-''" ￣! | _-'_ノ--っｰ--､-､
r' | |_ノ ,r‐''"~、 `i ｀!
| O O { し`ー´ j ヽ | ヽ
＼ ＿Y" |:::::| ﾉ-､∠ | ＼
`ー‐---‐‐､───'''""ヾ | |:::::| j / | ＼
し r---ヽ | |:::::ﾚ / j ＼
| ヽ | |:::::::j / / ＼
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
……それはそうだろう。
普通、招かれたら挨拶の一つもするもの――まあ相手が目下なら向こうから挨拶に来る
だろうが――）だし、何といっても相手はあの天下のグラモン家の当主だ。
わざわざ来たからには、お見知りおきになりたいというのが人情だろう。
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11 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:30:52 ID:7RGy/Fjz [11/37]
,.rrr''￣￣､ﾞﾞヽ、
/~ニ u >llllllヽ
j_ ヘ ヽu くllllllllllllllヽ （ぬかったわ！ あの中ではとても話を切り出せん！
/､__,.=ﾆニ===､lllllllllll} というか、あんなに待てるか！？ くっ、どうすれば……）
,.-‐ﾌ''f j! ﾉ,.イ)）lllj
|＿(,.｡`ｰ''" " ﾉﾉlll<
{ i＿＿ 、 r' 〉}ヽr- ､_
ヽrｰ- ヽ） _ン ､/ ﾞ| | ` ヽ ､
t __,. -''＜ / | | ,.`ｰ ､
,.-'' `TTtヾ､/ | | / ヽ
f | ヽt;;:`>､! 〉 { ヽ、
| l | ヽ`!:::l l`ｰ＜ | i､
l ヽ > ヽ !::ヽ! | | ヽ
ヽ ヽ ＼ ヽ!::::ヽ | t ヽ
ヽ ヽ -‐ ヽ ヽ::::| | ヽ ヽ
＼ ヽ ＼ヽ､| j ヽ ヽ
|
＼ __ ／
＿ （ｍ） ＿ﾋﾟｺｰﾝ
|ミ|
／ .｀´ ＼
,,,,;;;ii!!'''''''''''''`ii;;...
. /' _,,,,_ ｡::::::〉|;||;;;;,
/､ '-､_`::::::::くiiii;;ii;;;iiiiiiii
ﾉ; ､_,,,;;`iiii;;;;;;;;l;;||||;;;|||||!
,,,;;ii:ill!!' .::|l :::::l||!!'λ)||!'
'l ..::i' _`-―''.. :::::::::γﾉ||'
-''l`) ___ , , :::ﾟ::l-'::'､|'',::-,__
!'ﾐﾆ;''` ;ﾉ::::::::,|::,::::/:l:::::|::::::`::-::､,_
ヽ´- :::::::_,,-ﾟ´::::ｙ |::::::l:::::::::::::::::::::`:-::､__
'､____,:-';;;､ _:::/ |::::::|::::::::::::::::::::::::／:::::`;;;､
／:::::::::::|'';;､`ｙ-;;､_ |:::::::i::::::::::::::::::::/::::::::;;;;;;;;;ヽ
il;:::::::::::::::::i::::;i ';;;;;;;;l`､|::::::::〉:::::::::::::::::|:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;､
l;i:::::::::::::::::l::::::>l 'l;;;`i |::`-:､__::::::::::::::;|;:::;;;;;;;;;;;;;;:::::::;;ヽ
l;;i:::::::::::::::::::>'::::i :l;;;;;;i|::::::::::::l::::::::::::;;;;;i::;;;;;;;;;;;;;;::::::::::;;;;;､_
l;;;;､:::::::::::::＼:::::ｌ :l:::;;;;i:::::::::|::::;;;;;;;;;;;;;;;i::::;;;;;;;;;::::::::::::;;;;;;;;ヽ
12 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:31:14 ID:7RGy/Fjz [12/37]
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13 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:31:38 ID:7RGy/Fjz [13/37]
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14 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:32:03 ID:7RGy/Fjz [14/37]
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ﾞ
_＼ _ _ ／￣￣
＼ ＼ ／ ／
￣￣|＿_ ＼＼ 、 , ／／ ＿_|￣￣￣￣
∃ | | | ｌ l ｌ ｌ | | | 田 田
|田 | | | ｌ ｌ | | | 田|
∃ | | | | ｌ . .. ... .. ... . ... ... . .. .. .. ｌ | | | ｜ 田 田
|田 | | ｌ‐ ..... .... ..... -| | | 田|
∃ | | ― .... .... ..... ― | ｜ 田 田
| .... 一 .... ... .... ー- |
― ￣ ￣ ― -
_ ＿＿上ﾆニニニTR
rﾆニニiｦニｺT彡t―.王ニニニニﾆ＝､=┬┬┬-D
├──────''´￣￣￣￣￣||ﾐ:.:.: : ::┴┴┴ｦﾉ
│: : : : : ┌──┐: : : :┌┐: : : :||il───┐li /┬──┐
│┌┐: │┌┐│: : : :││: : : :||: : : : : : ::│:::/:┬┬┬ヲ
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＿ /:::::││: │└┘│: : : :││: : : :||: : : : : : : //: : ＼／￣￣￣￣￣/
, ' ´,-i i-｀'､:::::└┘: │ │: : : :└┘: : : :||: : : : : : //: : : : : ／´三三三 ／
../ ハV | | .//ヽ::::: : : : │ │: : : : : : : : : : :ﾉ: : ,､: : //: : : : : /三三三三 / ノ彡ミﾐヾ㌫rﾂ ノ彡ミﾐヾ㌫rﾂ
｛ ﾍ V | |// >',::::::::: :│ │: : : : : : : : : //ノ/∧://＿＿／三三三三 / 彡´ r ﾑ jl 彡´ r ﾑ jl
i.l ＼V..|/ ／／廴､:: :│ │: : : : : : : ／／_ ././//＿_／´￣/￣ヽr――-､ 彡 入 ヶ {l7 彡 入 ヶ {l7
|.|---｛ ヾ／＿｛i|ﾐ: ｰ┴──┴──＜_／ , -''´ ￣ ｀' ､ / //,r ´ ￣ ＝ ｰ イ // ヽ _｣l // ヽ _｣l
|.|_ - ''v/ソ､＿___|.|├─======-==-==-=／／ヽ | /ﾊ 'n二二二二二二二二二⊃ｌ { ハ二㌧ﾘ| { ハ ㌧ﾘ
' , ／/| i ＼￣ | |/i l┴──､ ､ ﾌ ┬─/ /＼ V // >､ ',三三／/{ ﾚ ! !l } ! !l }
.V/ ./ .| .i V//ｦ┘│ ヽ.... │ 7 .ﾄ､＿＞-､／＿ ゝ',三彡ノ t ﾍ ｌ j ｌ j ｌ j ｌ j
V /. . | i ///.. . └─ ｀''---.┤ |＿__it j ｝ﾐ=､ | iﾌ＝. ､ヽ>、 ゝ､、＿ tヘ / ﾉ ﾊ ＿ tヘ / ﾉ ﾊ
＼ﾐー >／／ { ﾊ ／/不/ヽ｀'-i ｝ .｀'{ k 〈 ￣{ V-＜.ハ ￣{ V-＜.ハ
｀ー―''´ ヽ V ./ | ヽ V ./ .l ｢ ㌧こ、 y } ㌧ j y } ㌧ j
＼ソ-.上_＿ｿ／ ﾉｰl ＼ヽ } l ヽ‘、 } l ヽ‘、
｀''ー---'''´ .ゝｰ'’ ヽ＼ ﾉン ｖ`、 ﾉン ｖ`、
辷イ／ yﾍ、／ yﾍ、
し' 辷 ｺ 辷 ｺ
15 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:33:23 ID:7RGy/Fjz [15/37]
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／::／ //: ｜| |||:| ::＼ ＼: | :| | |｜ ＼::＼
／ //: ｜| |||:| :＼ ＼ | :| | |｜ :＼
／ / : ｜| |||:| ＼ ＼ | :| | |｜ :＼
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/:. ::｜| |||:| ＼| :| | |｜
:::: / ｜| |||: ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣: :| | |｜
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:::::::::::::::::::::::: ｉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀i´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ｉ--- ､:::::::::::
:::::::::::::::: ／⌒l | | ｜:::::::::
::::: :::: ／ :/| | | ｜:::::::::
:::::::／ / :| | | ｜:::::::::
:::: i´￣￣｀i :|＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,,|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿___ｉ´￣｀i::::::::::::::
: : | |/ | | |:::::::::::::
: : | |´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ｉ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀| |::::::::::::
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, --''' ''ﾞ￣,ヽ､_
, --ー'' " ,､-''｀ﾞヽ ｀ヽ （もう、客も全員帰ったところだろう♪）
（, /､/ヾ/ ノ | ｀.
"ー--,ー-''ﾞ / i おお、いかんいかん！
, .,L _;.;;;;､ ヽ ﾞヽ､./´｀!i どうやら忘れ物をしてしまったようだ！
,､-';;､-''ﾞ!,.､ヽ-- 'ﾞ｀_,／'ﾞ!Ｇ.ﾉ! ──君、すまんが引き返してくれんかね？
／,;-'ﾞ ,,-';ﾞ!--ﾞi-i'" ￣ '， Yi,
/ ".／ヽ, ! ﾞ;;＿,,ノ ! ﾞヽ,
/ ./ ￣;Ｔ! ,／ ﾉ. 丿i ┬-─ '',ﾞﾆ'- ､
/ ,,/ ﾞ''ニﾞ- ／ i／ / i / ｀i
.,_,i ＿,;;'ﾞ ,､-''ﾞヽ､_／,､-''｀ / i / i
i ￣＿,.ﾌ /i / ! i´ ）､ ,/ ! i i
!￣￣ ! / ! / ,i !'iﾞ '.／!-､,／ / !
i ○ i ! ! ｀yﾞi .i !. / ﾞ> ﾉ /
! !､-ヽ;ﾞ↓ / i ! ! ./ /./ /
i ○ !｀' ﾞi. i ! i. / // /i
! ! i_,,_ ! ! .i/. // / i
／
それでしたら、先方でもお気付きになって保管しているでしょう。
後日届けて頂くなり、使いに取りに行かせればよろしいかと──
＼
16 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:34:09 ID:7RGy/Fjz [16/37]
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┗┛┗┛ -''' ''ﾞ￣,ヽ､_
, --ー'' " ,､-''｀ﾞヽ ｀ヽ
（, /､/ヾ/ ノ | ｀.
"ー--,ー-''ﾞ / i うるさいっ！ 言われた通りにしろっ！！(*)
, .,L _;.;;;;､ ヽ ﾞヽ､./´｀!i
,､-';;､-''ﾞ!,.､ヽ-- 'ﾞ｀_,／'ﾞ!Ｇ.ﾉ!
／,;-'ﾞ ,,-';ﾞ!--ﾞi-i'" ￣ '， Yi,
/ ".／ヽ, ! ﾞ;;＿,,ノ ! ﾞヽ,
/ ./ ￣;Ｔ! ,／ ﾉ. 丿i ┬-─ '',ﾞﾆ'- ､
/ ,,/ ﾞ''ニﾞ- ／ i／ / i / ｀i
.,_,i ＿,;;'ﾞ ,､-''ﾞヽ､_／,､-''｀ / i / i
i ￣＿,.ﾌ /i / ! i´ ）､ ,/ ! i i
!￣￣ ! / ! / ,i !'iﾞ '.／!-､,／ / !
i ○ i ! ! ｀yﾞi .i !. / ﾞ> ﾉ /
! !､-ヽ;ﾞ↓ / i ! ! ./ /./ /
i ○ !｀' ﾞi. i ! i. / // /i
! ! i_,,_ ! ! .i/. // / i
! ! ／／ﾞ￣ﾞ'' - 'ﾞ´￣￣ / i
＜はっはい！？
※普通は黙って言う通りにするものだが、さすがに今回は「恥」となるのであえて言った。
17 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:34:45 ID:7RGy/Fjz [17/37]
┌────────────────────────────────────────────────┐
_ ＿＿上ﾆニニニTR
rﾆニニiｦニｺT彡t―.王ニニニニﾆ＝､=┬┬┬-D
├──────''´￣￣￣￣￣||ﾐ:.:.: : ::┴┴┴ｦﾉ
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│┌┐: │┌┐│: : : :││: : : :||: : : : : : ::│:::/:┬┬┬ヲ
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, ' ´,-i i-｀'､:::::└┘: │ │: : : :└┘: : : :||: : : : : : //: : : : : ／´三三三 ／
../ ハV | | .//ヽ::::: : : : │ │: : : : : : : : : : :ﾉ: : ,､: : //: : : : : /三三三三 / ノ彡ミﾐヾ㌫rﾂ ノ彡ミﾐヾ㌫rﾂ
｛ ﾍ V | |// >',::::::::: :│ │: : : : : : : : : //ノ/∧://＿＿／三三三三 / 彡´ r ﾑ jl 彡´ r ﾑ jl
i.l ＼V..|/ ／／廴､:: :│ │: : : : : : : ／／_ ././//＿_／´￣/￣ヽr――-､ 彡 入 ヶ {l7 彡 入 ヶ {l7
|.|---｛ ヾ／＿｛i|ﾐ: ｰ┴──┴──＜_／ , -''´ ￣ ｀' ､ / //,r ´ ￣ ＝ ｰ イ // ヽ _｣l // ヽ _｣l
|.|_ - ''v/ソ､＿___|.|├─======-==-==-=／／ヽ | /ﾊ 'n二二二二二二二二二⊃ｌ { ハ二㌧ﾘ| { ハ ㌧ﾘ
' , ／/| i ＼￣ | |/i l┴──､ ､ ﾌ ┬─/ /＼ V // >､ ',三三／/{ ﾚ ! !l } ! !l }
.V/ ./ .| .i V//ｦ┘│ ヽ.... │ 7 .ﾄ､＿＞-､／＿ ゝ',三彡ノ t ﾍ ｌ j ｌ j ｌ j ｌ j
V /. . | i ///.. . └─ ｀''---.┤ |＿__it j ｝ﾐ=､ | iﾌ＝. ､ヽ>、 ゝ､、＿ tヘ / ﾉ ﾊ ＿ tヘ / ﾉ ﾊ
＼ﾐー >／／ { ﾊ ／/不/ヽ｀'-i ｝ .｀'{ k 〈 ￣{ V-＜.ハ ￣{ V-＜.ハ
｀ー―''´ ヽ V ./ | ヽ V ./ .l ｢ ㌧こ、 y } ㌧ j y } ㌧ j
＼ソ-.上_＿ｿ／ ﾉｰl ＼ヽ } l ヽ‘、 } l ヽ‘、
｀''ー---'''´ .ゝｰ'’ ヽ＼ ﾉン ｖ`、 ﾉン ｖ`、
辷イ／ yﾍ、／ yﾍ、
し' 辷 ｺ 辷 ｺ
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18 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:35:26 ID:7RGy/Fjz [18/37]
――――グラモン家上屋敷。
＿,,.
‐ 二 l
￣ ll
ll
┌┐
＿｢_l_ i┐ . ｌ二二l ＿｢_l_ i┐
,､ ― ､｢`'ｌ‐「l、 l ﾛ l ｢ ｌ┐ .,､ ― ､｢`ｌ- _
,ｒ'' _. ｀ヽ`ｒ－－‐-－－‐-－－‐-－－‐-,ｒ'' _. ｀ヽ ⊥_
l' イﾛヽ l ｌ ｒヽ ｒヽ ｒヽ ｒヽ rヽ rヽ rヽl' イﾛヽ l ｌ ヽ
く＝＝==＝=＝＝==＝=＝＝==＝=＝＝==＝=＝＝==＝＝==,>､_l_l
_ l~￣￣￣￣￣l!ﾞ~￣￣￣＾ﾞ￣￣￣￣￣ﾞ￣~￣|￣￣￣￣￣~!`'‐ﾆl
┌‐ｉ'''‐┐ |,llｴlｌ llｴll llｴlｌ l!llｴll llｴll llｴlli illｴlli llｴll llｴll llｴlｌ| llｴlｌ llｴll llｴlｌ,|┌‐i‐┐_
_,,＿_,,-''´￣￣ヽ `''‐ ､|.llｴlｌ llｴll llｴlｌ l!llｴll llｴll llｴlli illｴlli llｴll llｴll llｴlｌ| llｴlｌ llｴll ll ,,-''´￣￣＼ ､＿,,_,＿
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｢_l ,!｢_ｌ ｢_l ｢_ｌ|｢l｢ｌ｢ｌl!llｴll llｴlｌ llｴll l!llｴll llｴll llｴlli.l!;;;;;ｉｌ llｴll llｴll llｴlｌ| llｴll llｴlｌ ｌ |｢_l ｢_l ｢_ｌ,|iｌ| ｢_l ｢_l
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l | l!ｒｰ、ｒｰ､ ｒｰ、l!ｒｰ、ｒｰ、ｒｰ､.|ｒｰ､|l,ｒｰ、ｒｰ、ｒｰ､| ｒｰ、ｒｰ､ ｒ.| |ｌ;ｨﾍ.
｢_l ,!｢_l ｢_ｌ ｢_ｌ|｢ｌ｢l｢ｌl!ｌ;;;;;l ｌ;;;;;ｌ l;;;ｨ'ﾍ.!;;;;ｌ ｌ;;;;;ｌ ｌ;;;;;|.|ｌ;;;;;ｌ|l,l;;;;;ｌ ｌ;;;;;l ｌ;;;;;ｌ| l;;;;;ｌ ｌ;;;;;l ｌ,ｨﾍ.ｌ .｢_l,ｨﾍ_l,|<;;.ﾐｽ ,｢_l
￣￣￣￣￣￣￣￣｢｢￣￣￣￣ <,;;ﾐｽ￣￣￣￣/三三'i￣￣ｨ ‐､￣ｒ´;;ヽ￣￣,<;,;ﾐｽ￣<;;.ﾐｽ￣ll!´￣￣
――ｒ´;;ﾍ ‐､´;;`ｒ´;;ヽ'―‐ ""ｨ‐､―,li!´―ｒ´;;ヽ―'―ｒ´;;ヽ' ~;;ヽ ;;;;ﾐｌ‐' '''''`――ｰli!´――li!´―――
19 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:36:18 ID:7RGy/Fjz [19/37]
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
. ┌───────┐
────|￣￣| |──────────────────
| | {二＾二} |
| | ┌─┐ |
| | ｜ｨﾇ｜ |
| | └─┘ | ,. ─────── ､
| | 同罔 岡 | | |￣￣￣￣￣￣￣| |
| {工工工工工工工工工} | | | |
| | / V ＼___∠＿|ｨ'くフ | |＿＿＿＿＿＿＿| |
| |く＿／＼ /＼ |ヌｲ レ───────り
| |/ ┌─┴─┴┐ヾ､|￣￣￣￣|二二二不二二二|￣￣￣￣￣
| |＼ｿ| | rﾒし々 | |一L| |───┼───| /￣｀ ーｧ､
|＿_r|_____|_|__}_(ｏ)_{__|_|_____|､＿＿_____|二二二土二二二|＿,/ / }
───／＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿___＼ / / /
{三三三三三三三三三三三三三三三} r ,二二二二二/ / /
r─‐､.l＿＿＿ ,/ / /
ト､ .r ,二二二二7 /
| ＼ | |
┌─┐ ＼
│俗│ ／＼
│物│ ＼ / ＼
│君│ ＼ ─＿ | ＿＿＿
└─┘ ＼＿ ／／) ,─￣ ＿＼ ￣─、_
_＼`(／/ ∠┐ //＿＼─ ＼＼
／ | ゝク＼ ∠ユl ∠＿ ＼＼￣＼ |/
／ ン ＼ ＼ ／┌ ＼＼) ＼ ／ |
／ ／ ＼／ ／￣＼~ ─＼ ─￣ ／ |
／ ／ ( /￣＼￣￣＼ ＼ | |
／ ／ (￣￣＼ ＼ | ＼> |＿ /
／ ／ /￣─ ＼ | / ／ /＼/
.／ ／ /-_ ￣─、 |／ ／￣￣/ / /＼
| ／ / ￣＼ ＼／ ／ ＼ | | ＼
| | ＼ | ──' ／￣￣￣￣
.＼ | ＼ | ／
＼ | ＼ | /
＼ ￣─ | /
＼ ￣7─_ | /
＼ | ／ ￣| ＿/
＼|/ ／/| ＿＿── ＼
/＼ ／ / | /＼ ／＼
「「「「「「「「「「さすがお屋形様っ、よい飲みっぷりです！！」」」」」」」」」」
∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧
ヽ(・∀ ・)ﾉ ヽ(・∀ ・)ﾉ ヽ(・∀ ・)ﾉ ヽ(・∀ ・)ﾉ ヽ(・∀ ・)ﾉ ヽ(・∀ ・)ﾉ ヽ(・∀ ・)ﾉ
(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))
< > < > < > < > < > < > < >
┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼- ￣Ｔフ￣Ｔフ ＿＿ / /
_ノ _ノ _ノ ／| ﾉ ﾉ 。。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
その時、グラモン公は側近たち――
といってもみな諸侯か諸侯並の「格」を持った、一流の貴族たちだが。
――と共に、二次会…もとい会議を行っていたという。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
20 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:36:59 ID:7RGy/Fjz [20/37]
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￣ ￣:＼:::＼::|::::|lll|:: ￣￣￣￣￣￣￣
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r―-､ , -―/
| , ' ´￣￣｀ 丶.| 失礼します。
∨ ヾ､ ――お屋形様、モンモランシ伯がお戻りになられました。
／| ＿ ＿ u |＼ なんでも「お屋形様にお会いしたい」とのことですが、
／三:＼´ r―┐ ｀／::::::＼. いかがなさいましょう？
|三::::::::::::::￣ТТ￣_::::::::::::::::l
|三:::::::|:::::::::::::|lｌ|::::::￣::|::::::::::|
|三::::::|::::::::::::::ll:::::::::::::::|:::::::::|
|三:::::|=::::::::::::|:::::::::::::::|::::::::|
|三::::l三:::::::::|:::::::::::::::|:::::::|
|三:::l三::::::::|:::::::::::::::|:::::::l
E:::::｣三三:::|:::::::::::::::Ｌ::::l
ｌЧ､＿_:::⊥:::＿_,.|Ｊ!
Ｌ|三三::::!::::::::::::::L｣
|三三:::!:::::::::::::|
|三三::!::::::::::::|
21 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:37:44 ID:7RGy/Fjz [21/37]
◯
|
─┴─
,─￣ ￣＼
／＼＿＿＿──￣ l
/ |
| y-─┐ ＿＿ |
| ‘──| / ( ) / |
| | てハ ヽ￣￣ ／ |
＿| ＼￣￣ ￣￣ |┬＿
_r─| | ￣ ／￣＼ | | |ヽ
└| | | └┐┌┘ | | |┘ ほへ？ ワシに？
￣┴| ／ ￣ ＼ |￣~
|＼ / ,─、 ,─、 | ／|
| | | ／ ￣￣ ＼| | |
| | | ／￣￣￣￣￣＼ | | |
| | | | | | | |
| | | ─￣￣￣￣￣￣─| |
| | ─────┘ |
| ￣￣ / A
＼ ／ vヽ| Oレ-v
`─＿＿＿＿＿ ─′ ＼ｏ ο／
＿＿|＿|＿＿＿＿＿|＿ l_ /
＿─￣| |￣＼ | ￣|
「「「「「…………はあ？」」」」」
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧
(｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´)
｜ Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
22 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:38:48 ID:7RGy/Fjz [22/37]
＿＿ ＿
,. -''_´､__ ｀｀__ヽ､
／‐-､__l ｀￣┌ー ､ヽ
/l ー､_ｭ､ ´二二_ヽヽ
/ | ､`ー― /`ー'´ ,r |ヽ う～ん……、どうしようかにゃあ？
_,.|/ ｀ ｰ''´ ヽ￣￣, | l
,. r:'T::| / n ｎ `ｰ'´ ヽ|
ヽ､|::::|::| ./ ヽ |､_
`''ｰ| / ヽ .|:::|:::l::ヽ
|::ヽ レ‐-､_＿,,. -‐-､ヽ |:::|;::l;-'′
|:::::ヽ | ,. -::::::::::-ｭ、 ヽ / |´
l::::::l | /::::::::::::::::::::::::ヽ l | .|
ヽ::::. ヽ'-''´￣ ￣｀` | l /
ヽ::::. ヽ､__,.r‐－- ､＿ ノ /
ヽ:::::. ....:/
ヽ::::::.... ...::::::/
ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
:::::::::::::
| ＿＼ _ ＿／ ＿.|
| | ＞ ￣￣￣ ＜ ||
| レ´ ＼ ｣|
∨● ―‐ ∨ ろくに面識も無いくせに、アポもとらずにいきなり、か……
| ト―┐ u } これはまたずいぶんと甘く…いや安く見られたものですな。
､ ヽ_ノ ／
＞- ―'''‐- 、
∠_ |
<⌒＞''￣⌒7 /
￣ ＿ ―''⌒ /|
―￣ ￣''''―‐一' |
ｒ ､
| ＼
ｰ―-､ ____|＿ ヽ_
´ ｀ヽ.
＼/ :,
i' -― ‐- i というか、用があるならなぜ宴の時に言わなかったのだ？
l し l あまりに強引、身勝手がすぎるだろう。
ゝ､ rっ /
／⌒ ,.-ｰ-､___,ノ^)
｀⌒ｨ 〈
ﾞｰ--､ ＼
23 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:39:37 ID:7RGy/Fjz [23/37]
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(´‐ω‐｀)(´‐ω‐｀)∧∧
(´‐ω‐) ∧∧) ( ∧∧(‐ω‐｀) 「「「「「「そうだ、グラモン家を無礼るな！！！！」」」」」」
｜ Ｕ (´‐ω‐｀)(´‐ω‐｀) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
|＼ /ヽ
| ＼ / |
i ＼＿＿＿/ |
ヽ,. |
/ ＿ヽ,, ノ＿ | モンモランシ伯というと、ルーヴェンの宮の婿養子ですか。
i | あまり良い噂は聞きませんな。ここは門前払いにすべきでしょう。
ヽ ﾉ￣| /
> ´ ￣ ｀ <
＿＿ ＿
,. -''_´､__ ｀｀__ヽ､
／‐-､__l ｀￣┌ー ､ヽ
/l ー､_ｭ､ ´二二_ヽヽ
/ | ､`ー― /`ー'´ ,r |ヽ
_,.|/ ｀ ｰ''´ ヽ￣￣, | l ん～～～～……
,. r:'T::| / n ｎ `ｰ'´ ヽ|
ヽ､|::::|::| ./ ヽ |､_
`''ｰ| / ヽ .|:::|:::l::ヽ
|::ヽ レ‐-､_＿,,. -‐-､ヽ |:::|;::l;-'′
|:::::ヽ | ,. -::::::::::-ｭ、 ヽ / |´
l::::::l | /::::::::::::::::::::::::ヽ l | .|
ヽ::::. ヽ'-''´￣ ￣｀` | l /
ヽ::::. ヽ､__,.r‐－- ､＿ ノ /
ヽ:::::. ....:/
ヽ::::::.... ...::::::/
ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
:::::::::::::
24 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:40:20 ID:7RGy/Fjz [24/37]
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
暫し熟考した後、グラモン公は決断を下した。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
Ｏ
|
,. - ―┴‐-,､
／―――‐ '´ ヽ
/,rﾆ二! /O７ ヽ
,! ヽOヽ ヽ￣／ i
! ヽ￣/ |_
くI´｢| /｀ヽ |｣_I>
｀`| ヽ / ｰ'`J ヽ / |´
! | | ヽ | | よしっ、会おう！
| | r'⌒ヽ_/⌒ヽi、 | |
l | | ,rｰ ‐''^ヽ | | |
ヽ | ,レ-‐--､｣ ,! !
ヽ ヽ _ ノ⌒ー-'/ /
ヽ_ ／
|[口]ヽー――i'´
, ,､ ,、 ,.. -‐ '''i"´￣｀＼）￣￣ ｀iヽ､
（｡Y｡V｡,! ／| ＼Ｏ | | O,ヽ、
..ヽ / / | `ｰ' `ｰ' | ヽ
| | / .| /| ＿i⌒Ｕ⌒Ｌ | ヽ
| | / ,/| / | （＿ ＿ ＿| | ヽ
| | / ,/ ,| し'! | ＿| |__| |＿ | .ヽ
| | ,/ /i l | | | （＿＿＿＿＿| |ヽ ヽ
| | / / | || | | ,へ へ .| |ヽ ヽ
| | / / | || | | / / ヽ ヽ .| |l ヽ ヽ
ヽ V /i | |,| | | レ' `ｰ' | || ヽ ヽ
ヽ / | | | | Ｖ | | ヽ ヽ
`ー'
「「「「「「……え？」」」」」」
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧
(｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´)
｜ Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
その結論に、側近たちは軽く目を見張る。
自分たちの主君が自分たちの意見を真っ向から否定するなど、実に珍しい。
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25 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:41:38 ID:7RGy/Fjz [25/37]
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
だが驚いてばかりはいられない。
こんなことを許しては、主君の「格」を落としてしまう。
……いや、それどころかなにか厄介なことに巻き込まれすらしかねない。
故に、側近たちは再考を促そうとする。
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,､ , ､
ｌ:. ＼ ／.: i
|:.:. ＼ ＿＿ ／.:.:. |
|:.:.:. ..::`´ `'.:.:.:. |
/:.:.:..:.:.:.::... ヽ
,':.:.::.:.:.:.::.:.::.. -― ',
ｌ:.:.::.:.::.::.:.:.:.:.:.:... ＿_l お屋形様！ どうかお考え直し下さい！
{:.:.:.:.:.:.:.:.:..::.:.:..:.:.. し / }
ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:::.:.::.:.:.::.:... ､___/
ヽ、:..:.:.:.:..:.:.:..:::.:.:.::.:.:.. ,／
／:.:.:.:.:. .:.:＜
|＼ /ヽ
| ＼ / |
i ＼＿＿＿/ |
ヽ,. |
/ ＿ヽ,, ノ＿ | そうです！ もし興味がおありでしたら、代わって我々が──
i |
ヽ ﾉ￣| /
> ´ ￣ ｀ <
26 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:42:24 ID:7RGy/Fjz [26/37]
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: :::::::::::|:::::＼＼ノノノ ! :::l￣￣￣￣|:::::|::::
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: :::::::::::|:::||::::::::::|::::|lll| |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|::::
::::::::::::|:::||::::::::::|::::|lll| ||]::|:::::::::::::::::::::|:::::|::::
::::::::::::|:::||::::::::::|::::|lll| |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|::::
::::::::::::|:::||::::::::::|::::|lll| |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|::::
::::::::::::|:::||::::::::::|〔 !lll! !:::::!:::::::::::::::::::::!:::::!::::
::::::::::::|:::||::::::::::|::::|lll| |:::::|＿＿＿___|:::::|::::
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￣ ￣:＼:::＼::|::::|lll|:: ￣￣￣￣￣￣￣
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:::::::::::::::::::::: ＼:::: !lll!:::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::
: ::::::::::::::::::::::::::::＼|lll|` ::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
>:::::::::::::::::::::l ｛ ::::::::::::::::::く おやおや……
／:::::::::::::::::::::::,i ヽ、:::::::::::::::::＼
／::::::::::::::::::::::::::::ﾉ..:::::::::::::::::..ヽ、:::::::::::::::ヽ、 主君の決定に異を唱えるとは……
r'"::::::::::::::::::::::::::::／..::::::::::::::::::::::....ヽ::::::::::::::::::ヽ
i、:::::::::::::::::::::::::／....::::::::::::::::::::::::::::....｀ー---―'
｀--ー――''"...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....
....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
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27 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:43:18 ID:7RGy/Fjz [27/37]
_ /＾￣￣¨¨¨ーrm,,
i ^^´ ＼ ＼ ＼￣＼
_人ヾ＼ ＼ ＼ ＼ ｀i
ﾍ i ＼ ＼ ｀i ヾ i
|三ミ ||||＼ i | | |
レ ミ／:::::::::i | ｜ | | | |
〈 ;^::::::::::::::::::|| | || ||｜|| | | | |
.レ／i::::__ｘ≠x v | レ＾,-三=テヽ//,/
l（＼ r´r´＿土ヾ示~^|≦ﾐゞ" || ノ いけない子たちだ……。
ヾヽ＼ｒﾍﾆゞﾟ"｀ }t‐ｰ´＼;;＿_／ |/
＼::|::＼_:::::::_,／^|::: ::::::::: _ﾍ .| ＼,,,...,,
ゝ.|:::::::::二:::::::;;;;;___;/_,,,ェｦ .|＼ ＼:::::
/.∧:::::｀ヾ-=;;;ー二二ノ´ /||＼＼＼
_┌ー¨¨/ ;;｀＼;;::::::::-￣:::::" ／´;;;;;;| .;i:::::::::
ーー¨¨¨/;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;|;;;;;||||｀"ー;;;;;;;_;;;;;;-"´::: || ＼
＿＿,,,../;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:::|:::::::::ﾍ||||::::::::::::::,ﾍ ＼:::::: :|;;;;;;::::::
┏━━━━━━━━┓
グラモン家筆頭家老
. ラ・ロッタ城城主
ギコ（ラ・ロッタ）伯爵
┗━━━━━━━━┛
「「「「「ご、ご家老！？」」」」」
／￣￣￣￣￣￣＼ ── ／￣￣￣￣￣￣＼ ／￣￣￣￣￣￣＼
／ ＼ ＼ ／ ／ ＼
/ U ヽ ＼ / / U ヽ
l::::::::: |. ／ l l :::::::::|
|::::::::::U （●） （●） |. ／ |::::: （●） （●）| （●） （●） ::::::::::|
|::::::::::::::::: ＼＿＿_／ | ── |:::::::: ＼＿＿_／ .| ＼＿＿_／ :::::::::::::::::|
ヽ:::::::::::::::::::. ＼／ ノ ヽ:::::::: ＼／ ヽ ＼／ ::::::::::::::::::.ノ
28 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:44:25 ID:7RGy/Fjz [28/37]
◯
|
─┴─
,─￣ ￣＼
／＼＿＿＿──￣ l
/ |
| y-─┐ ＿＿ |
| ‘──| / ( ) / |
| | てハ ヽ￣￣ ／ |
＿| ＼￣￣ ￣￣ |┬＿ なんじゃい、ギコか。
_r─| | ￣ ／￣＼ | | |ヽ お主、留守番はどうしたんじゃ？
└| | | └┐┌┘ | | |┘
￣┴| ／ ￣ ＼ |￣~
|＼ / ,─、 ,─、 | ／|
| | | ／ ￣￣ ＼| | |
| | | ／￣￣￣￣￣＼ | | |
| | | | | | | |
| | | ─￣￣￣￣￣￣─| |
| | ─────┘ |
| ￣￣ / A
＼ ／ vヽ| Oレ-v
`─＿＿＿＿＿ ─′ ＼ｏ ο／
＿＿|＿|＿＿＿＿＿|＿ l_ /
＿─￣| |￣＼ | ￣|
／ヽ /
,.z=='三ミﾐ=-,.､、
. __」fr三ミヾヾミミミﾐヽ、
r行ミヾ'f示ヾヾヾヾミミﾐﾐヽ
l彡三ミヾ川ヾヾヾヾヾヾミﾐl ﾏｲﾝ・ﾌｭｰﾗｰ
尨ｨ三ミﾐヾ川ヾヾヾヾヾヾﾐi、 他の家老共に押し付け、抜け出してきました。「わが君」。
Y彡三ミﾐヾ'ﾞﾞﾞヾヾ､,斗､ヾﾘ
ヾ彡ﾃ'´ ヾ/ヾヾ州l
klV' ／＾`ヾ' ' ,r' ⌒刈
ヾ,ﾍ. -ｚt;ﾃ=y彡'＾ ¨´ | iー - －､_
`Tヾ(____ノ __V ,ｲ / ! ,ﾊ
／ . ヽ、''ｰ-=≠'"ノ /l 〈 /
, 〈l ｔ― ー_´ r' i ｖ / ｛
. / , 、 ＼ 丶￣ ! ﾚﾞ i
{ 〈｀ヽ ｊ__ ＼ ヽ / 〉 { ヽ
. 〉 ヽ ∨ ) } >=､,｀=ｖ / ′ ﾞ,
/ 丶} ;' 厶_/ // /! / ! { !
| ∨ / / // , ! / }！ ?@
{ ′/、 / 〃丶′! .ﾞ ヽｊ ｛
ヽ 〈 ﾞ ｙ / /､丿ｲ 〉 ム
丿 ＿_>、 ′ ′／／ 丿 ∠ }
〈＿／┌／ `ーー-ｒ匕 ｒ''⌒ヽ ｚ―‐ｔ ／ヽ ／〈
く / 八 ∧/ ヘ､ く ＼ ｀く ｜/ ｀､
. ﾘ `, / 〉 ∧ ぃ ￣ｿ ヽ
＼ ！ /、 / / ｊ ｜ ＼ ｲ
29 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:46:02 ID:7RGy/Fjz [29/37]
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ギコ（ラ・ロッタ）伯――
ギコ本家の当主であり、グラモン家最大の従属諸侯として家臣筆頭を務めると同時に、
トリステイン王家より伯爵位を賜る直参でもあるという、二つの顔を持つ貴族だ。(*1)
その領土はラ・ロッタ県中部五千余戸、麦高十五万クオータ！(*2)
半独立・半従属諸侯でありながら、モンモランシ本家どころか四分家まで合わせて、
ようやく肩を並べられる程の有力諸侯である。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_ _
r､ヽヽ ,..
l.i^iヽヽ! ｌ
`、ヽ `!
`、 ` {
ヽ , ﾍヘ
ヽ' ／ ＼
く ｡. ＼ ,.-､、ﾍ
＼ﾟ ｡ ＼ ,.._彡ミ',ハ、
＼ `ゝ､._ ,イヽ (_ノ彡, ヽ
＼ __ヽ.l. ヽi、 `i彡ﾉ// `;- いやはや、「わが君」もお人が悪い！
＿ ヽ-─ ￣__,..-l、 L./// ,F` こんな「楽しい」時期の王都行きに、
ヽ´ _. -‐'ﾆィ○l ｀` ‐_,ーｲ//,ﾄ . 私を置いて行くなどっ！
/ヽ`=i ,.-'´, - '´,. ﾍ. _,!‐.ニ∠._,.-｀ !、
/ ／/_..i' ／'"l∠ _,.-─‐,.､ ｀_ヽ､ ヽ
/ /‐-´-〈 イ ....＿i'_ i' r（ヽ! l'´ .i
,' / ｉ ヽ l、`ヽ-､/{ヽヽヽ!ミミ､`、
,' i' i. ヽ l、 ￣li. i ` lﾄl `ﾞ ヽ
i /l ヽ,.-'′ l、 lヽ ﾉ ,! `、
,l. /.{ _ l、 ! `l,.'- ´ /
./l/ ! ｌ _.- '´ ヽ. i、 l.＼-- ..._ ／
/ l l l ヽ ,.- ´ i、 l ＼
,' l ｌ l.i ´ i、l. ＼
,' l l. l. l、 _. - ´ i､l. ヽ
,' l. ヽ､_j l、 __.. - ´ l l、 ヽ
i l. `、 `､ ´ l. l、 ／ヽ,
`ヽ、l `、 ヽ l l、 ヽ. ／ ヽ
` / l `、 ヽ l l、
`
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本人自身も優秀な軍人…いや「武将」（諸侯）であり、
でありながら「わが君」の飼犬を自認する変わり者。
ｳｫｰﾓﾝｶﾞー
そして――救いようのない戦争狂だった。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
※1 グラモン家の従属諸侯の大半は、直参としての身分も有する（これは「異常」と言ってよい！）。
. 王家による分断工作とも言えるが、本来、フリースラント州はグラモン公個人に与えられたものではなく、
. 「グラモン一党」に与えられたものであるので、「当初の予定通り」と言えなくもない。
. （領土の分け前を巡っての仲間割れ・分裂を期待したのに、まさか結束するとは！）
※2 封戸も封高も「表高」だが、実際より多目に見積もられている。
. これはグラモン系の諸侯・領主に共通しており、名誉なことではあるが負担も割高だ。
. （諸侯や領主に割り当てられる様々な負担は、表高を基準とする）
30 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:47:06 ID:7RGy/Fjz [30/37]
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そんな男がこれほどまでに胸を躍らせる「楽しいこと」とは何か。
――決まっている。戦争、戦争だ。
この男は、王都から、時代から、戦争の臭いを感じ取っていたのだ。
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31 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:49:05 ID:7RGy/Fjz [31/37]
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後世では、この時期に「後の戦乱の種が撒かれた」などとよく言われるが、違う。
この時点で既に「爆発寸前だった」のだ。
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. /: : ,ｲ : : : : : : : / : : :/: :| :._⊥/-─‐ ! :l .|: :| ──- .. |:|: :l!: : :l : : : : : |
/: :/ │: : : : ｌ : : !: : : :|:,.イ´.: l/.:::::::::: /:/ |: :|:::::::::::::... ｀メ |: :|!: : :l : : : : : |
,' : ,′ | : : : : ｌ : : |: : :.イ:/|: : :/-─＜ /:/ |: :| ＞─‐--､｀下y'| : : l: : : : : :|
│: | | : : : : | : : |: : : :|:.:_,.ｨ≠≦三ﾐ ／'" |: :l 彡三≧ｪx |/ ヽ: : :l : : : : :|!
│: | | : : : : | : :│: : :l,ｲィ'::l|li|l|li|!:| | / |::l|il||i|li:ヾ;､ | : : :| : : : : i:! . うそ……
│: ｌ ｌ: :/: : :| : : l : : 〃 {:::::l|l|l|l|l|::| j,′ |::l|l|l|l|l|::::}ヽゝ : : :l : : : :,ハ うそよ……
|: :,′ ∨: : : :l : : l : : : l: .∨:!!|l|ll!!::| |:::!l!|l|l!!::/ /} : : /: : : :/ : :l
|: ′ ∧ : : : |∨ l: : : :|: :',∨:::::::::::j_ {::::::::::::::/ // : :/| : : :/ :| : l
i,′ / ヽ : : | ∨ : : : |!.:ハ＞=≦三三 三≧==＜. //: : /: | : :/ : :| : |
／ | ＼| : ∨ : : ﾊ : :{三三三三 三:. 三三三三ムイ: : :| :/ : : :| : |
| : |: : : :|＼: {＼乂三三三 i!三三三三三三三/ :| : : :|/ : : : :| : |
| : |: : : :| : :ヽ＼ ￣ ＿Ξ三三三三三,/| : |: : : : | : : : :| : |
| : | : : : |: : : :|｀ |lヽ、 ´￣｀ 三三三三:,イ: :| : |: : : : | : : : :| : |
| : | : : : |: : : :| : |l |: |li:..、 三三三三才il| :l : :| : |: : : : | : : : :| : |
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
……考えてもみて欲しい。
王が急死し、残されたのはまだ若い王妃と唯一の直系王族たる幼い王女のみ。
これだけでも激しい権力闘争を予感させられるというのに、
その王妃の後ろ盾が外国（アルビオン）だったら？
王家を支えるべき譜代筆頭が、職務を投げ出して引き籠っていたら？
それだけではない。
未だフィリップ三世の放漫財政により疲弊した国内、
抱え込んだクルデンホルフという爆弾……
ここまで揃うと「内憂のデパート」だ。もう笑うしかない。
（挙句の果てに、王妃が「喪に服す」と称して早1年以上も王位の空白が続いている！）
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32 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:51:36 ID:7RGy/Fjz [32/37]
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
対外的にも深刻だ。（こちらも未だフィリップ三世の「やり過ぎ」が尾を引いている！）
死肉に群がるハイエナ同様、混乱時に付け込むのは世の常であるが、
特にトリステインはハルケギニア最大のチート穀倉地帯である。
大義名分のあるアルビオンは当然介入してくるだろうし、
アルビオンに穀倉地帯を制されることを恐れるガリアを始めとする諸国もまた対抗して介入しよう。
それぞれの国が、それぞれトリステイン王族を立てて、という可能性も十分にあり得るのだ。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
∧＿∧
（ ´Д｀） ∧＿∧ とはいえ、トリステインのチートは精霊との契約があってのものだからなー
／ ＼ （´Д｀ ）
＿＿| | | |＿ / ヽ、 ……外国によって立てられた王って、認めてもらえるのかな？
||＼ ￣￣￣￣ ／ .| | |
||＼..∧＿∧ (⌒＼|_＿./ ./ さあ？ 相手は精霊だしなー
||. . （ ） ~＼___＿_ノ| ∧＿∧.
. _/ ヽ ＼| （´Д｀ ）. 文字通り人知が及ばないからね。
. | ヽ ＼ / ヽ.
. | |ヽ、二⌒) ／ .| | | まさか試すわけにもいかないし…… どうするよ？
. .| ヽ ＼∧＿∧ (⌒＼|_＿./ ./ .
ヽ、＿＿＿（ ） ~＼___＿_ノ| ∧＿∧
. _/ ヽ ＼| （´Д｀ ）.
. | ヽ ＼ / ヽ、
. | |ヽ、二⌒) ／ .| | | .
. .| ヽ ＼＼ (⌒＼|_＿./ ./ .
. ヽ、＿＿＿＿ ＼＼ ~＼___＿_ノ| .
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
……ああ、そういえばアルビオンの血が濃い王女が第一王位継承者であることに、
教皇庁は顔を顰めているに違いない。
アルビオン以外の国々は、これを熱烈に支持するだろう。
だが、アルビオンは……
安全保障の要たる食料・木材・火薬をトリステインに依存しているアルビオンには、
とうてい受け入れられるものではない。下手をすれば――
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33 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:53:09 ID:7RGy/Fjz [33/37]
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はっきりと言ってしまえば、この後曲がりなりにも10年以上もの平穏が保たれたのは、
幸運の連続――あくまで「トリステインからみれば」だが――によるものであり、
およそ奇跡以外の何者でもない。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
,. ‐-､
/ ヽ
◯ ,...-‐十‐-.､ え！？ 兄さ……モード大公が！？
／:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:、＼ ○ 処刑っ、処刑よ処刑！！ 今すぐにっ！！
o,:':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:ヽ
/:;:.:i:.::/:./ｉ.:.:.:ｉ:.:.:.:;ﾊ.:.:.:O （くっ… こんな強引なことすれば、
{/ﾚ:.{/|:X_ヽ:/j／ |:i:ixﾂ. 国内が大きく動揺することくらいわかってる！
' ;∨／／／／／ﾘ'´}∧ でもっ、でも～～っっ！！！！）
〃 /｛ /￣ ⌒ヽ ノ: ∧
（＼ 〃 / 个 ｛＿＿＿__ﾉY⌒¨￣｝――--､
／ヽ ｰ､＿＿ ／⌒Ｙ下､ ｘ ﾉ∨ |ー―--､ ＼
〈ヽ＼と_＿＿＿￣｝ ∨::::i__/iiヽ__i:::: 廴＿｣ ＼ ＼
//￣￣ // ＼ﾌ }.{.{示id示}.}.}::::} ｛ 、〉
｛｛ ' ／ >、 /::{.{.以id以}.}.}::j' ￣
／ xく＿ﾚﾍ::::ゝ'‐'‐'‐'‐'‐'::|'
ヽ丶 ｛｛ ／／ }::::::i:o:::::::::o:ｉ::::i
⊂ﾆ'⌒´ r'' j:::::::!:::::::::::::::i:::::i ｺﾘｬ､ﾄｳﾌﾞﾝ ﾄﾘｽﾃｲﾝ ﾄﾞｺﾛｼﾞｬﾅｲﾜ !
└‐とノ＼. ,':::::::i:o:::::::::o:ｉ:::::!
＼ ,'::::::::i::::::::::::::::::!::::l
j:::::::: i:o:::::::::::o:i:::::'､
∧二ﾆiﾆﾆ三三i/／＼. ┏━━━━━━┓
/:::::厂::::::::T::::::::::丁::::ヽ:::＼ アルビオン女王
/:::::/::::::::::∨::::::::::∧::::::::::＼::〉 ┗━━━━━━┛
. /:::／::/::/:::/::::/::i:::::::::::::::i:::::N::::i::::::::',:ﾊ
. ,'::/ i::::i::::i:::::i:::::i:::::i:::::::::::::/:::i::i i::::i::::::i:::i:ﾊ
i:/ .i::::i:::/::::::i:::i i:,斗:i::::::/::メ､ i:::ﾊ::::i::::i:::|
i' i:::i::::i:::,斗ﾁ´i/ V:i::/‐' / ｀iメ､i:::i::ﾘ::ﾘ （さ～て、政策変更と国内の引き締めにだいぶ時間がかかったけど、
Vi:::i:::::: iu ヽi / i::::i_i::/ 後は反乱祭りで不穏分子を一層するだねけ♪
ヽ:iヽ:ﾊ ｨ=＝､ ｨ＝=､ i::/ i:::| これでようやくトリステインに――）
. i:::i.､_ヽ /ｨ_ノ:i:::|
i::/:::i::::ﾍ. _'_ u./::i::::::i:::i ……え？ 今なんて？
/:i::::/::::::::::>u イ::::::i::::::i::ﾊ
,'::i::::i::::::::::::::::::,.l＞ - ＜l_::::::::::::::i:::::i:::::i
i::::i:::i::::::::::::::／.i i.＼::::::::::i::::i::::::|
. V:ヽi::::,..＜ | .|. ＞.､:i:::i:::::/
,.イ .|￣｀ ´￣| `‐',"
＜反乱軍の旗頭はモード大公…いえモードです。
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34 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:55:00 ID:7RGy/Fjz [34/37]
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:.:.:.:.:.!:.:.: |: .|,､:.:.:.:.:.:.l:.:.:.|.ﾍ : .| ,ｒｧ=＝=ミﾞ 、 !:.:/:.:/ !:.: ./!:.:/
:.:.:.:./:.:.:.:.!:.:ｌ i:.:.:.:.:.:l:.:.:.| ﾍ:.{ ⊂⊃ ''" ll./／､/ l:.:./ .!/
:.:.:/:.:.:.:.:./i:.:! ﾍ:.:.:.:.:.l!:.: l ヾ イ ´ ＼,|:/
:./:.:.:.:.:.:.:i、ﾍ ヽ:.:.:.:!ヽヽ !! 〃´
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘﾄ ＼:ヽ ヽヽ、 〃 ＿__ / いったいなんなのよ！？
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;!｀ﾞーヵﾐヾ `ｰ- 〃 ／ ./ / もーわけがわからないわよっっ！！
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:! ｀ !! / / /
:.:.:.:.:.:.:.:.: .:/: .:.:.:.:.:.,i ハ｛＿__ﾉ/
＿＿_:.:／:.:.:.:.:.:.:./ i! li /
. ｀ ｰ ､_,/ , -イ-=--‐'
｀ ｰ /
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……まあ最も貧乏くじを引いたのはご覧の通りアルビオンだったが、
この間、トリステイン以外は混乱の連続だった。
ガリア王国は王の急死と国を二分する後継争いとその後の収拾に追われ、
ロマリア教皇庁においても大本命の辞退により教皇不在の合議制時代となり、
どこも国内のことで手一杯……トリステインどころではなかった。
（そしてやっと落ち着いたと思ったら、「白き皇」の後輪である！ まさに踏んだり蹴ったりであろう。）
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35 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 10:56:33 ID:7RGy/Fjz [35/37]
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だが、そのようなことなど神ならぬ身の知る由もなし.、
聡く力のある者たちは迫りくる戦乱の予感に備え、
またある者たちはなんとしてこれを食い止めようと動く。
――そんな時代だったのである。
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＿_
_ ‐ ￣￣￣ ￣｀ヽ,
／ _ l
/ ／ ｀'‐-､_＿_ - < ヽ
ｌ < U ', l
. | ／ ／｀ ＼_/ 三／ヽl /
| ,￣ヽ l r‐-u-, l ､＿,l´
ヽl ヽ.l l ｀ーﾗ '、lヽ￣l
l y.l l ヽ_／ l | | l なんとしても国を…王家を守らねば！
/ ＼_ l ',. / _.｣ / 10年、10年耐えれば……
. _/ ', l U / l
／ l ＼', '- ￣￣ - l
／弓弓＼ '‐､ -‐ l＼
／＼弓弓弓 ' ‐- ､ _ ＼_ , -‐‐-｀､ ＼
. ／ ＼弓弓弓弓弓弓｀‐-､_ ｀l ヽ. ＼
. ／ ＼弓弓弓弓弓弓弓 .｀-', ｌ 弓＼
／ ｀ ‐- _.弓弓弓弓弓弓 ＼＿＿ l 弓弓＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,- 、 ／ ＼ ／ ＼
/ ! | 混 叫 阿 | | 音 あ 聞 戦 |
/ / , - ､ | 声 喚 鼻 | l が の こ. 争 |
r‐､ト l ／ ﾉ | 合 の と ! |. 懐 え. 交 |
! ! | ／ ／ l 唱 | ,.z=='三ミﾐ=-,.､、 |. か る. 響 ! f¨ヽ r‐ ､
ﾉ l. | / / ! が. |. __」fr三ミヾヾミミミﾐヽ、 .l し . 楽 | l ', ! ',
〈 .l l./ /,.．-‐ ''"´ ）＼_＿__＿___,.く r行ミヾ'f示ヾヾヾヾミミﾐﾐヽ .| い が !. _ | l ',. ',
', ,! ,/ ／ ,.＞'´ l彡三ミヾ川ヾヾヾヾヾヾミﾐl >､＿_＿＿__＿_／ ! ｀ｰ- ､ !. | | l,.-‐ 、
ﾚ 〈 ' >'´ 尨ｨ三ミﾐヾ川ヾヾヾヾヾヾﾐi、 ヽ､.._ ヽ、 | l. | l. ／
| ヽ '´￣￣⌒丶、 ,Y彡三ミﾐヾ'ﾞﾞﾞヾヾ､,斗､ヾﾘ `ー- ､ ＼ ヽi. lﾉ l./
', ｀ ｰ ､_ ,ｧ‐一ｰ-､__,! ,. -‐'" ヾ彡ﾃ'´ ヾ/ヾヾ州l ヽ ＿＿_ヽ ヽ ' l'
', { ／ klV' ／＾`ヾ' ' ,r' ⌒刈､ ﾄ､ r‐'´ ｀ _, -' ´l
', ,!、 /､ , ｌヾ,ﾍ. -ｚt;ﾃ=y彡'＾ ¨´ |'＾ﾍ l ﾄ､ `ー ' ´￣} ｀´ !
', ﾉ｀ﾊ ﾉ ヽ / |. `Tヾ(____ノ __V ,ｲ / ハ ! ｲ ,r,=i !
くヽ、__ .. -‐'＾}/ ', ,! i ヽ | |. ヽ、''ｰ-=≠'"ノl V , ﾚ' ,ハ /(. ﾄ !
|`ｰ‐ ／ ', r' ! V | ! l ｀＞rー;＜_｜ Ｖ,ｲ l / `くヽ､ ,'
ﾄ,__＿_,／ ', ノ＾ヽ ! V ! l l／ ｿ叭 ｀| ∨ -‐' ! / ｀ヽ､ ｰ- イ、
. /八｡.／ ', ／ ､ ﾍ | ヽ、 〈/^ﾊ〉 ト-､＿____〉. l ／ ヽtｰｧﾍヽ
l lii／ ',/ ｀ヽﾍ ! ﾊ. ﾙ' |l / ＼ | , ﾍ. ／ ヾ'|i|!l |
ﾉﾉ/ V >ｲ└─ｰ-/ ヽ, ,! ｜Ｖ ＼ ノ ﾚ' ヽli;l !
./// /´〉 ヽ、 ､ ／ }ヽｰ / ∨ ﾚ' ／ ,.ィ" ,､ r､ Yr'
〈_'_ ｰ' /ﾞ〉 ヾ ヾ ／ ヽ / ヽ／ ／ | '´ / ,､.｢儿j U _'｣
｀ヽ、 ｰ'/〉_ ! l ∨ l ヽ､_＿ ／,. -''"´￣丁｀ヽ､トv' / l' Y ,. -‐''"´
＼ "〈/ ﾘ | 〈ヽ､ ／／ / ! Ｖ { ' ,. -‐'"
37 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/29(月) 11:01:54 ID:7RGy/Fjz [37/37]
以上、投下終了。
これは異聞、異説なんです。
だから好きに書いてみました。
38 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 11:02:02 ID:0uObQcFa
乙
39 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 11:09:07 ID:Qojg8clx
乙です。
新城さんと少佐が親子とか怖すぎるｗ
40 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 11:32:46 ID:ozNBq69O
乙
41 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 11:36:38 ID:DHRb1Ca5 [1/2]
乙！
少佐が誰かと結婚して、その子供が直衛と羽入か。
少佐の嫁さんは遺伝子的にみて低身長で可愛い系ってことだな！
42 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 11:46:49 ID:eaRBT7X0
乙
ファーザーはアウチの行動に爆弾の火種を見たんだなｗ
グラモンが動くのにちょうど良い基点と少佐も判断したようだｗｗｗこれは怖い
43 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 11:48:06 ID:SJoEN62h [1/2]
後輪じゃなくて降臨かな？
それにしてもこの設定の細かさにいつも感嘆させられます
44 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 11:48:32 ID:SJoEN62h [2/2]
おっと、書き忘れてました
乙です
45 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 11:54:38 ID:AN2nNS3r
相も変わらず面白いなぁ。
乙です。
46 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 13:42:37 ID:tt8aiT3d
乙でした
しかし（外から見て）何て楽しい状況ｗ
目端の利く有能な当事者にはたまったもんじゃないだろうが
麻呂やヨミはたいへんだー（棒
47 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 14:01:11 ID:wu8jEsjr
乙、
ここまでアウチの行動が裏目裏目に出るとは…グッジョブ!
正直な話やる夫もこのアウチの様な行動を平然とやり尚且つ成功させたりするんだろうな。
48 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 14:14:32 ID:x+1NcuH6 [1/4]
乙であります。
1000年にわたり王家や譜代の分断工作等を切り抜けてきたグラモン家は伊達じゃないですね。
なによりもアウチの行動から1000年の忍耐を棄てて動く機会だと見抜くグラモン家は本当に恐ろしい。
49 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 14:49:37 ID:DHRb1Ca5 [2/2]
あの当主にそんな高度な判断ができるとは思えない…ｗ
50 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 16:36:27 ID:Ju9OKNcX
判断じゃなくて直感で動いてるとか？
高度な判断は有能な外付け回路のジョンさんが・・・ｗ
51 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 16:37:39 ID:fHfvbBXq [1/3]
何度見ても思うんだが、ライトの子孫がファーザーというだけで噴くｗｗｗｗ
52 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 16:42:43 ID:hKvQeA0I
偶然ってすごいね！
乙です
53 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 17:46:02 ID:V09oeit5
乙！
じっくり書かれるとこの時の異常性がよくわかるな。
よくこの国が存続できたなｗｗｗ
54 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 19:13:51 ID:+2KCwEXq
乙 そしてこの後にうっかり精霊を怒らせるという最大の自爆をするという……ｗ
55 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 20:05:24 ID:0DGUFRbv [1/4]
しかしこのグラモン公爵、何と恐るべき直感。時代の匂いを誰よりも早く感知している。
ここまで来ると、クルデンホルフの『姫巫女』の予言力に匹敵する超常能力だ。
人物鑑定眼と直感（洞察力）があれば、後は何が無くてもトップとしてやっていける。
彼ほどの立場なら、外交も内政も戦争も家庭までも、全部部下に任せることが許されるんだから。
誰だよ、この公爵を「うつけ」呼わばりしている破家者は。
韜晦も見抜けないボンクラ集団が、トリステインの譜代貴族なのか？
この惨状じゃ、「白き皇」の降臨が無くても、遅かれ早かれトリステインは簒奪されただろうな……。
56 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 20:09:59 ID:4I9QCCiJ
まぁ原作がそういう状況だったしなーｗ
あれで呼び出されたのがサイト以外だった場合本気でやばかったかもしれんｗ
57 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 20:21:23 ID:0DGUFRbv [2/4]
書き忘れておりました。真にお疲れ様です。
そう言えば、この頃のゲルマニアってどういう時代だったのでしょうか。
アルブレヒト三世即位後の国造りの時期？
58 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 20:26:59 ID:x+1NcuH6 [2/4]
原作通りなら皇帝はアルブレヒト三世かな。
確か、帝位継承権を兄弟達を排除して即位したはずだから漸く一族間での紛争は安定。
そして原作ではアンリエッタに対して同盟を結ぶ対価として婚約を結ぶことを要求していたはず。
59 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 20:36:11 ID:YgIm79KU
乙～～
トリステインは本当にボロボロですね。
しかも、その後宰相になったマザリーニが完治させるのに失敗したから、
十数年間延命治療で無理やり生きながらえさせたと。
そりゃ国内はボロボロになっているのも当然ですね。
大半のトリステイン国民にとってはたまったものじゃないでしょうけれど。
60 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 20:39:06 ID:KycOwLbB
乙ですー
倉門隊のネタで書かせてもらってる身からするとどーしろと、って感じですが。
初代だからいいんだ初代だから。。
61 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 20:48:50 ID:7ghSUw73
アウチはこんな時代に封印金使いこんだのかよ…
それを知った時のモン家筆頭家老さんの顔をちょっと見てみたいｗ
62 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 20:56:07 ID:0DGUFRbv [3/4]
>>61
そのショックで家内の何人かが死んだのと違うか？
いつ戦端が開かれてもおかしくないこんな時代に、よりにもよって封印金を溶かすとは。
どうしてアウチは「しばらく戦争は無いだろう」なんて思えたのか。
頭の中を覗いてみたい。
こうちょっと、斧か何かでカチ割って調べてみたい。
何か変なものが詰まっていたらどうしようｗ
63 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 21:03:37 ID:i+xCOFEq
乙
しかし、ここ読んでから改めて原作読んでみると、意外と面白く感じた
中高生の時はべたなラノベの一つくらいにしか感じなかったのに
原作の舞台って、正しく伝説の虚無と使い魔が活躍する為に作られた舞台って感じだったわ
ヤマグチノボルは全部計算して舞台設定したのかな。偶然だったら…
64 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 21:05:22 ID:loM1JD7Y
＞どうしてアウチは「しばらく戦争は無いだろう」なんて思えたのか。
だってそうじゃないと封印金を使い込む言い訳が立たないじゃんｗ
こういう奴は結論を用意してから言い訳を考えるから、整合性とか関係ないよ
65 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 21:33:21 ID:x+1NcuH6 [3/4]
1.封印金を使いたい⇒2.戦争は無いに違いない⇒3.よって封印金使っても問題ない
ですね
本来は1と2が逆じゃないといけないのですが。
66 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 21:35:01 ID:0DGUFRbv [4/4]
>>64
>こういう奴は結論を用意してから言い訳を考えるから、整合性とか関係ないよ
ああ、現実にも居たよね。
地震は起こらないだろうとか言って、小中学校の耐震工事費用を「仕分け」した政権与党が。
アウチのモデルって、実は日本の民主党政権なんじゃないか？
67 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 21:39:10 ID:fHfvbBXq [2/3]
>>63
ノボル神は軍ヲタであり、軍ヲタは高確率で歴史ヲタも併発しているから、まるっきりの偶然じゃないと思うよ。
史実ではどちらもフランス大元帥になるほどの大英雄リッシュモンとチェレンヌが、ゼロ魔の原作ではセコい
小悪党として描かれていたりと、事前知識があるとクスリと出来るようなネタも仕込んであるしねｗ
68 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 22:50:10 ID:upxkZwWZ
乙です！
直衛の親少佐とはｗｗ
グラモン系統もやばいの揃ってるなｗ
69 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 23:01:22 ID:fHfvbBXq [3/3]
エジンベアは絶対に硬水だと思うｗ
美味しい紅茶を入れるには硬水でないと……という特殊なお国柄だからな。
70 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 23:05:01 ID:4CfoAjE+
>>66
ロバ・アル・カリイエの果てにある国には、地震や災害のために積み立てたお金を
目先の投票数目当てにバラマキ政策で使ってしまったそうじゃ・・・
そして実際に大災害が起こってしまったけどお金が無いせいで被害は収まっておらず
その責任を巡って内輪もめや頭の挿げ替えをしているそうじゃ・・・
71 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 23:12:37 ID:WzKl1WAh
その東方のかの国では財務卿が政権を握ったそうで
72 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/29(月) 23:24:49 ID:x+1NcuH6 [4/4]
>>68
君主が劉邦タイプですからね～
彼らヤバい連中がその実力を発揮する場を与えてくれる訳で。
グラモン家は総体として侮れないどころかトリステインではクルデンホルフとともに恐るべき勢力ですよね。
73 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 05:43:39 ID:GUqaDGk4 [1/3]
>>72
>彼らヤバい連中がその実力を発揮する場を与えてくれる訳で。
部下を見れば、上司の資質は分かる。
グラモン公爵の下で働いている人材を見れば、彼を無能な君主とは到底言えないんですがね。
そういった「人を見る目の鈍化」が、トリステインの王朝交代をもたらしたんでしょうね。
（アウチにしても、普通ならとうに淘汰されてしかるべき）
74 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 06:12:13 ID://eJzmDq
息子の方は判るが、
如何してこのロッタ家からあうあうが生まれた？
75 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 06:23:18 ID:GUqaDGk4 [2/3]
>>74
つ[嫁]
いや、彼女だって十分「あの親にしてこの子あり」だろう。
ＡＡネタ的にもなかなか病んでるし。
76 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 08:38:06 ID:Sko2fBUU [1/3]
>>74
読んでいると結構彼女も病んでいるような……
あのギーシュが恐れるぐらいに。
77 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 08:51:42 ID:/f8ZP+aV
下が優秀でも上がパッパラパーって実例は歴史に腐るほどあるけどなぁ。
個人的には、「上が阿呆でも下が支える」システムが出来上がってるような。
78 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 16:46:25 ID:zX0kK/xh [1/2]
そのパッパラパーを見捨てもせず取替えもせずに真面目に支える優秀な人材ってなかなかいないけどね。
人望を得る能力って外見からだとわかりづらいんだよね。
逆に実務は優秀なくせに人望だけない奴ってのも結構よくいるし。三成とか。
79 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 16:46:38 ID:kkhO7vVs
>>77
それで何とか回ってるケースは、得てして平時の話。
動乱期にはそういう国が簡単に滅ぶ例が山のようにある。
で、その動乱期の舵取りをうまく出来る国っていうのは、やはり上がパッパラパーに見えても実際には……ってケースになるわけで。
いや、「うまくいったから実はパッパラパーやなかったんや！」でホントのホントはパープリン、という可能性だってあるけど、そこはまあ……ほら、ね？
80 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 17:00:03 ID:6ZE5ztOA
もしかしてガリアの現状についての言及ってはじめて？
81 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 17:01:55 ID:kKlJTwbg
パ略はパ略でも2種類ある。
手、口を出したがるパ略と全部任せるパ略。
後者の場合でもそこで遊蕩の限りつくしたり、傍観したり。
さらに遊蕩でもほんとに国が傾くほど、と"お小遣い"範囲で変わってきてやね。
ファーザーは遊ぶけど、邪魔にならない遊びとさぼりを心得てたのかもしれない
82 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 17:39:03 ID:mboCSfCn [1/2]
>>79
アウチが活躍？してるこの時代は、完全に平時じゃない？
確かに爆発寸前の状況ではあっても、動乱期ではないし、グラモンに差し迫った危機があるわけでもないし。
>>81
働き者の無能と怠け者の無能、その後者かｗ
83 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 18:09:53 ID:9baERtdJ [1/3]
>>82
理想的な総司令官だなｗ
＞無能な怠け者
84 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 18:38:06 ID:Sko2fBUU [2/3]
有能な指揮官は有能な怠け者でしたよね、確か。
参謀には有能な働き者で、兵士には無能は怠け者。
85 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 19:44:13 ID:+AsJD4Vk
>>80
原作とあんま変わってないから微妙なとこかな。
このペースだと出るとしても何時なるか、ってかそこまで行かない気がするし。
>>82-84
この手の話でよく出る言葉だけど原文だとどうなの？
日本語に訳すときに変な訳し方されて
本来のモノと違うイメージが付く事がちょくちょくあるし。
無能有能ってのが空気読めるかどうかとか
余計な事をするしないって程度の意味っぽいんだけど。
86 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 20:14:19 ID:UgjRbPu7
原文というか、そもそも元ネタとされるゼークト自身がそんなこと言ってないんだがｗ
87 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 20:16:34 ID:mboCSfCn [2/2]
>>85
ドイツの軍人ハンス・フォン・ゼークトの格言とされるもの。
軍人は4つに分類される。
有能な怠け者。これは前線指揮官に向いている。
理由は主に二通りあり、一つは怠け者であるために部下の力を遺憾なく発揮させるため。そして、どうすれば自分が、さらには部隊が楽に勝利できるかを考えるためである。
有能な働き者。これは参謀に向いている。
理由は、勤勉であるために自ら考え、また実行しようとするので、部下を率いるよりは参謀として司令官を補佐する方がよいからである。また、あらゆる下準備を施すためでもある。
無能な怠け者。これは総司令官または連絡将校に向いている、もしくは下級兵士。
理由は自ら考え動こうとしないので参謀や上官の命令どおりに動くためである。
無能な働き者。これは処刑するしかない。
理由は働き者ではあるが、無能であるために間違いに気づかず進んで実行していこうとし、さらなる間違いを引き起こすため。
原文は知らないけど、訳文の文量と軍関係の格言と考えると、空気の読める読めないじゃあなさそう。
88 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 20:20:00 ID:8mlitTTp
クルト・フォン・ハンマーシュタイン＝エクヴォルトが副官に言ったという説もあるらしい。
Wikipediaのドイツ語版だと、クルト・フォン・ハンマーシュタイン＝エクヴォルトの項目に
4分類の元（？）の発言が載っている。
89 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 20:21:10 ID:zX0kK/xh [2/2]
創作の可能性が高いだけで言ってないとも限らんけど・・・。
まあたとえそれがすべておまかせ状態であったとしても、
無能な上司が有能な部下に嫉妬や疑念を覚えずに使いこなすには
それなりの器が要るよねってことで。
まかせっきりにして裏切られるというところに発想が行かないほど
馬鹿ならむしろうまくいくのかも。
90 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 20:31:34 ID:qSKi8FqH
幕末の毛利のそうせい候が有能か無能かは難しいところだしね
91 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 20:54:11 ID:GUqaDGk4 [3/3]
グラモン公爵は、大抵の事には「良きに計らえ」をやっていても、国家の大事に対しては然るべき反応が出来た。
普通の無能者は自信が無いから、全てにおいて部下任せになるか、全てにおいて自分の意思を介在させようとして手や口を出してしまう。
主君として出るべきところと出てはならないところを弁えて自省と自制が出来るだけでも、相当な器の持ち主だと思う。
(かの劉邦も、項羽を打倒して以後は小人としての「地」が出てしまい、有能な部下を粛清に走った挙句に対処の過程で死んだ)
グラモン公爵は、馬鹿な振る舞いを見せ続けても、部下の忠誠にいささかも揺るぎが無いと信じる心がある。
この人は、「うつけ」どころかとんでもない大器だぞ。少なくとも劉邦より格が上。
クルデンホルフの存在や『白き皇』の降臨が無かったら、この人の代でグラモン単独での天下取りがあったかも。
(それだけの大器を持っていて、なお「他人の下風に立つ事」「負けを認める事」が部下の離反無しで出来る資質も非常に大きなポイント)
92 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 20:57:30 ID:9baERtdJ [2/3]
斉の景公と晏嬰とかは、一種の理想なのかもね。バカ殿とストイックな名宰相というｗ
そういや、ジョン・ドゥって異世界で出てきたっけ?
93 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 21:07:02 ID:JF7085v1
>>92
まだ
94 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 21:25:50 ID:Sko2fBUU [3/3]
>>91
確かに少佐は元より側近の諸侯や準諸侯も純粋にただひたすら主君の事を思っていますしね～
公爵にはそう思わせるだけのカリスマや大器が有るのでしょうね。
95 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 23:03:21 ID:fVDN7k+t
ただ、この手の『みこしは決断だけすればいい』的な東洋的リーダー観が出て
きた土壌にには気をつけんといかんのだがな（ドイツの組織論もヨーロッパ基
準で言えば『東方専制』より）。
これは官僚制下における中堅官僚に都合のいい組織論なんだよな。
最終責任は上がとって『（自称）優秀な官僚』は責任をとらない体制が出来上
がる。
しかも、記録を残すのもこの官僚層だから、責任問題がドンドン見えにくく
なっていく。
96 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 23:15:10 ID:lunr/ZJx
そのための家老陣なんでないの
公金ちょろまかしてウヒヒとかやってたら、ラ・ロッタ一族がニヤニヤ笑いながら近づいてきて……
97 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 23:20:48 ID:9baERtdJ [3/3]
>>96
そういや少佐って原作で半ば公金のちょろまかしみたいなことしてたよーな気が・・・
なんか戦争のためなら簡単に主君斬りそうだよなｗ
98 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/30(火) 23:45:32 ID:aeDkSP8w
>>97
こういうタイプは主君の為とか言いながら積極的に戦争誘発しちゃうタイプかとｗ
99 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/31(水) 04:59:58 ID:J0+HeaLi
>>98
それが自分でも分かってるから、彼は自分を「飼い犬」って思っているんだろう。
元ネタの「少佐」は、仕えるべき君主(ヒトラー)を失った後は、戦後の世界で迷走するしかなかった。
ギコ伯には、仕え甲斐のある君主(グラモン公)が居て、そして動乱の時代は目の前。
自分の能力を発揮させてくれる君主と世界情勢の有無は大きいだろう。
あと、自分の意志を継がせられる子の有無も地味に大きい。
100 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/31(水) 08:22:21 ID:XUxQBbmb [1/3]
>>99
確かに新城さんになら自分の意思を継がせられるだけの実力が有るし。
主君にも恵まれ、時代にも恵まれ、息子にも恵まれた少佐は本当に毎日絶好調だろうね。
101 名前：1 ◆WeAPMvKLVc [] 投稿日：11/08/31(水) 08:36:30 ID:27o91UXO [1/2]
ロッタさんちの一コマ
∠｀ヽ ＼＼＼ ＼
∠ミﾐｖWﾍ ヽ ヽヽヽ ヽ ∧
ﾑﾆミ``｀｀｀ﾊ l l l } } } } l| l|ﾊ
{///' , -‐=- }ﾊﾊﾊﾊ二ヽﾊﾊl| ｌ| |
V//〃'´￣ ｀Ｙ二 く(侚Ｙﾘﾘﾘﾘﾘﾘ
ｊﾆ}'＾i{{ ﾉY⌒ヽ｀ﾆ彡''ﾙﾑｲ
〃う} ｀ ニﾆ彡ｒゝ‐ ＿ｰ- 、 「ﾘ 戦争が怖い！？ この腰抜けが！！
{ ( ﾊ ｒ､_,.ｔｔ=ﾆニﾆ=ｧx_ﾌ丿 ﾙ′
＼从 ﾏ､ｪｪｪｪｪｪｪｪｧ' /´
｀込 ｀ﾆﾆニニﾆ´ ｲ__
＿/ {＼>､ ､ ＿＿＿ . '／ﾉ }ﾄ､
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. ＿＿＿__ ｡≠/ / ﾘ 八 ｀７/{//{ / l| {{ {{ﾆ=‐- . _
__〃〃二ﾆﾆ≠^7 / / / ∧ 〈 {⌒} 〉. / ｜ {i ヽﾆ=‐-=ﾆｺi￢、
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. / // { ／ / i { く {{合}}/∧' l ＼リ ﾘ ﾉ|
「{ ｛ ! ', ／ / /{ i八 ＼ヽ/77７ /｀ヽ l ＼〃 ﾄ､
／| { ヽ ヽ／ / ', ヽ ヽ＼/ //厶ｨ ヽ l ∨/ ﾉ ＼
人ヽ. ＼／ ／ ／ ヽ／ ／´ {＼ﾄ､ ∨/, ＼
ヽヽ／ ／ ／ }i／ }}＼/＼ ＼ﾑｲ ＼__
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/ .l ／V´∨∨.l | .l / ヽ、
l l /,:':::i~~`;,￣ l l ,､/ ,イ l l あぅあぅ……
＼ li ir'" ﾉ! lノ /／ｌ / ,/ l
,、ゝ `//'''" ;イ￣ヽ/／. / l.
,/ ヽ .// i´ .,,ｿ .｀ムｲ / /
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／ ＼.`ー'" `ｰ､__ i´ ｀i ＜ ,イ::::::::ﾉ
＼ ＼r`ｰ、＿__` .`ー'.,イ ￣l: ／
＼,r'"￣＼ヽ__r-〒､／l/
／ [] □ >Y'"￣￣＼ ﾀﾞﾚｶﾀｽｹﾃ…
/::::::::::／ ／ イ' －－－-----ﾞ,,－-、ヽl::::::::::::ﾞ'''-､::::::::::::::::::::::l
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ﾞ＼ｌ ／,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l ヘ ヽ、 ,/ ヽ. "'ﾞ＼,,,_`ﾞﾞ::::::::::＼
/ﾞﾞ~,､.ﾟﾞﾞ!l:;:;:;:;:;:;:;ll" ｀ﾟ－-－'" ﾉ ﾚ-－ヽ｀''',,,,,,,,,,,,,＼
/ へ ヽ ﾞ三彡 _____｀"'ﾟ￣ く, ﾟ i l－-------ﾞ
l ,i `'. ,ll!ﾞ廴,l､.彡 ､,,. ＼""'ﾍ ｌ
.l l乂i'ﾞ ,l ",ﾞ'l,, ﾘ;:;:;:;:;:;:l
'〈 l {、l､ lll, li､'ﾞ＼,,_ 、丶'ソ l丶
::'l ;丶 ヽ.ﾞﾞﾞl, ｀lii r :ﾞ＼ 'く-､':,〈ｖ′ l 〉 ……生憎と、僕は父上のように
::,,,,,,,,,i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!,_》;㍉l,,ＭＭ., liiiiiii,,、 ト､.,、 ﾞ" / ﾉ 戦争に性的興奮を感じるような
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,,,,,,,,_、、;｀.;;;;;;;;;;;;.ﾟﾗx,,;;;;;:｀ﾞi､;;;;:;;::::::ﾍ ﾞぐ''｀:'ll,,、 二 ﾞﾟ了iiiiiiiiiiiﾞ’ /i!i!,､、
i,,_;;;;;;;;;:;＼ﾟ''x,;|‐､、::::;:::::::: ﾍ ﾞ＼ ｀ﾞﾞlli,,,,_、 .,l ::,《° /i!i!i!i!i!i!i!、
-,,,,,,,,,、::::;;::;ﾞﾞﾞll,,;::::;::::ヽ,:ﾞﾟ!i,,:｀∴｀::::::::::ﾟﾍ ﾞヽ,、 ﾞ“‘";'::'ノ｀ ,i!i!i!i!i!i!i!i!i!ii!i､
ｘ,,;'､;｀`'‐、:::::::ﾞﾞllil,,、:::::ﾞi､:::"i､::::｀:、:::::::"'冫. `"""""""=．:、ｉTTTT.,i!i!i!i!i!!""｀ヽ
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、::::::::、ﾞl,'"::::::::::::::::::'',`ﾞl!ﾞi,::::ﾞL::::::::ﾞ l,:::::::::::::::::::::::::':フ''N,,,│'hi,,,y‐､"',ｨ‐ﾞﾞ_.'l,｀｀': ｀、::: ::::::::::::::::|
:::::｀::::'i､::ﾞi､::::::::::::::::::::ﾞjl~::lll,::::ﾞl'':,,::::::ﾞ s、:::::::::､::::::::ﾞ巛冫~ﾞ'トア"x,,,"″､､｀:ﾞl、::::｀::::、｀::::::::::::::::|
こんな感じ？
（そしてケティがキレるw）
103 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/31(水) 08:55:15 ID:Kd0SHc65
・・・ウォーモンガーしかいねぇｗ
104 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/31(水) 10:27:34 ID:XUxQBbmb [2/3]
何という戦うために生まれてきた一家なんだw
105 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/31(水) 10:49:18 ID:zbWyU0Oq
性的興奮は感じなくても「まだ殺す！」とか言っちゃうんですね分かります
106 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/31(水) 11:53:15 ID:/otkuPFL [1/2]
乙
でも戦場で102の様に笑う人は少佐の事をどうこう言えないと思うｗ
107 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/31(水) 12:21:03 ID:D1QCRnuw
しかし、親父さんは戦場で指揮棒振っちゃうレベルだぞ
108 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/31(水) 19:32:25 ID:FlAty1zK
新城さんは戦場が苦手なんでね。
だから、戦場に出ちゃうと思わず、敵軍を殲滅しちゃったり、ゲリラ戦で地獄の底に突き落としたりするのは仕様がないですね。
109 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/31(水) 19:41:57 ID:/otkuPFL [2/2]
>>108
あーなるほど臆病というか生存本能が強い故の過剰反応か
敵への寛容って勝者且つ圧倒的強者くらいしか持てないものなー
110 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/31(水) 19:43:41 ID:XUxQBbmb [3/3]
確かに井戸に毒を入れたりしてしまっても仕方が有りませんね。
何せ戦場が苦手なのですから徹底的にやるのは仕方が無い事です。
なんだけど……、好きと苦手の差はあれど恐らく彼らの行動の結果は同じなんだよな～
111 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/31(水) 19:54:49 ID:LOb8scK3
少佐は戦場が好きで愛してるけど
新城さんは戦場が嫌いで徹底的に貶めたくなるタイプ
112 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/31(水) 20:48:02 ID:hLtNTr8K
戦争に関してデレデレかツンデレかの違いかｗ
113 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/31(水) 22:07:28 ID:33WWbxfv
嫁は誰なんだｗ
114 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/08/31(水) 23:07:10 ID:S8SsnJEi
>>112
大好物の筈なのにこんなに胸がときめかないツンデレははじめてだ
115 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/09/01(木) 15:12:26 ID:gcUPLzZf [1/3]
>>113
何だかすごく怖いな、でも見たい気持ちも有るw
116 名前：名無しさん[ｓａｇｅ] 投稿日：11/09/01(木) 16:45:10 ID:Tcs5e3yN
嫁はバラライカ、シーマ、カテジナあたりでどうよと勝手に妄想してみる
117 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/09/01(木) 17:46:58 ID:zeAa1oJ9
本人は悪意無し、ただ居るだけで惨禍を招き寄せるタイプかもよ
118 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/09/01(木) 18:29:02 ID:gcUPLzZf [2/3]
少なくとも家の不和や家に害を齎すような嫁じゃないのでしょうね。
何かしら問題体質だったらヴァ家のようにラ・ロッタ伯家が何かしらガタガタになっていて王都に出てくる暇が無いはず。
119 名前：名無しさん[sage] 投稿日：11/09/01(木) 18:53:16 ID:NkU6aFVI [1/2]
羽入の普段のほわほわ振りからして、もっさん、ミーナ、なのは辺りかなーと思ったけど、
>>1が使いそうもないキャラだなとも思った
