選択『証拠もないことだし、シラを切る!』
「さ、さあ? 何のことやらあっしにゃあとんと」 「…………」 「じゃあボクお仕事があるんで、これで」 「……あくまで惚ける気ですね」  大急ぎでこの場を立ち去ろうとする背に、シャオの冷たい声が響いた。  ゾクッ!  寒気がして振り返ると、そこには――  鬼がいました。 「あんな子供達を盾にして、自分だけ逃げるなんて……」 「し、知らん!」  あくまでシラを切りとおそうとする稲葉に、シャオが悲しそうな声で言った。 「……稲葉さん、何で私が何も言わない内に、『犯人が“少年”“達”』ってわかったんですか?」 「し、しまった!?」 「稲葉さん、見損ないました!」 「ま、待て! 話せばわかる!」 「問答無用です!」   BAD END
inserted by FC2 system