『世界情勢』 1、転移した世界暫定版の世界地図です。あくまで暫定版に過ぎませんので、変更される可能性もあります。 この地図は位置の確認に使っているだけですので、距離や面積は余りアテにはなりません。 ちなみに赤の×印が帝國本国の位置です。 この世界の広さは元の世界の凡そ2倍です。 一見陸地ばかりのようにも見えますが、大陸が半球に集中しているのでそう見えるだけであり、 この世界も元の世界と同様に面積の7割は海です。 ちなみに、この地図の先はずっと海です。 その先がどうなっているのかは誰も知りませんので、省略されています。 ですからこの世界の人間が知らない北極や南極は記載されていません。 ……つまりこの地図は、『この世界の人々が知っている大陸』しか記載されていない、不完全な物なのです。
上の地図に、大文明圏のだいたいの位置を青で記したもの。やはり暫定版です。 2、転移した世界における人類国家 この世界における人類の居住地域は、九の『大文明圏』と多数の『中小文明圏』、そして文明圏から外れた『辺境』からなります。 ①各文明圏の文化レベル 元の世界に例えれば、大文明圏(列強諸国)については、18世紀半ばの『産業革命の一歩手前』あたりの科学レベルとしています。 一歩手前で足踏みしているのは、魔法が科学の進展を阻害しているためでしょう。 その他の文明圏については大きく遅れ、『中世』か良くて『近世』前半(16世紀頃)あたりが主流です。 辺境では『古代』レベルも珍しくありません。 ちなみにくろべえ的には…… 古代は、元の世界における西ローマ帝国の滅亡まで。日本なら平安時代末(平氏政権誕生)まで。 中世は、元の世界における東ローマ帝国の滅亡まで。日本なら戦国時代末(安土桃山以前)まで。 近世は、元の世界におけるルネサンス~絶対王政の間。日本なら安土桃山~江戸時代の間。 近代は、それ以降。 としています。 ②列強とは? 『世界規模での列強』とは、最低でも『大文明圏において屈指の国力を持つ国家』のことをいいます。 例外として、『中規模文明圏を統一した国家』でも、勢いが良ければ稀に列強と呼ばれることがあります。 ちなみに、大文明圏を統一していれば『超大国』と呼ばれますが、歴史的に見ても数えるほどしか存在しません。 極東の列強『清華』は規模的には超大国ですが、中央世界(小内海沿岸の諸文明圏の総称)から遠く離れた極東の地にあり、 その影響力は限定的なものに留まっているため、『列強の一つ』とされています。 また『世界規模での大国』とは、『大文明圏の中堅国家または中規模文明圏有数の国家』のことです。 *これ等の表現には明確な規定はなく、あくまで『この位』といった目安程度です。 3、転移した世界における秩序 この世界はいままで『一定の秩序』の元で支配されてきました。しかしその底流では、矛盾・不満が溢れています。 欧州における新教と旧教のような対立(多神教ではありますが)、支配・被支配民族間の対立等、火種に事欠きません。 帝國の出現とその行動は、これに爆弾を投げ込んだようなものです。 帝國に好意的な国々や人々(心の中で喝采を上げている者もあります)は、いわゆる『弱者』が殆どなのです。 帝國は現在これらの国々を纏め上げ、その盟主としてこの世界における『メインプレイヤー』となることを目指しています。 本編における帝國の行動も、全てこの『野望』に基づいてのことです。 少々強引な行動ですが、やむを得ません。 これらの国々は帝國を好意的に見てはいますが、彼等を帝國側に引き込むにはやはり力を見せなければ無理(※殆どの種族 についても同じ事が言えます)です。 なにしろ自分達の生命を託す(※帝國につくということは既存の秩序からの決別を意味します)訳ですから、自分達の盟主に 相応しい力をみせないと駄目でしょう。 例外は、もう何も失う物のない種族位です。